おばあちゃんの回、よかったですねぇ。
少し泣けました。
前回が本当にどうしようもない内容だったから、なおさら。
これ、あの復讐編とおばあちゃん回続けてみたら頭が混乱しそう。


世の中お金のある人とか美貌持ちの人が勝ちって思いがちだけれど、結局最終的には幸せを感じた者勝ちなんだろうなと思う。
あのおばあちゃんは子供に恵まれなかったし多分経済的にもそんなに裕福じゃなかっただろうし、多分戦争にも巻き込まれている。
でも好きな事を仕事に出来て、その作品を心から愛することが出来て、旦那さんはなんだか無口で頑固で扱いづらそうに見えるけれどずっと一緒にいてくれたっぽい。
最後に「いい人生だった」と言えたおばあちゃんは間違いなく勝者。
そりゃあっさりゲームにも勝つわ。

見方が変われば人生は変わるんだろうなぁ。


人が生きる事には意味があるかどうかはあんまりよく分からない。
この辛い世の中で生きていく事が、前世に犯した罪の罰なのじゃないかともよく思う。

私はまぁ、こんなんだから結婚とか子供とかは無理だ。
未来に何かを残すことは出来ない。
写真の才能も絵の才能も文才も特にない。
記録に残るような偉業も残せそうにない。
じゃあ、この生は無意味なのだろうか。

でも私にはまだ耳も目もある。
だから、過去の作品を見て聞いて、その作者が「貴方は確かに存在したのだ」と証明する事が出来る。
私は世の中で簡単に代えの利くネジの一本に過ぎないけれど、それでも世の中を動かす物の一つだ。
私が何か買い物をするたび、それが誰かの収入になる。誰かのためになっている。誰かの生活を支えている。
幸せそうな日記なんてそうそう書けない。
だけど、もしかしたら、後ろ向きな文章が、「私はこの人よりはマシだ」「私のように悩んでいる人がいるんだ」と、誰かの心を助ける事が出来るかもしれない。


私は頑固で、見方をそう簡単には変えられない。
基本的に後ろ向きで悲観主義で打たれ弱くて自己評価が著しく低い。
だけど、私が誰かに必要とされているという幻想くらいは、ちょっとだけ見えるようになるかもしれない。

ひとまず今は、一人だから有り余っている自由時間を使って、誰かの存在証明でもし続けよう。