結論だけ先に言ってしまおう
何かを成し遂げるため変化を求められた時
手っ取り早く見た目の変化に走ったところで、中身が変わらぬままでは結果は同じ
ということなんだな、要するに
まあ、勉強になったよ、人生のね
何の話かって?プロレスの話である
新日本プロレスという団体で行われたオカダ・カズチカと後藤洋央紀の二人のタイトルマッチのお話
詳しく説明しないで本題はいるので、万一知らないけど気になるという人がいたら、お手数ですがネットで調べてちょ
若くして団体の王者となり、さらに二度目の戴冠を果たすと、もはや絶対王者となった感もあるオカダ・カズチカ
それに対して、先輩でありながらこれまで7度IWGPヘビー級王座に挑戦しながら、一度もベルトに手が届かない後藤洋央紀
これまでG1やニュージャパンカップを優勝したり、プロレスリングノアの杉浦やゼロワンの田中将斗など外敵を倒すなどして、機運が高まっても、最後は実に残念な結果になる
まあ外敵を倒すと書いたが、負けてる方が多い…と思う
特にノアの杉浦はその後GHC王者になるし、現在も再度ベルトを奪い現王者であるが、当時はまだ王者クラスではなかった
にも関わらず、その杉浦に面白いようにコロコロ負ける姿に失望させられた新日ファンも少なくないだろう
そんな後藤が昨年の夏のG1で現在新日本のトップであるIWGP王者のオカダ・カズチカに勝ったことを理由に突然8度目の挑戦をすることになった
正直なんで今頃?
なんの機運も高まらない状態での唐突な挑戦決定は、ファンにも他に誰か挑戦者はいないの?新日本は今人材不足なの?大丈夫?
そんな感想を持った新日ファンも多いのでは?
その証拠に王者のオカダが少しで興行的に盛り上げようと、挑戦者後藤を恥男と罵ってみせるが、信じられないくらい新王者誕生の機運が高まらない
これまで後藤がどれだけ期待を裏切ってきたかを考えれば、後藤がベルトを取るとは到底思えない
本人も何かを変えないといけないと思ったのか、後藤は決戦の地大阪に信じられない姿で現れた
鬼神、ということらしい
なんか、前に獣神サンダー・ライガーがやってたよね、それ?
二番煎じかよ?
鬼神後藤の姿は入場時はザ・グレート・カブキっぽい
顔も高千穂さんっぽいのか、とにかくカブキっぽい
初期のギミック少なめの時のムタっぽくもみえなくない
とにかく二番煎じ感が半端じゃない
極めつけが入場コスチュームを脱いだこの姿
ライガーの鬼神バージョンと新崎人生のWWEバージョンのハクシ(白使)を足して2で割った姿
すでにペイントがかなり剥げてしまっているところが、さすがはプロレス界のミスターがっかりという感じ
それに比べるとさすがは絶対王者は入場シーンまで安定感があり、おそらく初見でも格の違いを感じてしまうのではないか?
試合が始まると会場は大オカダコール一色
後藤は観客にすらタイトル獲得を期待されてないどころか、後藤へのタイトル移動拒否とも受け取れる屈辱的なシーンだった
試合は背水の陣で臨む後藤が押し気味に試合を進めている…ように見える
じゃないと盛り上がらないからね
しかし、後藤が何かやってくれるんじゃないかと空気は皆無
何故なら試合が始まったら、結局いつもの後藤と何一つ変わらなかったからだ
途中、昇龍結界にオカダを捕らえたあたりからパラパラ後藤への声援も飛び始めるが、後藤タイトル獲得の機運は一向に高まらない
だって、これ結局のところ、左腕は固定はしてるものの、ただのアームロックだからね
一流レスラーでこんなんでギブアップする奴いねえっつーの
この技に自分の命運を賭けてる時点でほぼアウト
最後はオカダがそこまでする必要はなかったと思うが、最後は力の差をファンに見せつけるように、後藤には思い知らせるように必殺レインメイカー3連発でオカダが完勝
最後まで後藤は何一つ変わったものを見せられないまま、いつもと同じ結果になり、無言でリングを後にした
試合後オカダはWWE入りのため新日本を退団した中邑の穴を埋めるためか、後藤を自身のユニットにCAOS(ケイオス)に勧誘
しかし、どこまで本気かわからない
とにかく今の後藤に中邑の穴など埋められるはずなどないし、簡単になびいてくるような奴が役に立つとは思えない
それにしても、後藤には本当にがっかりした
オカダも鬼神後藤の感想をこう言っている
コスチュームの変化しかわからなかった、と
事実だと思う
本当に試合自体はいつもと何一つ変わらなかったもん
もうコイツはダメだ
しばらく上では使えない
後藤を上で使わないといけないほど、今の新日本は人材不足なのか?
正直中邑真輔の抜けた穴がここまで大きいとは……
ヤバイぞ新日本!
新日本プロレスの明日はどっちだ?