思う。
男の言葉ほど、いいかげんなものはない。
話半分に聞いていた方が・・・女は、傷つかないのかもしれない。
新しい年を迎えたのに、まだ昨日のお酒が残っている。
あたしは、実家の暖かい炬燵の中でゴロっと、横になった。
母が、父と話をする。
朝にも関わらず、冷蔵庫の中からビールを取り出した父に意見している。
「もう、朝なのよ!!もっと、後からにしたら??」
「ええやないか。。。新年なんやから。」
なにが、新年だから朝からビールを飲むだーと母は、ビールを取り上げる。
どんな甘い女と男の会話も、結局はこの二人のやりとりと・・・差ほど、変わらない。
「あー、あほくさ。。」
そんな風に思う、あたしって・・・ひねくれているなぁ。
携帯電話を開ける。
メールが、3件きていた。
チカコ
『あけまして、おめでとー。今年こそ!!いい年にしよーねぇ。
って、毎年言ってるねー。また、近い内に新年会しよう』
タカザワくん
『あけましておめでとうございます。 旧年中は大変お世話になりました。
今年も・・・よろしくお願いします。 』
ケイゴさん
『あけましておめでとう。今頃、実家かな?? ゆっくりできてる??』
ちょっと前の年末年始は、シンジョウさんのメールと電話で始まっていた。
あけましておめでとう。
そんな簡単な言葉から始まった。
来年は、一緒に初詣に行こうか??
そんな、簡単な約束で終わる。
その約束は、毎回叶わない。
そして・・・。
とうとう、永遠にかなわなくなった。
そう、彼との未来なんてなかったんだって、気づくべきだったの。
彼は、毎回その言葉を放つのに、叶えようとはしなかった。
あたしと一緒にいる未来をイメージする事が、あったのだろうか?
きっと、無意識に・・・。
きっと、どこかで・・・。
別れるイメージだけは、出来上がっていたんじゃないだろうか??
あたしも、「うん、行きたいね。」と言うだけで「行こう!」とは言わなかった。
女の返答も、また・・・適当なのかもしれない。
違うな。
彼に対して、適当に言った事はない。
だったら、何がそう・・・言わせていたのか?
来年の初詣の時に、彼と一緒にいるかどうかなんて、分からない。
そんな、先の未来なんて・・・。
それまでに、別れているかもしれない。
確実には、約束できない。
簡単に、約束できなかった。
あたしも、彼と一緒にいる未来を・・・・。
ビクビクと、その時が来る事を恐れながら。
だけど、少しの希望を持ちながら。
イメージをする事ができなかったのだろう。
思う。
女は、先の未来の・・・約束をする事なんて、できないのだと。
あとがき
おひさしぶりです。
もっちです。
ホントに、ひさしぶりに書きましたね。
まだまだ、ともかさんの話は続きますので、長い目で待っててくださいね。