豆腐役者、乃木太郎の「笑顔を大切にして生きていきたい」と思っていたら、豆腐の引き売りっちゅー仕事ってやつを始めてみました的なBLOG-MIST

久しぶりにレビューです。

THE MIST観ました。
すごく面白かった。
話もおもしろく、なによりカメラワークがすごくいい。役者の熱演、怪演も超良かった。

ただ残念なのは、今年の5月にやった僕の作品の舞台「対角線に浮かぶソネット」とかなり内容が似ていたこと・・・

似てるって言うとおこがましいけど、実はその作品をよりパワーアップさせて再演しようとおもってた。
それについて、もっとここを、こう膨らまそう とか こういう要素も入れてみよう とか。
全部MISTにやられた感じ。そーゆー意味で観なきゃよかったと思った(笑

いや、でも本当に面白かったな。
触れ込みどおり、ラストの15分がヤバイ。
あの15分のために、他の2時間弱があるていっても過言じゃないよ。

個人的に思うのは、なぜこの作品を「THE MIST」と名づけたか。
ミストは霧だよね。
たしかに怪物が霧の中にいて、人々が恐怖する話だから全然違和感ないけど、ミストという言葉に監督が込めた、メッセージがある気がする。
人は人生において、岐路に立ち、選択肢の中から決断をし、酸いも甘いも知って未来へ進んでいくよね。
もちろん、絶望したいワケじゃない。希望あるほうの道を大抵選択するんだ。
でも、かならずしも選んだ道が幸せにつながるわけじゃない。
そいつの考え足らずの場合もあれば、他者からの妨害、もしくは運命っつー神様的ななにかとかで希望を選んだはずなのに・・・何故!? とか。

だから希望と絶望、生と死とか色々、全ては表裏一体なんだよね。
そしてさらに言っちゃえば、希望を希望と決めるのも人間であり、希望を絶望と思ってしまうのも人間。
逆もしかり。

スーパーマーケットの中には、妻にあいたい、子供に会いたい者・贖罪をする者、勇敢な者、怯える者、宗教を唱える者、他者を廃絶する者
色んな人間がいて、でもそれは本人の価値観で、どーにかなりたいと思って行動している。
それが叶った者、叶わなかった者。

「THE MIST」
すごくいいタイトルだと思いました。
また観たいと思います。