サボタージュ
11月10日(月) 20:55~ TOHOシネマズ六本木
好き度: ★★★★☆ 4/5点
今年屈指の"怪"作…というか"珍"作??
監督デヴィッド・エアーで主演アーノルド・シュワルツェネッガーということでとても楽しみしていた「サボタージュ」。タマフルの課題映画にもなったということで観てきました~
率直に感想を言うと、すっげぇ変な映画だ!という感じ、これは褒めてます。とても楽しかったですよ!
こんどのシュワはDEA部隊のボスであります。
シュワ率いるいきなりDEA特殊部隊が麻薬組織の金をネコババするところからスタート。うんこ入りトイレをあけて、水道管のなかにお金を隠し、麻薬組織のアジトを爆破したあと、みんなで隠したお金をとりにきたら、隠したはずのお金が無くなってた!というところからスタート。
誰かが裏切ったのか、組織に気づかれたのか、、まぁそんなこんなでシュワ率いる部隊は活動停止に。ここの活動停止期間がすげぇおもしろかったんですよねw 約半年、活動停止になるんですが、その間特殊部隊はヤンキー高校の部室みたいになってて最高でしたw テレビゲームやったり、床には酒だらけで、痴話げんかという。なんとも楽しそう。
テレンス・ハワードとサム・ワーシントン、仲よくゲームなんかしちゃったり。

そんな中、ボスのアーノルドはしっかりとした生活をしていたんですね~。ここで、この映画偉い!と思ったのはちゃんとアーノルドの筋トレシーンを見せるんですよ!シュワちゃんの筋トレなんていつまでも見てたいじゃないですか~。それと同時にやはりボスとしての説得力もプラスされるという、良いシーン!そのあとは、なんとシュワちゃんのデスクワークを見ることができます!明らかに不似合なパソコンのまえに座り、太い指で必死に数字を打ち込む姿に萌えでございます!
まぁなんやかんやありまして、活動再開!ってなってからも最高で、ボスのアーノルドがみんなに喝を入れに行くんですよね。「お前らそんなんでいいのか!」と。そっからづぐに半年ぶりの訓練開始で、みんなほんと楽しそうなんですよね~。ですが、やはり1回目はみんなたるんでるんですよね、凡ミスなんかしちゃったりして緊張感がない。。そこにまたボスであるアーノルドが喝を入れるんですよね。「おい、そんなんでいいのか!次、俺が中にいるから、俺を撃つな。いいな?」とキレ気味の様子。そこでみんなの緊張感がアップ、「やべぇよやべぇよ、ボスキレてるよ~次、しっかり行くぞ!」みたいな感じで訓練を再開する。このチーム感がほんっと最高でした。
このダメダメなんだけど、本気出すとちゃんと仕事するアウトローチーム感が最高
そして、半年ぶりに活動再開おめでとう!!ってことでもちろんその後は打ち上げです!ここの打ち上げも最高で、さすがはイケイケ映画を撮りまくるデヴィッド・エアーだけあって、打ち上げはストリップバーなんですよねw この辺のヤンキー感、最高ですよねw そしてもちろん、ケンカして店を出るというこのヤンキー感。たまらんですな。
アーノルドも楽しそう!!エクスペ3に続き、ナイス打ち上げシーンでした!
んで、こっから一気に物語の雰囲気が変わっていきます…。このチームが謎の猟奇連続殺人の標的となってしまい、部下が1人また1人と消されていきます。しかも消され方がとてもバラエティに富んでいる!ジョンへの恨みを抱く麻薬組織の仕業か、チーム内の誰かによる裏切りなのか、メンバー間にも疑心暗鬼が募っていき、連続殺人はさらなる異常な展開にドライヴしていくのです。。
メンバーひとりひとりが殺されていくんですが、そこがド・スラッシャーなんですよねwとにかく血みどろで最高。ファイナル・デスティネーションかよ!みたいな死に方で最高でした。電車にひかれたら、車の中にいてもこうなるのか!とか、天井に串刺しにしても落ちてこないんだ!とか、テレンス・ハワードの死に方が最高!とか、とにかくバイオレンスがどこかスラップスティック感があって、なんか笑っちゃうんですよね。
で、これ麻薬カルテルが絡んできて、一歩あっち側に行くともう後には戻れないんだ…という傑作『悪の法則』みたいな映画なのか!?と思いきや、むしろ『レザボア・ドッグス』みたいになるんですよね。意外に仲間内の小さいところにまとまったなぁというのはちょっと残念だったかも。というか、この映画違うジャンルの映画3つくらいを一気に詰め込んだような映画ですよね、だから違和感あるのは当然というか…(笑) 最後はまさかの西部劇になりますからね、ビックリです。
僕のお気に入りは、山小屋に住んでる仲間が組織に狙われる様子とシュワと女刑事がその山小屋に尋ねる様子が同時に描かれる場面。ここのの時間軸をまぜこぜにしたことによる緊張感の高まりがとても素晴らしかったなぁ。やっぱこの辺、さすがだなぁエアーさん、なんて思ったり。
あとラストのカーチェイスは最高ですね。最後、「何も言うなよ」的なことを言い残して、フッと消えるシュワちゃん。あれ、必死に走って物陰に隠れたのかなぁと考えるとちょっと笑えますね。あとやっぱカーチェイスシーンは、テレンスハワードの死にかたはもちろん、あの薬中の女が最高でしたね。理想的な狂った女の顔をしてて、とてもよかったです。
この薬中の奥さんが最高でした。
この女刑事、なんとまさかの『天才マックスの世界』のヒロインでした!
まぁ変な怪作です。いや、ぶっちゃけ脚本自体は失敗作といってもいいんじゃないかなぁと思うんですよ。さすがに、お話に繋がりがなさすぎるし、最後の復讐編のとってつけた感すごいんですよねw でも、ドロドロのバイオレントとアメリカンなヤンキー精神を一気にすごい勢いで撮ったこの映画、決して嫌いにはなれないなぁと。つなげてみると違和感ありありだけど、シーンシーンが超カッコよくておもしろい感じっていうのかなぁ。まぁ珍作・怪作であることは間違いないと思いますw
あと、正直言って、シュワルツェネッガーはこの本にはミスキャストだと思います!でもこの違和感も含めて、嫌いになれないというか…。ほんと不思議な映画でした。ラストシーンとか、観る前に思ってたゴールとぜんぜん違った道を通ってきたうえに、まったく違うところに連れてこられた!という感じでしたね(´∀`)
いずれにせよ、ここまでのバイオレンスを見せてくれたんだから、ますます同じくエアー作品である『フューリー』が楽しみになりました。。
おわり
こういう映画と思いきや違いました…
- 悪の法則 [DVD]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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途中でこんな感じになります
- レザボア・ドッグス [DVD]/ジェネオン・ユニバーサル
- ¥1,800
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去年のエヴィッド・エアー作品。傑作です。- エンド・オブ・ウォッチ DVD/松竹
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スタッフ
監督
デビッド・エアー
製作
ビル・ブロック
デビッド・エアー
イーサン・スミス
ポール・ハンソン
パラク・パテル
製作総指揮
ジョー・ロス
脚本
スキップ・ウッズ
デビッド・エアー
撮影
ブルース・マクリーリー
美術
デボラ・ハーバート
衣装
メアリー・クレア・ハンナン
編集
ドディ・ドーン
音楽
デビッド・サーディ
キャスト
アーノルド・シュワルツェネッガー ジョン・ウォートン
サム・ワーシントン モンスター
オリビア・ウィリアムズ キャロライン
テレンス・ハワード シュガー
ジョー・マンガニエロ グラインダー
ハロルド・ペリノー
マーティン・ドノバン
マックス・マーティーニ パイロ
ジョシュ・ホロウェイ ネック
ミレイユ・イーノス リジー
ケビン・バンス トライポッド
マーク・シュレーゲル スモーク
作品データ
原題 Sabotage
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 ブロードメディア・スタジオ
上映時間 109分
映倫区分 R15+
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