毎週2万人が見るサイト | 倒れない程度に前のめり

毎週2万人が見るサイト

遅ればせながらある有名マンガ家さんのホームページを見ました。
作家さんのプロフィールが漫画でつづられていて、出版社や編集部に対する気持ちが溢れんばかりに描いてある。

日記に記されている原稿料の話など生々しくて動悸がしてきます。
アシスタント解散の件なんかは笑えませんでした。

日記によれば現在連載中の作品が雑誌掲載の1ヶ月後に自身ホームページで販売されるらしく、今後雑誌掲載は無くなるかもと匂わせています。もちろん編集部からしたら原稿料払うメリット無くなりますしね。

その場合、原稿料はサイト閲覧者からの直接収入のみになるわけです。
それでも1話30円だとすると、2万人が読めば現在の原稿料に匹敵する計算になります。(サイト運営も自身で行っていれば)

一体どれくらいの人が、読むんだろう…

単行本の売り上げから考えれば余裕の数字だろうけど、単行本買う人が毎話サイトをチェックするかはわからない。日記でも触れてましたが、雑誌購買層と単行本購買層は必ずしも一致しないわけで、単行本買うけど、どこの雑誌で連載してるか知らないってパターンも多分にあるでしょう。
まあ雑誌売り上げ低迷の要因に読まない作品も買わなきゃいけないし荷物になるしっていうのはあるけど。

ただ前述の計算では毎話2万人が読まないと制作費が追いつかないという事態に陥り、作品制作の危機に陥る事もあるわけです。だから継続的な宣伝力が要求されます。

単行本の販売はさすがに大手出版社がやるんでしょうね。だとしたら宣伝費自腹は免れるか

なんにせよ。出版業界斜陽の中 今後漫画がどのように変化していくのか気になるところです。

追記
昨年ヤンジャンの授賞式で年間グランプリを受けていた梅澤さんという方は、この作家さんのアシスタントされてるようです。(日記で1ヶ月の有給に入ったという話あり)
そしてデビューから早くも三作目の掲載を果たしたとか…

媒体云々言う前に商品を作り出さなきゃ始まらないんです。