http://www.nikkansports.com/…/p-bb-tp0-20141019-1384050.html


阪神タイガースが日本シリーズに進出した。僕は巨人ファンでもないし、阪神の熱狂的なファンでもない。タイガースはシリーズも頑張って欲しいと思う反面、なんとなく違和感のあるこの制度のへんてこりんなところを考えてみた。


①シーズンのゲーム差が評価されない
シーズンでリーグ優勝すると、1位チームには1勝のアドバンテージが着く。しかしそれはゲーム差、によるものではなく、上位になったかどうか、なので、圧倒的大差の優勝でも、0.5ゲーム差の僅差の勝ちでも、それは「1勝」に置き換えられる。(もっと言えば、1位と2位には1勝差が置かれるのに、2位と3位のところには勝利アドバンテージは無いのも不思議)


過去5年の最終的なゲーム差を見てみると、この3年間のジャイアンツが圧倒的な強さでシーズンを勝ってきた事が分かる。でもたとえ何ゲーム差で優勝したとしてもCSになったときのアドバンテージは1勝に過ぎない。

年度優勝 2位
2014巨人 阪神 7ゲーム差
2013巨人 阪神 12.5ゲーム差
2012巨人 中日 10.5ゲーム差
2011中日 ヤクルト 2.5ゲーム差
2010中日 阪神 1.0ゲーム差

2位を相手に6試合で3勝する、という設定は優勝チームにとっても決してハードルが低いものではなく、なにかのきっかけで連敗したり結果4敗するリスクは充分シーズンでもあり得るということ。


②では仮に144試合全勝したら?

仮にあるチームが年間144試合を全勝して、144勝0敗で終えたとする。
他の5チーム同士はすべてお互いの対戦を引き分けとすると5チームが48敗96分け(笑)のときゲーム差は2位と96ゲーム差。

それでもその144勝のチームは、その時点では日本シリーズに進出する権利は与えられず、シーズンの優勝は1勝、に置き換わり、6戦を戦わなければならない。


そのときに、48敗96分という粘りの2位チームが、なにかの拍子でCSで4勝して勝ち抜いた場合、野球ファンは納得するんだろうか?