モーニング兼ランチのメニューは、インスタントで煎れたブラックコーヒーとスーパーで安く買った食パンをトーストしたもの。
たまにヨーグルトを添える程度のもの。
夕飯は冷凍しておいた肉と野菜を焼くだけのメニュー。
分かったのは、1人の時に贅沢しても楽しくなくなったということ。
外出して疲れた時にカフェに入ろうか迷って、
「1人なのに自分に500円も使って一服したくないな」
とまっすぐ家に帰るようなった。
独身の時はわからなかった。
世の中の既婚者は生活費節約の為だけに、自分への贅沢を「惜しんでいる」と、思っていた。
実際、生活費節約の為でもあるが、
何より、楽しくないのだ。
「1人カフェの500円より、週末旦那と一緒にランチしに出掛けようかな?」
と思うようになった。
家で1人ぼんやり食べるトースト定食に、安心感を覚える。
結婚後の、些細な気分の変化。
こうやって、日々歳をとっていく。