共産党支配下の時代に、モンゴルでチベット仏教を修業した日本人はいません。
モンゴルは、ソビエト共産国家に支配されている間、宗教(チベットラマ教)、歴史・伝統を徹底的に破壊され、僧侶階級は根絶やしにされました。
同様に中国共産党により、満洲国、内モンゴル自治省から僧侶階級と共にチベットラマ教は消されました。伝授すべき僧侶が還俗(げんぞく)するか殺害されたのです。
日本人引揚げ者を助けてくれたラマ寺院は、大量に流入した漢族、朝鮮族の人民公社、人民解放軍の所有になり、倉庫や馬小屋にされました。
さらに政治工作運動(迫害)が進むと、満洲人、モンゴル民族自体が”民族浄化”されているのです。
すでにチベット仏教は廃されていて、修業した日本人が居るはずもありません。
中国共産党支配以降のチベット自治区で、外国人が修業することは困難でした。
チベット仏教は、かろうじて今日まで活動していますが、風前のともしびです。
深刻な民族浄化が進行中だからです。
現在、中国共産党政府に対して、僧侶、尼僧による抗議の焼身自殺が続いている状況です。
外国人修行者は、インドへ亡命した僧侶たちの僧院や海外の僧院で受け入れられているだけです。
ダライラマ法王の活動が世界の耳目を集まるにつけ・・
モンゴルやチベットで修業したと称したり、チベット仏教の阿闍梨(あじゃり)を名乗る者、偽称号を売買する者も現れてきました。
(サンスクリット語のアーチャーリャで「軌範」を意味し、弟子たちの規範となり法を教授する師匠のことである)
阿闍梨の称号を与えたことは無いと、チベット亡命政府府[Central Tibetan Administration(CTA)] の声明が何度も出されています。
*(法名「名前」もない、称号だけなのはあり得ません)
得体のしれない寄付を募ったり、チベット仏教を名乗って組織的に信者を募る輩(やから)がいるからです。
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日本人複数名の阿闍梨の称号についてのご注意
http://www.tibethouse.jp/news_release/2010/100928_warning.html
日本人複数名の阿闍梨の称号授与についてのご注意2010年9月28日 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所関係者各位
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所にメディア・寺院および一般個人から、日本人複数名に阿闍梨の称号が授与されたのは本当でしょうか、という問い合わせを度々頂いております。
この件に関しまして私どもは、ダラムサラのチベット亡命政権の宗教省をはじめ各の宗派の関係者に問い合わせましたところ、阿闍梨およびその他の宗教関係の称号を与えた事実はない、という回答を書面でも受け取っております。
チベットは歴史上もっとも厳しい現状の中にあり、このような残念なことは二度とおこらないよう、そしてご関心のある皆様におかれましては、このような事実無根の内容に十分お気をつけくださいますようお願い申し上げます。
2010年9月28日
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
代表ラクパ・ツォコ
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SAGE GROUP( 国際宗教連盟)に関するお知らせと最終警告2010年8月31日 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所関係者各位 殿
http://www.tibethouse.jp/news_release/2010/100831_warning.html
(特定の団体(某国人カルト)に対して警告を表明することは、如何に宗教上の異議があるかの事です。他に事例はありません!)
和SPA ZEN―浄化―