【映画】「博士と彼女のセオリー」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 


博士と彼女のセオリー
鑑賞日: 2015年3月18日(水)
映画館: TOHOシネマズ六本木

 

 

 

 

 


 

 

 

 




原題: The Theory of Everything
製作年/国: 2014年/イギリス
配給: 東宝東和
上映時間: 124分
監督: ジェームズ・マーシュ
原作: ジェーン・ホーキング
脚本: アンソニー・マッカーテン
撮影: ブノワ・ドゥローム
出演: エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、エミリー・ワトソン、サイモン・マクバーニー、デビッド・シューリス、ハリー・ロイド、クリスチャン・マッケイ、マキシン・ピーク
あらすじ: 博士と彼女が愛し合ったりすれちがったりします。

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好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点



フェリシティ・ジョーンズさん、そのスカートで僕のメガネも拭いてください。



『博士と彼女のセオリー』、アカデミー主演男優賞作品ということで観に行ってきました。水曜のレディースデーだったので女性で劇場はいっぱいでした。てなわけで、『博士と彼女のセオリー』、おもしろかったですよ~

メインは夫婦関係でした

 


とにかくエディ・レッドメインがオスカー取っただけあってやっぱりすごかったです!病状が進行していくにつれての身体性の変化がいちいちすごくて、レミゼのイケテルおにいちゃんとおんなじ人とは思えないくらいでしたよ。後半のだいぶ病状が進行してきたあたりの演技はほんとすごかったです。オスカーのスピーチもすげぇよかったし、人気出そうな感じというか、すげぇいいやつそう。あと物理学の話はいろいろすげぇおもしろかったので、そっちをメインでもっと観たいくらいでしたよ。

エディ・レッドメイン、一気にスターですな。

 


あとこの映画は、フェリシティ・ジョーンズが最高だった!今年のベストガール候補だなってくらいめっちゃくちゃかわいかったです。特に学生パートのフェリシティ・ジョーンズは60年代ファッションも相まって死ぬほどかわいかった(´∀`)。可愛さに加えて、ユーモア、たくましさ、そして弱さも含めて、超最高の女で、初めは「こんな良くできた聖女がいるかよ!」と思って観てたけど、やっぱり超かわいいから「最高!もう聖女でいい!このままでいてくれ!」ってなったんだけど、結局やっぱりあたりまえだけどそんなわけなくて不倫をするという展開はバカみたいですがガチでショックを受けました(笑) 決定的な描写がないのがせめてもの救いでしたよ…。 ま、でも当たり前なんですよね。超大変だもん介護。つらそうだったし、セックスくらい許してあげたい気持ちになるくらいでした。エディ・レッドメインもそうだけど、フェリシティ・ジョーンズのほうも後半に行くにつれての表情の変化がすごかったです。

彼女の「人間味」がとても魅力的だった。

 



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まぁでも実話とはいえ、ちゃんと地に足付いたフェアな描き分けがされていてとても好感を持ちました。なにはともあれどちらも幸せそうに終わったのでこれはこれで良かったです。夫婦ってやっぱギブ&テイクなんだな、と改めて思わされましたね。

でもなんだかんだで良い夫婦だったな

 


画面の設計がおもしろくて、あらゆる描写に暗喩的に「回転描写」を意識的に入れ込んできてるのと、ちゃんと回転の方向も自転の回転方向といちいち同じ向きになっていて細かいところまでうまかったし、画面も左から右方向に意識的に人物を動かしているように感じました。気が利いてる…( ゚д゚ )。そして、それがラストで収れんし、逆回転していく描写にちょっと泣きましたよ。何気ない時間というものの大切さと残酷さを一気に見せられたようなシーンで。そして ラストのセリフはかなりグッときました。確かにイビツな形の家族にはなっちゃったけど、これはこれでいいんじゃないかとなぜか思っちゃう謎の説得力と魅力がりました。観た直後はどこか決定打に欠けるインパクトの薄い映画かなぁと思ってたけど、しばらくたって思い返すといいシーンとセリフが思い返されてしみじみと、今感想を書いているという次第。

水色が似合うな~かわいいな~

 

 




この映画で一番グッときたのはフェリシティ・ジョーンズがエディ・レッドメインのメガネをとってスカートでキュッキュッと拭いてまたかけてあげるというシーン。メガネかけてる人間なのでね、まじアコガレというか、しかもそれをスカートで拭くっていうのが最高。しかもちゃんと物語の中にちゃんとそれを落とし込んでるというのがまたいいですね~。

てなわけで、「博士と彼女のセオリー」おもしろかったです。重い話にいくらでもできたところを絶妙なユーモアでとてもいいバランスになってましたし、想像よりもぜんぜん後味の良い、気持ちのいい映画でした。とってもいい映画でしたよ~



おわり




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