ANAの飛行機で、特別思い入れのある飛行機があります。
大好きなB747-400(D)の中でも、JA8955の一機だけ思い入れがあり大好きな飛行機なんです。
B747-400DのJA8955は1993年5月13日に登録されました。
ANAでは2番目のB747-400D型機で、国内線運用に付いてました。
デビューから3年後の1996年12月、飛躍的に国際線路線を開設し機材不足に陥ったANAは、国内線で運用されているJA8955を国際線仕様のB747-400に改造し、成田－ロンドンヒースロー線へ投入しました。
機内のシート配列は勿論、ギャレーの大型化、長距離航路を飛べるように燃料タンクの増設したり、-400Dで取り付けられていたブレーキ冷却機や強化機を取り外し、外観でも国際線の象徴であるウイングレットを取付けました。（B747-400DのDはDomestic（国内線）の略で、国内線短距離仕様になっている機材。）
JA8955がデビューした翌月の1997年1月。TritonBlueは初めて海外旅行へ行きました。
行き先はロンドン＆パリで、往路は成田～ヒースローまでANAを利用。
その時撮った写真。
ＡＮＡの機材でウイングレットを付けているB747はB747-400だけなので、当然B747-400に乗ったと思ってました。
（ウイングレッド無しはB747-200B）
そして案内されたコックピットの写真。
生まれて初めてコックピットに入ることが出来て、その感動から飛行機に興味が出てきました。
2004年、当時のフィルムカメラで撮った画像をスキャナーでパソコンに取り込んで見ていたところ、ギアレバーの下にレジ番が書かれたプレートを発見しました。
そのレジ番はJA8955。
2004年当時は国内線で飛んでいた飛行機に何故乗ってロンドンまで行ったんだろう？と疑問に思いネットで調べたところ、上記に書いた通り大改造され臨時に国際線の運用に付いてた飛行機だと分かりました。
結局JA8955は1996年12月から2001年まで約5年間、国際線仕様のB747-400に改造されて成田－ロンドン線を飛び続けていました。
2001年には再び大改造が施し再び国内線仕様のB747-400Dへ戻され、国内線で飛び回ってました。
B747-400D（国内線）→B747-400（国際線）→B747-400D（国内線）
この大改造を行った飛行機は世界に２機。JA8955とJA8956だけになります。
国内線運用時(B747-400D)
↓
国際線運用時(B747-400)
外観の主な違いでは、主翼の先のウイングレットですが、全く別物の機材です。
現在は最大定員の569席で運航されてますが、JA8955は繁忙期にスーパーシートも取っ払いオールエコノミーにて運航。一機当たりの旅客機最大定員594席は今も破られていない記録です。
そのJA8955ですが、昨年の11月22日に登録抹消された様です。
ANAの機材更新の計画にもB747-400Dの退役は予定に入っておらず、突然ひっそりと姿を消しました。
JA8955の身に何が起こったんでしょう…。
ボーイングでは、ウイングレットを取り付けて取り外した機体には２度とウイングレットを取付けられない（安全を保障出来ない）とアナウンスしてるので、２度とウイングレットを付け飛べない機体です。
なので中古機として海外の航空会社で導入するのも考え難いと思います。
このまま引退、解体になってしまうんでしょうか…。
全日空 All Nippon Airwaysの塗装からANA塗装に変更された時は、塗装が合わなかったのか塗装がボロボロになって悲惨な姿で飛んでいました。
数年後にお色直しをしましたが、何か継ぎ接ぎで(;^_^A
全日空 All Nippon Airwaysの漢字ロゴが好きだった自分には、JA8955がこの塗装は合わないと言わんばかりに肌荒れを起こしている様に見えました（笑
空港の展望デッキでJA8955を見れた時は嬉しかったです。
初めて自分を海外に連れて行ってくれた機体で、コックピットに入り飛行機ファン（ＡＮＡファン）のきっかけになった飛行機ですから…。
そんなJA8955もどうやら２度と見れない様です。
思い出の飛行機が居なくなって本当に寂しいです…。
またいつか、世界のどこかで会えると良いな！
本当に有難うございました！
HPが移転しました♪
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