角座月夜はなしの会 | さんきちの「え~のんか~」

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大阪ミナミの道頓堀に角座が復活し、こけら落とし公演として行われた”角座月夜はなしの会”に行ってまいりました。

角座2
この日は”笹の会”ということで、笑福亭一門の5名が演者をつとめますが、全員芸歴30年以上のベテランという、なんとも贅沢なラインナップです。

香番

トップバッターは生喬さん。
昨年4月に高松御坊町寄席で観て以来です。
先日他界された松喬師匠との思い出である常磐津の話から”豊竹屋”へ。
妙な語り口の義太夫と口三味線(エアー三味線?)が可笑しい噺です。
笑いの中にも生喬さんの芸達者が垣間見れて、とてもいい高座でした。

2番目は晃瓶さん。
KBS京都のラジオパーソナリティとしてもおなじみです。
ネタは”ちしゃ医者”。
見せ場であるヤブ医者を駕籠で運ぶシーンは、オーバーアクションの大熱演。

中入り前のトリは呂鶴師匠
すぐにネタの”三人上戸”に入ります。
笑、泣、怒と次々に酔態を変える客と、いたってしらふなうどん屋との対比が楽しいです。
松鶴一門の看板でもあるお酒の噺。3年前の上方落語まつり以来ですが、究極の語りに笑い酔いしそうですw

中入り後は笑福亭三喬さん。
松喬一門の筆頭弟子ということもあって、一門の決意や師匠との思い出話を。
ネタは”蛇含草”。明るい語り口と餅を食べるときの仕草が大変愉快です。
この噺は以前枝鶴さんの高座で聞きましたが、餅の食べ方が演者によってだいぶ違うので比べてみるのも面白いです。

トリは鶴光師匠
鶴光師匠の噺を大阪で聞くのは前述の上方落語まつり以来です。
今回は”善悪双葉の松”という講釈ネタ。講談では"名刀捨丸の由来"とも言われてます。
私は初めて聞く噺ですが、間々に小咄を入れていく師匠独特の語り口にすっかり聴き入ってしまいます。
活動拠点のメインを関東に移されて久しいですが、私としてはやはり師匠のホームは大阪という感じで、堂々としたものです。
久しぶりの角座の舞台はどのように感じられたのでしょうか。

ちなみに、今回の高座はJ:COMにて放送されるとのことです。