ミャンマーの漆 | URUSHIメモ

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漆をつかったものづくり

「ミンガラーパー」


ミャンマーの言葉で「こんにちは」の意味です。



たんたん たぬき 

一昨年の夏、私は大学を通してミャンマーへ行きました。

もちろん漆の勉強です。


今日はそのことを書いてみようと思います。

ミャンマーの漆、面白いんです。

写真が多くて長いですが、お付き合いください。




ミャンマー伝統工芸学術支援事業

2010年現地活動ワークショップレクチャー


小林伸好先生(東北芸術工科大学)を中心に

現地の大学で日本の変わり塗りの技術を紹介しました。


学生だけでなく、現地の漆器店の職人さん達が

たくさん講義に参加されていてビックリ。

たんたん たぬき 


小林先生は100パターンの変わり塗りの手板を

持って来ていました。

これにはみんな感動!


日本から来た私たちも、すごいすごいと大はしゃぎでした。


たんたん たぬき 


バガンにある漆芸技術大学でのワークショップの様子。


学生はみんな17歳前後と若く、女の子が多かったように思います。

私は講師ではなく、勉強中の学生という自己紹介をしたためか

気軽に話しかけてくれて楽しくやれました。


たんたん たぬき 


私たちもミャンマーの「タヨー」を教わりました。


「タヨー」は漆に灰を混ぜ粘土状にして紐のように伸ばし

模様を作る技法です。


たんたん たぬき 


こんな感じに細かい模様のついた漆器が

たくさん売っています。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


日本の漆器とは全然違いますよね。



次は現地の漆器屋さんの様子。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


やはり若い女の子たちが作業をしています。

ミャンマーにはこういった工房がたくさんありました。


これは蒟醤(きんま)という、

ミャンマーやタイによく見られる技法です。


たんたん たぬき 


彫った部分を色漆で埋めて模様を出します。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


馬の尻尾(だったかな?)を編んで作った漆器も。


たんたん たぬき 


卵殻の漆器がかわいくて、いくつか買ってしまいました。

漆器の値段も日本より格段に安いです。


たんたん たぬき 


ホテルの食事でも漆器が登場。

お洒落ですよね。




たんたん たぬき     たんたん たぬき 


ミャンマーの女性や子供は顔に白いものを塗っているのですが、

これは「タナカ」という木を粉状にして水と練ったものです。


日焼け止めや化粧品として使われます。

そのため漆芸技術大学で自己紹介した時は生徒が爆笑しました・・・





たんたん たぬき 


インレー湖上にある漆器を作っているお宅も訪問。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


ザルやお盆などに漆を使っています。

ミャンマーでは日々の生活の中で漆が使われているんですね。


たんたん たぬき 


漆の道具。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


おじいちゃん、素手のまま漆を塗ります。

かぶれないのかな?


たんたん たぬき 


ミャンマーの漆は日本のものよりかなり粘性があります。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


すべてが手作りでした。

作業も早いし感動!




たんたん たぬき     たんたん たぬき 


湖上の市場にも行きました。

いろんなものが売っています。


そこで陶磁器を作っていたので見学。

たんたん たぬき     たんたん たぬき 


なんと轆轤をまわして1分ほどで1つの形が完成。


たんたん たぬき 


たくさん売られていました。





仏像などにも漆を使っています。

たんたん たぬき     たんたん たぬき 


この道具で大まかな形を作ります。


たんたん たぬき 


その後の細かい部分はやはりすべて手作業。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 

こちらも、若い男の子が作っていました。

イケメンだった(*⌒∇⌒*)

たんたん たぬき 



ミャンマーの漆掻きも見せてもらいました。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


日本の漆の木よりごつごつしています。


たんたん たぬき 


漆掻きの道具。

たんたん たぬき     たんたん たぬき 


ミャンマーではV字に掻いて漆を採取するようです。

竹筒の中に漆が溜まっていきます。



ミャンマーの職人さんは若い方ばかりでした。

それも美男美女。

たんたん たぬき 


みんなシャイなので顔を隠される・・・


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


馬車の運転手さんも現地のガイドさんもイケメン。

いや、美女もたくさんいたけどやはりイケメンばかり写真撮ってしまった・・・。




最後にミャンマーの食事を。


たんたん たぬき     たんたん たぬき 


ヌードルもおかずも全部味が分からなくなるほど激辛です。

辛いの好きなので美味しく頂きました。

たんたん たぬき 


ミャンマーの民家にお邪魔すると、お茶と一緒に必ず塩味の薄いパン?と

豆などの油炒めのようなものが出されます。

これもおいしかった!





長くなってしまいました。

ここまで読んでくださってありがとうございます。


他の国の漆器を見てとても刺激になりました。

2年近く前のことですが鮮明に覚えています。


とても良い経験をさせて頂きました。
またミャンマー行きたいなあ。




たんたん たぬき 












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