■純粋に打ち込んでいる後ろ姿しか伝わらない
よく「後ろ姿を見せる」って言うじゃないですか。
アレコレ言わずに、実践する姿を見せ、気付いてもらう指導法です。
これって、半分本当で半分嘘だと思う。
赤ちゃんが言葉を覚えるのは、まわりの大人たちが会話をしているからです。
「人間社会に生まれたからには早く言葉を習得せねば」
そんな真面目な赤ちゃんなんていません(笑)
大人たちは、「後ろ姿で教える」なんて思っていません。
ここで重要なポイントは意図がないってこと。
教える意図を持たずに、言葉を学習したくなる環境を創りだしているわけです。
相手に変わって欲しいと思い、意図を持って後ろ姿を見せると、その意図が伝わってしまう。
「オレもやらきゃくいけないかな?」とは思ってもらえるけど、それは無言の外発的コントロールです。
自分の意志じゃない。
意図のある後ろ姿って、ちょっといやらしいし、なによりやっている自分が疲れるよね。
辛抱できない僕にはムリです。
意図がある場合は、ちゃんと言葉で伝え、話し合った方がいいと思います。
「環境の中に学習を埋め込む」
それができるのは、コントロールの意図がない、純粋に打ち込んでいる「後ろ姿」です。
「自分もそうなりたい」…自らの意志で決断した時に、人は力を発揮します。
一番楽しんでいるヤツになりましょう!
それではまた明日。