ビジネスの究極の姿は「銭湯」にあった | 会社が勝手に良くなる指示ゼロ経営

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指示、命令、管理は人材と組織をダメにします。「自分で決め、考え、行動する」指示ゼロ、自己決定の組織運営でチームは驚くほど活性化します。
ブログでは実践と研究で得た知見をお伝えしていきます。

■顧客が主体的に貢献してくれる関係です。

おはようございます。
この季節になると、僕は信州に住んでいて良かったな~と思います。
温泉です。
近所に温泉施設があって、朝7時からオープンしているから出勤前に浸かれるんですよ。

で、ずっと更衣室に貼っているパネルの写真を撮りたかったんですが、今って更衣室で写真を撮ると問題になるんです。
変態…というか「ゲイ達者」の人だと思われるから(笑)

先日は誰もいなかったので堂々と撮ってきました。
それがこれ。


「気になるところがありましたらご利用ください」


「私たちは気になりませんから」ってこと?(笑)

顧客が自発的に貢献してくれる関係性
いや、文句を言いたいんじゃありません。
温泉、銭湯は最高のコミュニティ型ビジネスをしているってことです。
社交の場で、客が自発的に貢献してくれる「サポーター」になっているケースが多い。
まあ、変なローカルルールを勝手に作って、一見さんが入りづらくなることもありますがね。

マナーが悪いと注意をするオジさん、オバさんがいますが、彼らはただ文句を言っているのではなく、指導をしていますよね?
もっと言えば、それ故に子ども達にとっての教育の場にもなっている。

なぜその様な事が起きるのかと言えば、「大切な存在」だからです。
地域の誇りになっている。
そして、最大の要件は、「客同士が交流していること」です。
デッカいスーパー銭湯ではこういう光景は見られませんよね?
馴染みの顔の比率が低いし、地域の誇りでもない。

企業でも同じ事が起こる
サポーターに支えられる商売の在り方を提唱している、コンサルタントの勝村大輔さんは、このような関係になるためには「信頼」「共感」「共有」が必要だと言います。

信頼、共感は分かりますよね?
「共有」って何でしょうか?
僕の解釈ですが、「私たちのもの」と顧客が思っているということ。
所有権じゃなく、マインドの問題として。
「私」ではなく「私たち」となるのは、交流がなされているからです。

じゃあ、なぜ所有意識が生まれるのかといえば、企業側が「売り手」と「買い手」に分別しない(マインド面で)からです。

コチラがお客様をどう見ているか?で決まる問題だと思います。

会社にとっても顧客にとっても、そして地域や社会にとっても意義のある価値を提供していて、そのクオリティが高く信頼されている。
そこにオープンな雰囲気があり、顧客同士が交流する。

そういう感性と仕組みを取り入れることがココミュニティを創るのには大切なんじゃないかと思います。

あ、まずは、コチラがお客様を好きになる事、さらに言えば、好きになれる人を顧客にする事だと思います。

それでは今日も素敵な1日を!

また明日。