結局、チョビ爺さんは… | アニマルスマイル香川

アニマルスマイル香川

人間の身勝手で行き場をなくしてしまった動物達の終の棲家。
常時、犬約100頭、猫約150頭の子達を日々お世話しています。
飼い主から捨てられてしまった老犬達を中心に
最期まで笑顔で暮らしてくれるようにボランティアさん達で
頑張っています。

チョビを保護した最初の1週間は
ずいぶん悩みました…
余命が僅かなら、生まれ育ったお家の
ほうがいいのではないかと。


でも、結論からいうと、
チョビは正式にうちで引き取ることに
なりました。
皆様には大変ご心配をおかけしました。


1週間目に飼い主に電話して、
体調がよくないことを話すと
あー、うちでは無理と言う…
悩んでいたことが馬鹿馬鹿しくなる
ような返事でした。
電話を切る最後には、
また考えて連絡しますと言ったっきり。


ご飯を食べようとしなかった
チョビにもう帰るところはないよと
話をしたその日の夜から、ガツガツ食べ始めました。
もう少し生きようと思ってくれたのか
どうかは定かではありませんが。


待てど暮らせど、飼い主からの連絡は
なく、昨日こちらから電話しました。
チョビを保護して、もうすぐ3週間が
経とうという頃。


飼い主「チョビはどう?」
私        「元気になってきましたよ」
飼い主「うそ~‼2、3日で死ぬと思って                   たのに」
私           「…」
飼い主「絶対に、そこにいるから元気にな ったんだわ。うちに帰ったきたら、すぐに死ぬわ」


そっちのほうがチョビは幸せなんだわと連発…
そんな事ない、家族のもとが幸せやと
言っても、聞く耳全く持たず…(;_;)


飼い主「孫がチョビは?と聞くから、いい人に拾われて幸せに暮らしとるわと言うたんよ~」

もう何も言葉がない。


そう、飼い主は1人暮らしの高齢者では
ありません。
3世帯同居。
孫は小学生と中学生。
息子夫婦は、私より若い世代です。
大勢の家族と共に暮らしてきたのに、
誰もチョビのことを世話する人も、
気にかける人も、いませんでした…


歳は?と聞いても、わからないと。
たぶん推定15歳以上…
チョビのためにご飯やオヤツを買ったことは一度もないと。
人間の残飯しか食べさせたことはないらしい。


他にも小型犬の純血を飼っていたそうですが、チョビの横に繋いでいたら、
2、3年でお腹が膨らんで死んだと。
ええ犬は、はよ死ぬな、
なんで、チョビは長生きしてるんだろうと
言います。


うちは可哀想な飼い方しかできんから
動物を飼ったらいかんのよと、
他人事のように、あっけらかんと
話しをする飼い主…


世話しないのに、ちゃんと世話をしてる
なんて言う酷い飼い主よりはマシなのかも
しれないけど…
あまりに悪気もなく、話しをする様子に
腹も立たなくなりました。


チョビは子犬の頃、
山で段ボールの箱に入れて、
捨てられていたところを拾われたそうです。
最期まで看てあげてほしいという言葉を
飲み込み…
「お母さん、チョビもらってもいいかな?」


答えは聞かずともわかりますが、
「あーよかったよかった。
  チョビもうちに飼われて不幸やったけ  ど、最期にええ人に拾われたんは
チョビのブニがあったんやわ」って…
(ぶに…さぬき弁で分がある…運がいいとか)


ダメだこりゃ…(;_;)




ってことで、
チョビは、はれてうちの子になりました
…(^^;



フィラリア末期状態の心臓なので、
あとどれほど生きれるかは
わかりません。


美味しいものを食べさせ、
ゆっくり寝させてあげるぐらいしか
できませんが、残り少ない余生を
穏やかに暮らしてくれれば
いいかなと思います。






チョビ爺さん、宜しくお願いします。




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