後ろ姿を見せるという意図がない時に、後ろ姿が伝わる。 | 会社が勝手に良くなる指示ゼロ経営

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指示、命令、管理は人材と組織をダメにします。「自分で決め、考え、行動する」指示ゼロ、自己決定の組織運営でチームは驚くほど活性化します。
ブログでは実践と研究で得た知見をお伝えしていきます。

■純粋に打ち込んでいる後ろ姿しか伝わらない

よく「後ろ姿を見せる」って言うじゃないですか。
アレコレ言わずに、実践する姿を見せ、気付いてもらう指導法です。

これって、半分本当で半分嘘だと思う。

赤ちゃんが言葉を覚えるのは、まわりの大人たちが会話をしているからです。

「人間社会に生まれたからには早く言葉を習得せねば」
そんな真面目な赤ちゃんなんていません(笑)

大人たちは、「後ろ姿で教える」なんて思っていません。

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人間は「場」から学習する力を持っている



ここで重要なポイントは意図がないってこと。
教える意図を持たずに、言葉を学習したくなる環境を創りだしているわけです。


相手に変わって欲しいと思い、意図を持って後ろ姿を見せると、その意図が伝わってしまう。


「オレもやらきゃくいけないかな?」とは思ってもらえるけど、それは無言の外発的コントロールです。

自分の意志じゃない。

意図のある後ろ姿って、ちょっといやらしいし、なによりやっている自分が疲れるよね。
辛抱できない僕にはムリです。

意図がある場合は、ちゃんと言葉で伝え、話し合った方がいいと思います。


「環境の中に学習を埋め込む」

それができるのは、コントロールの意図がない、純粋に打ち込んでいる「後ろ姿」です。

「自分もそうなりたい」…自らの意志で決断した時に、人は力を発揮します。


一番楽しんでいるヤツになりましょう!


それではまた明日。