今日のお昼は

会社近くの中華屋さん「ミッキー」へ


おじさんとおばさん二人でやってる

小さな町の中華屋さんという感じの「ミッキー」


場所柄、会社の近くにはお洒落な感じのお店が多く

食事処に困る私には無くてはならないお店だ


同じようなオサーン連中が多いのか

お昼はいつも中年のサラリーマンや

近所の工事現場の人達で賑わっている


私はいつも人より早めのお昼なので

「ミッキー」の開店丁度くらいに一番乗りで居る事が多い



今日もまた一番乗りで

入ってすぐのカウンター席に座り

いつもと同じく「ミッキーライス」を注文した


待つ間ぼんやり窓の外を眺めていると

一人のお客さんがやってきた


ミッキーには珍しい、若い女の子だ


大学生くらいだろうか?


その子は慣れない店に戸惑うかのように

一旦店の奥まで行くと、また引き返してきて

私の二つ隣の席に座った


(以下妄想)


実はこの子は未来から来た私の娘で、元気だった頃の私の姿を一目見ようとココまでやってきたのだった。あぁ、やはり子供がこのくらいの年になる頃には私はもうこの世に居ないのだなぁ。元気にしているか?ママも元気か?仲良く暮らしているか?困ったことはないか?さまざまな思いが寄せては返す波のように、さらには走馬灯のように頭の中を駆け巡って行く。名残は尽きないが私はもういかなければ、お前も気をつけて元の世界に帰るんだよ。体に気をつけてな、ママにもよろしく。ごめんな。ありがとう。


(妄想終わり)


食事を終えた私は一人「ミッキー」を後にする

すでに店の中はオサーン連中でいっぱいになっていた

娘が窮屈な思いをしていなければいいが・・・



会社に帰る途中

散歩中の大きなレトリバーと目が合い

しばし見つめ合った


ちょっと幸せな気分になった


☆終わり☆