とんだ時代に生まれ合わせました。
市街を歩くと・・
原発犠牲者の臭いが漂ってくるように思いますが、さにあらず。
通り過ぎる人々の相貌に怖れは見得ません。
ぞっとします。
自分の居る世界は、生ける亡者たちの世界かと。
何時の頃からか、テレビを点けるのが苦痛になりました。
突然画面に晒される顔が、その原因です。
「邪気」を感じるからです。
「敬天愛人」 とは、天を敬(うやま)い人を愛する。
薩摩藩の西郷隆盛が好んで揮毫した言葉です。
子どもの頃感じた、心の温かい大人たちは何処に行ってしまったのか?
「敬神愛人」の精神を大切にしていた。
しかし、廃れてしまいました。
現在の悪鬼、邪気の輩には、その精神は無い。
その精神を大切にしている人々が去った時、諸神天神は去ります。
つなぎ止めているのは少なからずの人々の献身です・・・と感じる。
生前の西岡参議院議長は、菅首相(当時)に強烈な諫言をなさいましたが、馬耳東風に聞き流されました。思想信条に於いて異なりますが、 国民の命を護ろうとする思いは伝わってくる諫言でした。
http://ameblo.jp/tarooza/entry-10951778699.html
真相を知悉する彼の眼光鋭い視線の中に、悲しみと怒りが感じられた。
よろめきながらも必死に議長席に就こうとする姿に、この人は、間もなく亡くなるだろうと直感しました。
彼は、黄泉の国に旅立ちました。
一人去り二人去り・・
短稿でした。
*BGM:Frank Sinatra - Nature Boy