「バトルフロント」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。






バトルフロント
8月19日(火) 12:15~ ヒューマントラストシネマ渋谷






好き度: ★★★★☆ /5点



娘に最低限の護身術を習得させるのは親の義務!



ステイサム主演映画ということに加え、なんと企画・脚本がスタローンということで楽しみにしておりました。というわけで、ヒュートラ渋谷で観てきましたが、とっても楽しかったですよ(´∀`)

ステイサム、今回もまた髪の毛がある姿から登場!



腕利きの麻薬潜入捜査官でしたがまぁなんやかんやありましてね、危険な潜入捜査官の仕事をやめて、娘のために穏やかに暮らすことを選択。奥さんは亡くなってて、奥さんの田舎で暮らしている、シングルファーザーなのです。

このステイサムのパパっぷりが最高!そして娘のマディちゃんが最高!この親子最高!もうね、この親子のやりとりをずっと見ていたいくらい。とっても愛おしいのです(´∀`)

娘と乗馬を楽しんだり…


寝かしつけたりするステイサムパパ。サイコーです。


そして、この娘マディちゃん。なんてったってステイサムの娘ですから、最低限の護身術は習得済み!いじめっ子を撃退!強くてかわいくて最高なのですがこれがきっかけでちょいと物騒なことに。

いじめっ子の母親が薬中のモンペだった!


この母親が、麻薬製造を取り仕切ってて、町の裏側も取り仕切ってるジェームズ・フランコの妹で、ちょっとあいつぶっとばして!と依頼。ここでステイサムの麻薬捜査官としての過去のことなどがいろいろと混ざり合いジェームズ・フランコの思惑のために本格的に狙われることに!

そこでステイサムは「娘に危険が及ぶことは許さん!」と怒りに火が付き、96時間ばりのぶっ殺しモードに突入!という、ステイサムがカッコ良く見える最高の舞台建てで、ステイサムが悪を撃退!誘拐された娘も無事救い、父親万歳!という素晴らしい映画がバトルフロントなのです。

娘に触れた悪党は皆殺しだ!



ステイサムが最高にカッコイイのはもちろん、敵のジェームズ・フランコ&ウィノナ・ライダーがとてもよかった。この2人の完全な悪にはなりきれない、絶妙な小物感が最高でした。特にジェームズ・フランコの小物っぷり、腰のひけっぷりは最高で、「俺は手を出さない!疑われるから!」というセリフとか、めんどいことはウィノナにやらせるとか、大事なドラッグを燃やされたときの顔とか、絶妙でとてもよかった。ウィノナ・ライダーも、いろいろあったけど映画に出てるの見るとうれしい!娘をなんだかんだで救おうとするところとか、超絶不器用で頭が悪いけど、悪やつではないのはわかる感じのこのやっぱり小物感がとてもよかったですな。が、雑にジェームズ・フランコに扱われるのはちょっと悲しかった。(←ただのファン)

小物感、「やべぇ、悪ってやつをなめてた…」って感じがイイ。




あと、完全に悪い奴じゃないといえば、あのいじめっ子親子。この親子とステイサム親子の交流がちょっとグッときましたな。いじめっ子も、最低だ!と思ってたけどステイサム娘の「パーティにきてよ」というまずは子供同士の仲直りから、迎えに来た母親とステイサムのちょっとしたおじぎ、ここにグッときましたね~。悪い人じゃない!この親子悪い人じゃない!と確信した瞬間でした。その後、息子も親のせいで精神的にキテたんだなぁってのもわかったり、この母親もステイサム娘を守ろうとしてくれたりで、やっぱり悪い人じゃない!という感じがよかった。だから最後撃たれちゃったのがとっても悲しかったですよ(´・ω・`)あれはたぶん死んでないと思うから、ラストあたりでもういっかい元気な姿を見せてほしかったくらいです。

この親子、悪いけど悪い人じゃない!




ジェームズ・フランコやこの母親とか、どんどん自分が思ってた「悪」とは想像以上の「悪」が勝手に暴走しちゃって、「あ、やべぇ、ここまではちょっと想像してなかったんだよなぁ…」っていう悪をなめてましたすみませんでした感。俺らが考えてた悪者の上イッテル、やべぇどうしよどうしよ、っていう田舎の悪者感、小物感のバランスが非常に好みですな。
そしてそれを圧倒的な強さでぶちのめすステイサム兄さんのカッコよさも最高なのでありますよ。そりゃぁ強いし、死なないし、ぶち殺すし、娘助けるし、勝つよ。とにかくステイサムがカッコよく勧善懲悪ヒーロー映画としてストレートに輝けるこの舞台を作ってくれたスタローンありがとう。こういうのが見たいんです。こういう映画を月イチで映画館でみたいなぁという映画でした。

「うん、知ってた。」なラスト。これでいいんです。いや、これがいいんです!




ここ最近のステイサム映画、ほんとハズレなしですな。去年のPARKER/パーカー、今年のハミングバード、そしてバトルフロント。花くま先生がよくおっしゃってますが、「アクション映画復活のカギはステイサムにかかっていると思ってて、今の中高生にステイサムを定着させたい。」というのはほんとその通り。

全国の中高生よ、今年の夏はバトルフロントを観よう!


おわり



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スタッフ


監督

    ゲイリー・フレダー 

製作

    ケビン・キング=テンプルトン

    シルベスター・スタローン

    ジョン・トンプソン

製作総指揮

    アビ・ラーナー

    トレバー・ショート

    ボアズ・デビッドソン

    レネ・ベッソン

    マーク・ギル

    ジェームズ・D・スターン

    ダグラス・E・ハンセン

原作

    チャック・ローガン

脚本

    シルベスター・スタローン

撮影

    テオ・バン・デ・サンド

美術

    グレッグ・ベリー

衣装

    ケリ・ジョーンズ

編集

    パドレイク・マッキンリー

音楽

    マーク・アイシャム


キャスト


    ジェイソン・ステイサム フィル・ブローカー

    ジェームズ・フランコ ゲイター・ボーダイン

    ウィノナ・ライダー シェリル・モット

    ケイト・ボスワース キャシー・ボーダイン

    ラシェル・ルフェーブル

    フランク・グリロ サイラス

    クランシー・ブラウン

    イザベラ・ビドビッチ マディ・ブローカー



作品データ

原題 Homefront

製作年 2013年

製作国 アメリカ

配給 ショウゲート

上映時間 100分

映倫区分 PG12