サッカー・ワールドカップを
少しずつ観なくなった気がする

本当に面白かったのは1998年までかなと思う

国色が薄くなったんだと思う

冷戦終結で東西の交流が高まり、西ドイツもドイツになった
どんなサッカーをするのかの緊張感はなくなったと思う
ネットの普及は多大な情報があふれ均一化されつつある

ネットと前後するが
最大の原因は1995年だったと思う
ボスマン判決
これは完全にサッカー界の形が変えたと思ってる

「職業選択の自由」、ボスマンは外国人枠のために出場できないと主張
ボスマンの主張を認めユーロ圏内のどのリーグを問わず外国人枠を撤廃
大笑いしたのはFCバルセロナのスターターとしてピッチに立っていたのは
オランダ人8人、バルセロナ人(スペイン人)3人という滑稽なメンバー



スペインは多民族国家でカタルーニャ地方のバルセロナはカタルーニャ語、バスク地方のバスク人はバスク語
スペインとバルセロナの対立は深く、レアル・マドリードとFCバルセロナ間の移籍はご法度
記憶している限り、ルイス・エンリケとルイス・フィーゴだけだと思う
エンリケは若い時で目立たなかったがフィーゴは有名選手になってから、コーナーキックを蹴るのさえ困難な状態
優勝候補と言われながら2014年まで優勝できなかったのは、この対立が強かったから
そんなFCバルセロナのピッチに8人のオランダ人という事態
監督がクライフならしなかったと思う

ボスマン判決は南米にも波及し、アルゼンチン人、ブラジル人を3人確保できるということ

ちなみにアルゼンチンとブラジルは隣国だがアルゼンチンはスペイン語、ブラジルはポルトガル語
理由は簡単
大航海時代、アルゼンチンを植民地化したのはスペイン、ブラジルを植民地化したのがポルトガル語
ただ、それだけである

イギリスはサッカー発祥の地だが参加したのは1966年の自国開催からで優勝している
なぜ1966年からか?
ワールドカップなど関係なく母国である自分たちが一番強いという傲慢さから
この大会以来優勝はしていない
自国開催と言われるが厳密にはイングランド開催、ワールドカップは連盟が違うという表向きの理由でイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ4ヶ国で出場
1998年大会にスコットランドの応援にショーン・コネリーが来た時は話題になった
オリンピックはイギリスで出場
穿った見方しかできない僕はメダル数は多くなるよね、と今でも思ってる

日本代表が2002年以上、出場する度に優勝と盛り上がっているのを不思議に思ってる
一刀両断、歴史が違う
よくベスト8という見出しが出たりするが、これは勝ったらベスト8というマスメディアの上手い手法
未だかつてベスト8に入ったことはない
正確にはベスト16で、これは予選を突破しただけということ
僕は一番強かったのはトルシエ・ジャパンで成長を止めたのはジーコだと思ってる
あれからワールドカップサイクルで言えば12年は遅れたと思ってる

ただ、優勝はバスケットボール、バレーボールよりははるかに近いと思う
40年後くらいだけど
バスケ、バレーは永遠にないんじゃないか?と思ったりする

サッカー日本代表の最優秀選手は釜本邦成だと思ってる
彼を上回るストライカーはまだ出ていない