アンバランスフォンケーブル自作方法 | たろさんの徒然草

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徒然なるままに更新して行こうと思います。

すんません、オタクな記事ですが、アンバランスケーブルの自作方法を紹介します。

(こういう記事を書くとブログのアクセス数がグッと上がるんですよー 笑)

アンバランスタイプのフォンケーブルですね。
一番よく使われるケーブルで、ギター、ベース、シンセなどの音源、アンプなどなど、登場シーンは抜群に多いケーブルです。

これに対してバランスケーブルはマイク、スピーカー、インターフェースなどノイズに繊細なものによく使われますね。

バランスケーブルの自作方法に関してはまた今度書きます。

今回はアンバランスケーブルです。


あらかじめ言っときますがこれはあくまで俺のやり方の例なので、ちょっとへんなとこもあります。
あと俺は高校も工業系とかではなく普通の全日制普通科でしたし、バイトもサービス業しか経験ないですし、今の仕事も含め、工具とかの扱いにはほとんど慣れてません。
なのでハンダとかペンチとかの扱いに関してはまだまだなので、あまりシビアな目で見ないでくださいね。笑



さて、まず用意するものです。

はんだごて
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まぁ1000円くらいで売ってます。
俺のはフェルナンデスのものです。

FERNANDES SI-1500 ハンダごて/フェルナンエデス


あ、写真撮り忘れましたが、使うハンダはKester 44というもので、オーディオ関係ではど定番のものです。

SAMURAI Sound Silver Kester44/2m/SAMURAI Sound



ニッパーとかラジオペンチとか
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あればケーブルカッターなんかも持っといた方がいいですね。
俺も次回秋葉行ったときに買って来よー。

空気清浄機
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これは卓上の小さいヤツなんだけど、あると便利。
ハンダの煙って吸っちゃうと体に良くないから気をつけないとね。

ケーブルチェッカー
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BEHRINGERのCT100っていうケーブルテスターです。

BEHRINGER / ベリンガー CABLE TESTER CT100 ケーブルテスター/BEHRINGER




配線がうまくいってるか確かめるものです。
あると便利です。

濡らしたタオル
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これ重要。
ハンダごてのさきっちょについたハンダを拭いて落とします。
こまめに落とさないと焦げたハンダも一緒になっちゃいますからねー。

ケーブルとプラグ
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これがないと始まりません。

さぁいくぞー。

今回使うケーブルはこれ
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OYAIDE(オヤイデ電気)のQAC-202です。
こいつは2芯シールドなんですが、基本的には1芯のものと作り方は変わりません。
2芯のものだとバランスケーブルも作れちゃいます。

中はこうなってます。
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2本の導線が入っていて、基本的には「有色ホットの法則」に基づき、色のある方がHot(Tip、+)、色のない方がCold(スリープ、-)に統一されてます。
実際はどちらも同じ素材なのでどっちでもいいんですが、統一した方が分かりやすいじゃんってことで、業界の常識になってます。
とは言うものの、バランスケーブルではHot、Coldを間違えると命取りですが、今回はアンバランスで作るのであまり関係ないです。

これが今回使うコネクター(プラグ)です。
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アンバランスケーブルを作るので、モノラルフォーンケーブルでないといけません。
見て分かるようにプラグの先に線が1本だけ入ってるものがそれです。
ちなみに2本は言ってるものはステレオのもので、バランスケーブルを作るときに使います。
これはケーブルと同じくOYAIDEのものでP-275Mというものです。
今回は気分的に同じメーカーでと思って揃えてきたんですが、プラグと言えばスウィッチクラフトのものを使ってるものが多いので、ほとんどのばあいはそっちを使います。
ただOYAIDEのものは高いだけあって、作りもよく、表面のニッケルメッキによる伝導率がハンパないらしーです。
ですが正直よく分かりません。
プラグに金かけるならケーブルの方をいいもの買った方が効果が高いです。

蓋を外すとこうなってます。
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さぁまず外した蓋にケーブルを通しておきましょう。
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ちゃんと両側ね。
これが重要で、ハンダつけたあとに「キャップにケーブル通すの忘れてたー!!」ってなると大変です。
そうなると一度ハンダをはずすことになるのでとにかく最初に通してしまいましょう。

ケーブルの先数センチの皮をむいていきます。
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ハイむけましたー。
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外側の導線をバラバラにして広げます。
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中の白い皮も剥いちゃいます。
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はいこんにちわー。
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青と白の導線の皮も剥きます。
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アッー!そんなトコマデー!!
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とにかくここまでは剥いて剥いて剥きまくるわけです。

今回はアンバランスで作るので、白の方はいらないんです。
根元から切っちゃう人もいますが、俺はまわりの導線と一緒にしちゃいます。
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こんな感じでよじっちゃってください。
青の方もよじっておきます。
1芯のシールドで作る場合は単純に中の導線をよじって1本と周りの導線をよじって1本でOKです。

そしたらいよいよハンダ付けに入ります。

まずは予備ハンダという行程なんですが、これをやっとくととにかくスムーズに作業が進むので、絶対に予備ハンダをすることをお勧めします。

よじってまとめた導線をじゅうぶんに暖めます。
だいたい5秒くらいですかね。
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そしてハンダを流し込みます。
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2本の束両方に同じようにハンダを流し込みます。
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うーん、いまいちですが俺の腕じゃこんなもんかな

次はプラグの方も予備ハンダしましょう。

この位置と
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この位置です
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ハンダを流し込みました。
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そしてケーブルの青い方を上の段に、白と周りの導線を一緒にしたものを下の段につなげます。
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うわーわかりずれー。
とにかく2本の束がお互いに接触さえしていなければOKです。
接続のコツですが、導線とプラグ両方に予備ハンダがされてるので、導線をプラグの上のハンダの上にのっけてハンダごてでぐっと押すと、お互いの予備ハンダが溶けて合体します。
足りなければこのときにすこしあらたなハンダを足してもいいでしょう。

プラグのはとめをペンチでしめて
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はい完成
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あまり綺麗ではないですが、音には問題ないです。

最初にケーブルに通しておいたキャップをきちんとしめて出来上がりです。
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ほら、よく楽器屋さんで売ってるQAC-202と同じものが出来ましたね。
材料なんかも全く同じです。
でも自作なのでかなり安くすむし、細かく好みの長さで作ることが出来るわけです。



ケーブルの自作してみたい人、どこでパーツを買ってくればいいの?と思われる方、秋葉原にあるトモカ電気とオヤイデ電気がオススメです。
というかこの2店舗さえ知っときゃほぼ何でも作れます。
地方の人はネット販売なんかもしてますよー。
あ、ネットでしたらサウンドハウスもパーツが安く手に入るのでオススメです。


余談ですがこのQAC-202はパンチがあって広レンジでイイ音がしますよー。