2016年2月29日

4年に1回しかやってこないこの日

東京では2人の少年が警察に逮捕された

顔画像公開の男は16歳=おれおれ詐欺事件捜査で-警視庁
 おれおれ詐欺の被害男性から現金を受け取ったとして警視庁が顔画像を公開していた男が、東京都板橋区の高..........≪続きを読む≫
男性刺した中3に発砲=刃物持ち抵抗、パトカー破損-公務執行妨害で逮捕・警視庁
 2月29日午後11時10分ごろ、東京都日野市神明の路上で、男性が少年に脚を刺されたと110番があっ..........≪続きを読む≫

2月25日に東京都大田区で発生したオレオレ詐欺事件の捜査の過程で、警視庁は被害者宅を訪れた受け子のインターホン画像を公開していた

警視庁ではこの画像の男を「20歳代くらい」とし画像の公開に踏み切ったが、画像の公開を受け2月29日午後10時半頃に警視庁板橋署に出頭したのは両親を伴った16歳の高校1年生だった

それから約40分後、今度は東京都日野市で男性が少年に足を刺されたとの110番通報が警視庁日野署に入った

日野署員が現場に駆けつけると、少年は紐の先端にこぶし大の鉄鍵のようなものを振り回し、パトカーのボンネットや窓ガラスなどを破損

さらに包丁を手にしたまま署員に向かってきたため、威嚇のため少年の足元に発砲し、ひるんだところを公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した

少年は15歳の中学3年生だった

どちらの犯罪についても逮捕者は少年法の適用範囲内の16歳と15歳

確かに最初から相手が16歳や15歳と分かっていれば、多少は対応の仕方も変わっていたかもしれない

しかし、誤解を恐れずに書かせてもらうと、今回警察がとった措置はどちらもさほど問題ある行為ではないように思う



少年法など全撤廃して欲しいという気はない

だが、少年法の適用範囲などについては、一部制限を設けるなど一定の制約を加えるべきなのではないかとは考えている

例えば今回の2つのケース

犯人が捕まえられなくても相手が十代である可能性に配慮し画像の公開を差し控えるべきだった?

そうは思わない

警官は例え自分が包丁で刺されても少年相手に発砲すべきでなかった?

そんなはずはない

もうすぐ高校2年生になるというのに、人から150万円だまし取る詐欺に加担することがどういうことかわからないはずがない

春には高校生になる人間が包丁を持って人を刺したらどうなるかわからないはずがない

どこかで自分達は少年法に守られているという気持ちが少なからずあるのではないか?

2人の少年のあまりに幼稚な犯行動機にも激しい憤りを覚える

オレオレ詐欺の出し子の16歳少年は「昨年夏に知らない人から良いバイトがあると持ち掛けられ、受け子をやった」と言う

男性の足を刺した15歳の少年は「警察官を攻撃し、拳銃で撃ってほしかった」と言っているのだという

16歳にもなって、知らない人間に突然良いバイトがあると聞いてやるか普通?

15歳にもなって拳銃で撃ってほしかった?寝言は寝て言え!

2016年2月29日、たった1日で東京では2人の未成年者が逮捕された

福岡の予備校生の殺人事件ばかりがクローズアップされ、この2つの事件はあまり騒がれていない

しかし、今後の刑法における未成年者の取扱いを考える時、少年法適用の一部制限を考える時、結構重要な事件だったのではないかと思うのだが、どうだろう?