■■中国の野望 日本が参加しないと成立しないAIIB 中国共産党が支配するアジアインフラ投資銀行 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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■日本が参加しないと成立しないAIIB toyoki 2015/03/26
 

 

アジアのインフラ開発を主導してきたADB(アジア開発銀行)。

この日米主導のアジアの金融体制に対抗して、

中国は、アジアの金融の主導権を握るべく、

AIIB(アジアインフラ投資銀行)を提唱して、

世界各国に参加を求めている。

 

そして、このAIIBに参加を表明する国が増え、

アジア諸国や欧州各国まで参加を表明し、

日米欧の西側陣営が分断される懸念が示されている。

 

中国の思惑通りに進み、順調なように見えるAIIBだが・・・

 

なぜか中国は、様々なメディアを通じて、

日本に強力に参加を求めている。

一見、日本が参加しなくても、

このままAIIBが成立すれば、

ADBを凌駕する勢いにも見えるのだが・・・

 

しかし、実は、このAIIB。

日本が参加しなければ、実質的に成立しないものである。

なぜか?

金融力においては、日本の力は、

中国すら足下にも及ばないほど、

アジアを圧倒的に凌駕しているからだ。

 

だが、それを聞くと、こんな疑問が出てくるだろう。

 

「中国の株式時価総額は、日本を上回ったはずだが?」

 

確かにその通りである。

2014年11月、中国の株式時価総額は4兆4800億ドルに達し、

日本の株式時価総額4兆4600億ドルを上回った。

その後、この順位は激しく入れ替わっているが、

一見、中国の金融力は、日本に匹敵したかのように見える。

 

ところが・・・

 

この株式時価総額について、

浮動株調整、つまり企業の創業者などが持つ株で、

一般に取引が不可能な株式時価総額を除いた

浮動株調整後の株式時価総額で比べると、

日本と中国の間に、圧倒的な大差が生まれる。

 

浮動株調整後の株式時価総額(2015年2月末)

日本 約3兆2000億ドル

中国 約8600億ドル

http://myindex.jp/global_per.php

 

 

要するに、世界から資金を集める力においては、

中国は、日本の足下にも及ばないのである。

 

ちなみに、これは韓国についても言える。

韓国は現在、不況と言われている。

しかし、株式時価総額は、過去最高を記録し、

2015年2月には、1兆2000億ドルに達し、

オーストラリアの1兆1900億ドルを抜いた事がニュースになった。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NJ4LYB6JTSED01.html

 

一見、不況どころか、好景気にも思えるが、

浮動株調整後の株価で比べると、

韓国には、圧倒的な衰えが見える。

 

2015年2月末現在

韓国 約5678億ドル

オーストラリア 約1兆ドル

(ソースは同上)

 

韓国は、総額でこそ好調に見えるが、

その金融力は衰退しているのである。

朴大統領が就任した頃、

浮動株調整後の株式時価総額は、

7000億ドルを突破していた事を考えれば、

その金融力の衰退が激しい事が解るだろう。

韓国は、オーストラリアを抜くどころか、

台湾にすら追い抜かれそうな勢いなのである。

 

AIIBには、金融力のある欧州各国や、

オーストラリアなどが参加表明をしている。

しかし、AIIBはアジアの金融機関である。

当然、アジアではない欧州各国やオーストラリアには、

主体的な役割は期待できない。

補佐的、協力関係的な援助しか求められないだろう。

 

つまり、AIIBに実効性を持たせるためには、

どうしても、世界第2位の金融力を持つ日本の参加が、

必要不可欠なのである。

 

今のところ、日本は不参加を表明している。

にも関わらず、中国は、

日本を罵倒しながらも、何かとAIIBの参加を求めている。

その背景には、こうした事情があるのである


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【関連】


■【お金は知っている】親中派メディアの無知露わ「AIIB報道」 融資どころではない中国事情

2015.3.27ZAKZAK


産経-AIIB-日独中の純資産と外貨準備 


◆日独中の純資産と外貨準備(2014年9月末)
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/photos/20150327/ecn1503271550004-p1.htm

抜粋・・

日経に限らずテレビ局を含め「親中派」メディアの無知さ、甘さには驚かされる。


突き詰めると同委員会総書記の習近平国家主席が最終決定権限を持つ。つまり、AIIBとは中国政府の各部局と同じように、党の指令下にある。
そのAIIBに日本代表が物申す、と言って通るはずはなく、北京では物笑いの種にされるだろう。


中国の外貨準備は2014年末で3兆8430億ドル(約461兆円)に上るが、同年6月に比べて1500億ドル(約18兆円)も減った。不動産市況や景気減速を背景に資本逃避に加速がかかっているためだ。外準を対外融資に役立てるどころか、中国当局は対外借り入れを増やして外準のこれ以上の縮小に歯止めをかけようと躍起となっている。


外準は見せ金にしか過ぎないのだ。
中国は債務大国であり、債権大国の日独とは大きく違う。


巨額のインフラ・プロジェクト融資が北京主導でできるはずはない。 


http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20150327/ecn1503271550004-n1.htm



 【私見】

「理事会」もなし?
絶大な「拒否権(経営権)」は中国のもの?
中国共産党政府に「白紙委任状」持たせるようなものです。


公正性、透明性、未熟な審査能力などに疑問があると指摘されている。
国際社会からの歯止めがないと、他の国際機関に多大な損害を与える恐れがある。
「世界恐慌」の原因にとなり、戦争のリスクが高まるでしょう。


反資本主義(共産主義者)の操縦するバスの行き先は「矛盾」です。
乗りたくないwww