先日(今月15日)に書いた僕のブログ。
「爆笑 原田幸一郎」が予想外にウケたみたいで続編を書くことにした。
なにしろ、泣く子も黙るとか重鎮とか言いながらその、大先生の教えを占い師みたい!なんてちゃかしたものだから。。
その記事は神尾さんリクエストでMostly koichiroにも転載されるらしい。
実は今度原田先生に何か恩返ししようと、僕ら生徒が自分たちで企画した演奏会が来年の1月31日に東京、紀尾井ホールである。
☆Mostly Koichiroという名のコンサート☆

僕が小さかった時、最初原田門下になって発表会に出たときそのレベルの高さにびっくりした。なにしろ、一つ上の学年に庄司紗矢香さん、少し下に神尾真由子ちゃんなど。。をはじめ、、各学年凄い人がいた。
そんな超ハイレベルの人が「うじゃうじゃw」いたのだ!そして今では羽ばたいて世界中のあちらこちらで弾いている。
今度のコンサートはそういった元生徒たち20数名が集まり&ゲストにビオラの川本嘉子先生、チェロの原田禎夫先生を迎え盛大におこなわれる。

その中で僕の桐朋時代、二つ上の学年だった高橋宗芳君という先輩がいる。通称むねくん。桐朋時代僕もそうとう仲良くしていて、今回のコンサートを立ち上げた実行委員の一人でもある。

彼は優秀な原田門下のなかでも異彩を放っていたw
ブログの読者の皆様は業界用語というのをご存じだろうか・・・・
寿司の事をひっくり返して「しーすー」と言ったりする。僕らは相当かぶれていたのでその「業界用語」を愛用していた。
挙句の果てにはその「しーすー」までひっくり返して、「すーしー」としばらく言っていたこともあるくらいだ。。w
他にもギャラやお金の数え方もC(ツェー)万は1万。D(デー)万は2万など。。


ある日そのむね君とかと飲み会をしていた。というか僕らは普段から本当によく食べ、飲んで分けのわからない事ばっかり言っていたんだが。。
でもその晩はむね君には珍しく
「次の日朝9時から原田先生のレッスンだから終電で帰る」と言い出した。
それでみんなはなんだつならない。。とばかりにG千(5千円)でいいよ!とちょっと大目にふっかけた。
で、彼はちょっとポケットを探した後困った顔でポカーンとした。
どうやらそのお金がないのは明らかだった。

そこで彼はいいことを思いついたとばかりに持っていたヴァイオリンのケースをおもむろに開け弦を弾きぬいて、帰っていった。
そう彼はG千のかわりにG線を置いていったのだ。。w
さすがのみんなもこれには凄いセンスだと大笑いして拍手喝采だった。。笑!

そしてむねくんは終電にもちゃんと間に合い、家で休み、コンデイションもばっちりで、翌朝9時に原田先生の自宅にレッスンに行き、チャイコフスキーのコンチェルトを弾き始めようとして、G線がないことに気付いたのだった。。