28歳で乳癌　わたしのガンコちゃん日記

28歳で乳癌　わたしのガンコちゃん日記

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26Nov
- 井戸端会議
  ふと思ったけど、病院内ってすごく不思議な空間。ここの病院は、病棟の人がみんな乳がんだから、あそこの優しいおばあちゃんも、隣の面白いお姉さんも、たまにすれ違う同い年くらいの若い子も、みんなみんな　おんなじ病気をもっているってそう思ったら、とても不思議で、なんだか包み込まれるような安心感があった。ここでの生活はみんな、本当に　普通　で　一見、病気だなんてわからない。話したら、がはは　とみんな沢山笑うし、まだ投薬も始まってない人が多いから見た目もがん患者とは全然わからない。でもそれぞれが突然のガン宣告に、沢山悲しんだと思うし、それぞれが　いろんな立場で　思い悩んだと思う。そして2ヶ月後には、抗がん剤で髪がなくなっているひともいると思うと心からがんばれって、そう思う。
- ティッシュエクスパンダーの話
  リンパへの転移もなかったということで初回の手術中に、乳房再建のためのティッシュエクスパンダーを入れることができた（一次再建）このティッシュエクスパンダーという器具に、これから水を少しづつ入れていって胸を徐々に膨らませることで、綺麗な乳房が手に入るらしい今は200cc入っているとのこと。一次再建ができたのはとても嬉しいのだけど、この器具を入れていると、胸にかなりの違和感がある例えると、鉄板が胸に入っている感じとか、フライパンが脇に刺さってる感じとか、そんな感じ徐々に違和感は無くなってくるみたいなんだけど、私は特に仰向けの姿勢のときに、かなりの激痛を感じているだから、夜は横にならずに、介護ベットを70度くらいまで角度をつけて座りながら寝ている感じになっている。（そして、だいたい夜中にお尻が痛くて目が覚める。。。笑）仰向けになると、胸が張るので痛いのでしょう、と先生はおっしゃっていた。姿勢を変えるときにも、なんか中でもぞもぞと動いている感覚もあって変な感じ。傷の痛みとかはほとんど感じないのだけど、この圧迫感だけが、今後ちょっと心配かもしれないなあまずは、家に帰る前に、仰向けで寝れるように、挑戦していこう
25Nov
- 入院中の一日
  入院生活にもなれてきた私。一日の流れは大体こんな感じ６：３０　起床　朝日とともに目覚めて、病棟を一回り歩く　　　　　朝早起きの人が何人か起きておしゃべりとかをしている７：００　看護婦さんの挨拶８：００　朝ごはん　　　　　自分で配膳して、片付けをする形式。　　　　　朝の連続テレビ小説を見ながらまったり食事を食べる９：１５～　乳腺科の先生の回診　　　　　　傷の治りを簡単に確認して回ってくれる　　　　　　　　　　　　その後、形成外科の先生の回診　　　　　　決まった時間なく、ふらっときて、形を確認して去っていく感じ。　　　　　　若い男性が多い・・・１０：００～　看護師さんの回診　　　　　　御飯食べれたか？おくすり飲んでるか？　　　　　　傷の状況はどうか？ドレーンのたまり具合は？　　　　　　検温と血圧測定なども含めて、毎日確認してもらう。自由時間　　　　　　　ゆっくり本を呼んだり、面会もこの時間からなので、母や旦那がよく会いに来てくれた。　　　　　　５階と１２階に中庭があり、お天気の良い日はここでゆっくり散歩とかできる。１２：００～お昼　　　　　　デイルームと呼ばれるところで家族と一緒に食べる。　　　　　　家族よ・・・毎日コンビニ弁当でごめんね。１４：００～シャワー　　　　　　毎日２０分の枠を自分で予約してシャワーを浴びる。　　　　　　ドレーンの扱いが難しくて最初は洗うのに苦労した。　　　　　　帽子クラブ（がん患者のための帽子教室）での編み物教室など、　　　　　　各曜日で毎回内容が異なる　催し物が開催されていた。　　　　　　こんど、編み物教室に参加してみよう　　　　　　リハビリ体操DVD　　　　　　腕をきちんと挙げられるようにするために、リハビリ体操のDVDが流される。私は、根が真面目なので（笑）　　　　　　毎朝晩、こっそりベットで体操を練習してやった。１５：００～　ラジオ体操　（まだ参加していない。。）１８：００　食事２０：００　面会時間終了２１：００消灯　　　　　２０：３０～窓からディズニーランドの花火が毎日見える　　　　　ということを、部屋の先輩に教えてもらい、今夜見に行くことにこんな感じで、割と楽しく、一日が過ぎていく感じ。自由時間は、面会の方と話したり、疲れたらベットで休んだり、傷が良くなってくると、かな～～～り気ままな生活を送れそうだ。　　　　　
24Nov
- 手術～翌日まで
  あとから読み返したら、誤字脱字、変な日本語だらけ（笑）だったので　ちょっと修正しました手術が終わって一夜明けて、ようやく歩行ができるようになった。ただ、歩けるようになるまで、寝たきり→座り、座り→立ちの状態になるのが吐き気、クラクラで貧血状態みたいになってかなり辛い時間だった。。けど、それを乗り越えたら、あとは良くなるのみそう思いながら、忘れないうちに当日を振り返ります手術は昼の１２時から予定だったけど、前の方の手術が１時間ほど押しており、呼ばれたのが１３時すぎ。この頃には、喉もカラカラでぐったりとしていた。。だから、呼ばれたときは、やっと呼ばれた～　ていうのとついに来ちゃった　っていう複雑な気持ちだった。緊張しながら、歩いて手術室へ。両親、旦那、義理の両親が最後まで見送ってくれた。・まず名前確認して、ゲートを入ると手術質がずらーっつと並んでいて、宇宙船？の実験室？ような異世界な雰囲気であった。自分で奥の手術台まで歩いて手術台に乗ったあと、不覚にも、足がガタガタ震えて、とても緊張していたと気づいた私。なんとなくすごく恐怖感があったけど、先生も周りの看護師さんも私とは違って和やかな雰囲気。先生はにこにこしてて、さすがだなと感心してしまった。。足のふるえよ・・・・止まれ麻酔医の先生に”マツコさん緊張してるー？リラックスして～。　血管が細くなるから”　と言われながら何回か針を刺し直されて（笑）”次の注射ははいったらすぐ眠くなるからね～”　と言われたあと、一瞬の手の痛みのあと、すぐにぼーーっとしてきて、次の瞬間もう終わってた先生の顔が目の前にあって笑顔で”おわりましたよ～。リンパへの転移もなかったですからね”と。リンパへ転移なかった・・・・　一つ抱えていた、おっきな不安が消えました。もう一回もらった命と思って、大切に生きよう。そう改めて実感しました。そして、、ここからのベット安静期間　これが予想外に辛かった。。６時間は絶対安静で飲み物も飲めなくて背中もバキバキに痛いし、トイレの管？みたいなのがついてて、残尿感がずっとあるし、体があつかったり、さむかったりするし手術中は記憶がないけど、もう手術は懲り懲り～っと思ってしまいました。（エキスパンダーとインプラントの交換手術がまたあると思うと、辛い・・けど自分で選んだ手術だから、やるしかない！）先生の、あの安心感ある笑顔だけが、とても救われました。あと、看護婦さん、夜中たくさん呼んでしまってすみません。不安すぎて８回くらい呼んだのに、すごく優しく対応してもらって、本当に天使のようだった旦那や母も心配して、術後にずっとあおいでくれていたり、いろいろ文句とかも言ってしまうけど、みんなに生かされているなあと実感したマツコでした。
23Nov
- 入院初日
  入院初日。朝10時までに受付ということで、、家を8時半ごろ出発し、旦那と母に荷物持ちを手伝ってもらいながら、無事入院受付へ。事務的な受付が終わると病棟へと移動。私は高層階の病棟で、デイルームと呼ばれる談話室があるのだけど、眺めが良くてびっくりそして、綺麗でした。ここの病院にしてよかった～今日のメニューは１．問診２．薬剤師さんとの面談３．センチネルリンパ検査（注射→撮影）４．形成の先生の診察５．麻酔の先生の診察６．担当先生の診察と、、入院してからかなりバタバタとしていますセンチネルリンパの注射や撮影は、同日入院の患者さんみんなで行くので、不思議と仲良くなり、かなりきゃっきゃ言いながら検査を受けてきた。みんなわたしのおばあちゃんやお母さんくらいの人だったけど、すごく安心できた。病室の方も、手術が終わったらすぐに良くなるからね、がんばってと励ましてくれて、なんだか同じ病気の人がこんなにいて、みんな元気そうにしてるっていうのが、とても励みになったのでしたセンチネルの注射が結構痛かったけど、人によっては全然痛みを感じないみたいね。そんなこんなで、あっという間に一日は終わっていよいよ明日が手術日。９時以降は渡されたOS-1とアルジネートウォーターしかのめない、ってことで夕飯をたくさん食べて眠りにつく。
05Nov
- 精密検査開始　その２
  精密検査は何日かに渡って、予約を取って行うことになった。私の場合は、全てを完了するのにだいたい２週間くらい、かかった。ほとんどの検査は特に何もなく、平和に完了したのだけど、、、胸部MRIのときに、副作用がでてしまった今日はその副作用について書いていきたいと思う。まず、私は海老かに🦐を食べると、喉が痒くなったりするアレルギーを持っている。あとは、花粉症くらい。MRIの造影剤には、たまーにアレルギーを起こす人がいるみたいで、撮影が始まる前に、同意書？的なものにサインして渡したりした。撮影室に入る前に、看護師さんが注射で水を血管に通してくれるんだけど、これだけで、かなりへんな感じがしたそして撮影中。しばらく経つと、注射から造影剤いれまーす、とアナウンスが。ドキドキしながら待つと、さっきのへんな感覚。そのあと、造影剤が胸あたりまで来たときに、いきなり猛烈な吐き気が！！！！緊急ボタンを押すわたし。だけど、看護師？さんもう30 秒だけ待ってね〜！ごめん！と。笑笑その間に吐き気はおさまったけど、そのあとしばらくは咳が止まらずに、大事をとって1時間休んでから帰宅しました。帰ってからも、なんとなぁく体調悪かった。次の日にはケロっとしてたけど。笑次のMRIが恐怖です…
- 精密検査開始　その１
  癌専門病院で初診を終えた後、色々な説明を受け、精密検査に入ることになった。検査内容はだいたいこんなかんじ↓血液検査乳房エコーリンパエコー乳房MRIマンモグラフィーPETCT初日は初診→血液検査という流れで、だいたい3時間位かかった。ここの病院を選んだ理由、それはもちろん癌の専門病院てこともあるけど、何より、病院が新しくて綺麗ってこと待合のシステムも、最新なかんじだった。ポケベルみたなので、呼び出されたりするのだ。これなら入院も怖くなさそぅ。
- 去年の２月頃のSOS
  去年の２月頃旅行中、突然頭をバーンと殴られた感じになり、目の前がブラックアウトしてその後手足がビリビリ痛むという事件？があった。心配になって病院に行ったところ、心配なところあるから検査入院と言われ、驚きながらも一週間の検査入院となった。結果は異常なしということで、一安心だったのだが、後々考えると、ちょっと自律神経が乱れていたのだと思う。身体がSOSを出していたのかなぁ〜っと。この２年間、私の大雑把すぎる性格が悪かったのか、旦那のイライラの原因は私だったと思う。付き合っている時はとても優しかった旦那さまだけど結婚したら一心同体だからかな、お金や性格、態度に対して本当に色々と注意されるようになった。荷物を運ぶのを手伝ってもらうように頼んだら「助けてもらうことが前提の人のこと、助けたくない」欲しいものがあっても、バッサリと否定されていた。旦那が仕事で何かあったり、プライベートで疲れているとおはようやおかえりを言っても、無視されたりした。その他にも、色んなことにイライラ結婚したら大切にし合うものだと結婚生活に若干？の憧れをもっていた私は絶望と悲しみで毎日泣きながら会社に向かった。「でも、根本は優しい旦那さんだし、自分を選んで結婚してくれたんだから、仲良くなりたい。絶対なれるはず！」と夫婦関係の本も沢山読んで色々と努力してきた。良くなったり、やっぱりショックなことを言われたり、そんな日々を過ごしていた時、一度目のSOS事件があった。その後彼は「今回のことでどれだけマツコが大切かわかった」と言っていた。とても反省してくれて、ああ、よかったと思った。でも、人が自分を変えるのって本当にむずかしい。そして本当は、彼を信じてあげたかったんだけど。それが出来なくなっていた。私も弱かった。仕事は楽しかったけどらお客さんや沢山の人と関わりながら調整していく仕事。決して半端にできるものではない。だから、会社でも気が抜けなかった。そして、家ではもっと気が抜けなかった。そして、そんな時、今回の癌が見つかった。それも28歳の若さで（何回言うんやｗｗ）身体が、これ以上無理したらあかんで〜！！と２回目のSOSを出して来れたんだと思った。それ（ガンコちゃん）自体はすごく悲しくて、悔しかったけど、やっと今の生活を変えられるんだ、これはメッセージなんだと思ったら、とても楽になったのよね。癌が見つかってから、病院に仕事を休んできてくれるとか、優しい部分も沢山見せてくれた旦那さん。感謝する部分も沢山あるし、こんな状況になって、きっと、とても辛い思いをしていると思う。でも、やっぱりたまにガーン笑　って心が痛むこともやっぱり言われる。悪気はない、って思ってもやっぱりちょっと悲しいよね。でもね、今はその思いをひきづらないで、自分らしく今を楽しく生きて行くほうが、いいんだと思うようになった。そう思えるようになった本からの言葉↓『春来草自生』どんな苦しみや悲しみも、いつかは和らぐと言うこと。苦しみが永遠に続くことはありません。いかなる悲しみも、時がたつとともに、ゆっくりと癒されていく。春が来れば草木が芽吹くようにいつか苦しみから解放される時がやって来る。であるからこそ、私たちは生きて行くことができるのです。仏教徒じゃないけど、心に響く言葉だった。一度悩むと、くよくよ悩みがちな私。でももっとなんとかなるさ〜の精神で、自分を大切に生きたいと思ったのでした
- 乳ガン宣告から３日目の夜
  何だか初めは実感がわかなくて、何ならちょっとハイになっている感じだったけど、だんだんと現実として落ちてきたと同時に、もしリンパへ転移してたら？とかこんな若くて癌なんて、他にも何かあるのではないか？とかいろんな不安がポンポンと沸き上がる。乳ガンなんて取って終わり、かと思ってた。でも、そんなことないんだね。勉強すればするほど、再発が一番怖いって思うし、若年性癌の再発率の高さとかを知って、自分がその中に含まれたら。。？と考えると本当に怖くてぞっとする。会社でも普段通り明るく過ごせるし、旦那にも悩んでるの見せたくなくて平気なふりをしてるけど、夜になると急に死ぬんじゃないか、という恐怖でいっぱいになって、誰かにギュってしてほしい、と思うほど心細くなる。旦那に背中さすって〜とちょっと甘えてみたけど、無視されてしまった笑　ははは旦那さんも、結婚２年目で妻が癌になっちゃって、大変だよね。お金のことも、辛いよね。ただでさえ大変なのに、甘えすぎちゃ行けないよね。大丈夫大丈夫と言い聞かせながら眠る。
- 癌の種類も十人十色
  ガン告知をもらってから、すぐに「乳がん　診察ガイドライン」（日本乳癌学会　編）という本を買って勉強をすることにした。乳ガンってよく聞くけど、その性質は様々で、その種類によって治療法も異なることも、この時初めて知ることになる。もちろん、場合によっては、抗がん剤を使わないこともある。乳ガン＝抗がん剤＝髪が抜ける＝恐怖と思っていた私にとってはまさに目から鱗であった。今日は癌の種類について簡単にまとめみようと思う。（正確な情報を得るにはやはり主治医の先生に色々聞くなり、本を買って勉強するなりしていただくのが良いと思いますが、ご参考までに。。。）自分のガンがどの性質を持っているのかは、針生検や、手術で取ったがん細胞を病理検査（顕微鏡で調べる検査）に回すことで調べることができる。病理検査でわかるガンの種類を大まかに整理すると、、、1 がんの種類がん細胞には３つの判別指標があって、①ホルモン受容体エストロゲン②ホルモン受容体プロゲステロン③HER2タンパクというものである。①②は女性ホルモンに反応して大きくなる癌③はHER2タンパクという遺伝子がある癌このホルモンとHER2の組み合わ、そして細胞が増力する力を表すKi67という数値により乳ガンを4つのタイプに分けて治療法を考えたりする。乳がん全体の7〜８割はこの女性ホルモンで大きくなる癌（ルミナル系）と言われており、術後の治療はホルモン剤を使用する。HER2の場合は、ハーセプチンと言われる分子標的治療で再発予防ができる。どちらにも当てはまらないトリプルネガティブの場合は、抗がん剤を使用する。ただし、ルミナル型やHER2型であっても、色々な要因から主治医が判断したり、オンコタイプDXなどどいう遺伝子検査の結果、抗がん剤を併用することになるそうだ。2 核グレード癌の細胞の悪性度を示すもの。ガンの顔つき、とかって表現されることもある。一般に、正常な細胞は細胞の大きさが均一なのだが、悪性度が高いほど、不均衡になるらしい。悪性度が高いほど、再発や転移のリスクが大きい。3 増殖能KI67という数値で表される。細胞が増えるパワーの大きさを表す。この数値が高いと再発や転移のリスクが高くなる。初回の病理検査の結果と術前にPET CTやMRIなどの検査を経て、リンパや身体に転移がないかをまず調べて、術後にも病理検査をしてから治療方法が決定するとのこと抗がん剤、使いたくないなあ。。でも、一番大切なのは、再発したくない、死にたくない。もっともっと生きて生きたい。抗がん剤は怖いけど、みんな生きるために頑張ってるんだよね。（引用：がん研有明病院　ピンク冊子/ 日本乳癌学会　乳ガン検診ガイドライン）
30Oct
- 病気になった意味
  癌とわかった時、何でお酒も飲まないのに、タバコも吸わないのに、まだまだピチピチ？の20代で仕事もこれからだし、妊娠、出産もまだまだなのに、何で私が癌になったんだろう。と思った。最初は原因を探して、自分がくよくよ悩みすぎるからだとか、もっとポジティブにならなきゃいけないんだ、とか、自分のせいな気がして凄く辛かった。実際に、周りから「私の周りにも癌になった人いるけど、みんなポジティブに生きてるよ！」とか「ポジティブに前むきになったらNatural Killer細胞が出てきて癌も絶対治るよ！」とか言われるのが、すごくきつかった。もちろん励まそうとしてくれてるのは分かるんだけどね。なんか、自分の気持ちの持ちようと言われている気がして、変にポジティブにならなきゃ！とプレッシャーを感じていたと思う。でもね、病気になった原因を考えるんじゃなくて、病気になった意味を考えよう、ってそう思った。そしたら、この２年位、自分が自分じゃなくなるくらい悲しい出来事が沢山あって、それで毎日思い悩んで泣いてたり、忙しすぎて私生活を無理していたり身体の声に耳を傾けて来なかったんだなあ、と自分は大丈夫って頭では言い聞かせてたけど、心は限界だったんだなあと。今まで無理していたことを、私の代わりにこの悪性腫瘍が大きくなって、もう無理しないで、大丈夫だよ、自分の好きなように生きていいんだよと教えてくれたんだと思った。（なんかこうやって書くとスピリチュアル笑だけど、本当にこう思うことですっと楽になった。）だから、これを機に、無理をせずに、好きなように生きたいと思った。そして、自分を、身体も心も大切にしたいと思った。今このモヤモヤとしていた時期に、癌になったのは、きっとそう言うことなんだ。
- 癌のガンコちゃん
  人は生きてれば辛い気持ちになったり、不安の海に溺れそうになることがある。そんな時に私のオススメは、その辛い気持ちに名前をつけること。名前をつけると、途端に客観的に冷静に見ることができるから。だから私はこの左胸の悪性腫瘍をガンコちゃんと名付けることにした。ガンコちゃん、よろしく
29Oct
- ガン告知まで　後編
  不安が募る中、待合室で待っていると奥の方から先生が迎えに来てくれて、笑顔で診察室に呼ばれる。先ほど取ったエコーやマンモの画像を見ながら、淡々と説明してくれる先生。マンモではしこりの丁度左側辺りに石灰化が見えていた。そしてエコーの画像では、素人でみてもよく分かる黒い塊があった。「これが血液の流れを写している画像なのですが、腫瘍の中には血液が行っていないことがわかります」「この場合、良性の腫瘍、または悪性の腫瘍の可能性があります。」悪性の、、、腫瘍？！？！「詳しい検査は後日生検をして確認しましょう」まさか、、、自分が？タバコもお酒もやらない、まだピチピチの２０代の自分がなるはずがない。。。とまだまだそう信じていたとおもう。10月１日生検を受ける。局所麻酔で全く痛みはなかったが、何回が大きなホチキスのような音が鳴っていた。3箇所から細胞を取ったようだ。（この時の料金が17000で若干ビビる）10月５日クリニックから電話がかかり、結果が出たので早めに取りに来れるがどうするか、と言われる。若干嫌な予感。10月10日「３箇所から細胞を取って検査しましたが、どれも同じ結果で悪性の腫瘍でした」悪性の腫瘍って、ガンですか？（当たり前）ほんとですか？と言うと同時に、ポロポロと涙が流れていた。それでも淡々と説明を続ける先生。必死に泣くのをやめて、先生に色々と質問したが、内容はあまり覚えていない。「大きさからすると２.５でステージ２ですが、今後検査で転移があるかなどを調べて行きます。また、詳しい病理検査の結果がまだ出ていないので、そちらを次回取りに来てください。」ステージ２って初期じゃないってこと？去年の精密検査では引っかからなかったのに・・？いつからあったんだろう・・？何で私なんだろう・・？ハテナマークだらけの私だったが、何とか先生の言葉を受け止めて、病院の紹介リストを貰ってその日は終了した。病院から出ると、変な高揚感と絶望感が入り混じったふわふわした不思議な感情のまま、すぐに母と旦那に連絡。自分でラインに打った「乳癌だったよ」の文字が、全然現実感がなかった。母からすぐに電話があり「大丈夫だから、一緒に頑張ろう。お金の心配とかはいらないよ。」と言われた瞬間、またボロボロと涙が出て来た。いつもは若干感情的な母が、なぜかとても冷静だった。表参道の銀杏並木をボロボロ泣きながら、電話してひたすら歩く私は完全にやばい人だったと思う。「何で？嘘でしょ？」と言う気持ちと、何だかホッとした気持ち？と、変な高揚感と絶望感でぐちゃぐちゃだった。そして、この日から私とガンコちゃんの歩みが始まるのであった。
- ガン告知まで　前編
  わたしの祖母は70歳くらいの時、自分で1ｍｍにも満たない乳癌を発見して、すぐに手術で取ったという経歴があり、そのことを武勇伝のようによく言っていたもんだった。そんな祖母の話を聞いていた私は、いつかは自分もなるのではないかという不安があった為、社会人になってから6年間、毎年の健診で超音波を受けていた。そして毎年所見ありでひっかかり、精密検査を受けてはのう胞と診断されて、「やっぱりね」と安心していたのであった。2018年７月25日毎年通っている新宿近くのクリニックで、今年もエコーの検査を受ける。技師さんが、念入りに検査をして、写真を取っているが、これもいつもの事。早くおわんないかなあと呑気に構えていた。８月中旬健診結果が届く。毎年おなじみのC12判定「年一回の経過観察を必要とします」とのこと。「右にのう胞多発（？！）、入管内乳頭腫疑（？！）」という文字があり、少し不安になったが、「経過観察だしね〜大丈夫大丈夫」と若干の不安を無理やりなかったことにした。その後、仕事も忙しく、土日も予定が詰まっていたこともあり、表参道の専門のクリニックに検査予約を入れたのは９月の末になった。9月末表参道のクリニックでの初診日。小綺麗で上品な感じのクリニック。問診票にしこりの場所をかく欄があった為、改めて胸を入念に触ってみたところ、左胸の上部に変な盛り上がりが出来ていることに、ここで初めて気づいた。しかし、今までも月経前などによく胸が張ることのあった私は特に心配することもなく、問診票の図にマークを付けた。それに、自分のしこりの感触は、前に健診のクリニックで触った乳癌の模型とは感触も全然違っていたので、絶対大丈夫、と根拠のない自信を持っていた。検査１、看護師の問診看護師が左胸のしこりに触れた時、ちょっと神妙な顔をして「なるほど。今は生理前ですか？このしこりは何時ぐらいからありますか？」などと質問を投げかけて来た。大丈夫ですよ〜とすぐ終わることを予想してた私は、何だか嫌な予感を抱えつつ、次の検査に向かった。検査２、マンモ健診ではエコーのみだった為、マンモは初体験。技師さんが素早い手つきで胸をもちのように引っ張って、はさみつける。「い、、、痛い。。」結構弾力のある胸を持っていた私は、きっと凄い形相をしていたと思う。でも撮影をするのはほんの一瞬、それを左右２方向づつ。挟まれている間は痛いけど、撮影自体はすぐに検査は終了した。素早い手つきの技師さん、ありがとう。検査３、エコーここでも技師さんはかなり真剣な顔で、仕切りに両側の胸を行ったり来たりさせている。そして何枚も写真を取っていた。世間話くらいされるかなあと思っていた私は、ここでも何だかいやな予感がした。そして、その後次々と他の人が呼ばれて帰っていく中、私一人が待合室に残されたのであった。続く。。。
20Dec
- 幸せの定義
  幸せの定義って実はとてもシンプル。昨日より、今日が良くて、今日より明日が良ければ人は幸せである。だから日本は自殺とかが多いのに、発展途上国は幸せに「見える」だから、自分で常に目標をもっていないと、幸せじゃないのかなあ。