中国でLINEを引き離すウェイシン(WeChat) | 続・ウェイボーとタオバオの正体北京ログラス微博と淘宝 最新情報

中国でLINEを引き離すウェイシン(WeChat)



中国国内はウェイシンの独壇場


日本ではスマホに入れて使うメッセージアプリ「LINE」がコミュニケーションツールとして定着しており、グループチャットや無料音声通話、かわいいスタンプ等が爆発的な人気を引き起こし、日本のみならずアジアやヨーロッパでもユーザー数を伸ばし、世界で3億人以上のユーザーを抱えるようになっています。中国にも「連我」の名前で進出していますが、まだ知名度は低く、その代わりに中国版LINEとも呼ばれるウェイシン(WeChat)が人気です。海外でも既に1億人以上のユーザーを獲得し、国内も合わせると6億人を超えていると言われています。ちなみに、中国版LINEと書きましたが、ウェイシンはLINEよりも早くにスタートしています。そして、LINEにはない機能が搭載されています。


ウェイシンでナンパ!?


『Look Around』という機能が搭載されており、GPSの位置情報をもとに、現在地から近いユーザーを割り出し、一覧で表示してくれます。さらには女性だけを表示する機能や、離れている距離を100m単位で教えてくれる機能まで、ご丁寧についています。そこに表示された女性に片っ端からメッセージを送り、ナンパ機能として利用している中国人男性もいます。もちろん、そこからちゃんとした交際に発展することもあるようですが。


ウェイシン バンク


またバージョンアップによってついた機能で「My Bank Card」というものがあり、この中で携帯電話の料金を支払ったり、チャリティ募金や、ネットショッピングをすることも出来るようになりました。中国では携帯電話の通話料は先に支払うプリペイド式が多く、これを手の平の中で簡単に出来るということで、中国人の生活により密着したプラットフォームとなりつつあります。






ウェイシンのおかげでアレが普及!


日本ではずいぶん前に普及した印象のあるQRコードですが、中国ではこれまでなかなか普及してきませんでした。以前もQRコードを掲載した広告を見かけることがありましたが、ガラケーの時代にはまだまだネット速度が遅かったこともあり、あまり広まりませんでした。それが近年のウェイボーやウェイシンのユーザー数の増加、スマホの普及、ネット速度の向上とも相まって、すっかり定着しています。今では地下鉄やバス停の広告、雑誌や店頭の広告もQRコードだらけというほど、見かけるようになりました。


バージョンアップの度に新しい機能を追加してきたウェイシン、今後はどんな新しい機能が登場するか楽しみですね!