それ以来、一種のdepression状態に陥り、48グループに対する熱も急速に醒めた。
退院する姿をマスコミに晒すのにも大き な疑問があったし、総選挙を決行すること自体にも反対だったから順位、投票結果などもうどうでも良かった。殺意に満ち た傷害事件があって、なんで活動を続けるのだろう、おかしいよ、普通じゃないよと思った。だから投票行為もこれ以降、 進めることはしなかった。
友人にりっちゃんのことに触れられても、熱く語ることはなかったし、ただただ、自分の心の中で、りっちゃんの怪我が良くなるように!早く元気になってほしい、としか思っていなかった、この2週間。
活動を続けるのはおかしいと思いながらも、一個人としてのりっちゃんの状態はすごく気になっていたので、バイキング、 ぐぐたす、モバメのりっちゃんの登場には少しホッとした。というより、りっちゃんの一言、りっちゃん自身の生来持つ明るさによって自分自身の気持ちもどん底から少々上向いて、だったら、もう少しの時間、彼女を応援せねばという気持ちが戻ってきた。
しかし、この状況ではりっちゃんは味スタに登場しないだろう、出ないのなら行っても楽しめない、速報結果だけでなく特にりっちゃん周囲の状況を見ても去年より厳しい、昨年の25位を保てるのが精一杯と思っていたから、現場で彼女の悲しい顔を見るのは嫌だと思い、非常に身勝手ではあるけれど、チケットがありながらも会場には行かず、自宅にて総選挙の結果 を見届けることにした。そんなのファンじゃない、そう言われても仕方のない行為だけれど、最後まで味スタには行く気にはならなかった。
りっちゃんはUGには入るだろう、そう思っていた。
37位には、去年と今年の速報で並んだあいりんが呼ばれた。りっちゃんはこの辺なのか、一瞬そう思った。続いてこじまこ、梅ちゃん。もっと上に行くと思っていた。そしてUG。31位にちゅり、30位に まさにゃ、29位にななたん、26位にあきちゃ、23位にゆりあ、22位にみぃちゃん、19位にきたりえ、18位にみるきー、意外にも、りっちゃんの選抜入りを阻む高い壁、越えなくてはならないハードルともいえる難波、栄、アキバの強豪の名が次々と呼ばれた、これはUGセンターあたりか?そう思った。
そう、20位にはあんにんの名前があった。電話での出演、今はこ れが精一杯というところだろう。それで十分だ。
そして、17位に呼ばれたのは、かおたん。
なんと! 自分がこんな気持ちで臨んだ総選挙で、りっちゃんが16位。選抜に入った!
それまで持ち続けてきた選挙に対する複雑な気持ちはどこへやら、この瞬間は、安堵!本当に良かった。
そして、りっちゃんの回復祈願のために日々メッセージを集め、鶴を折っているりっちゃんファンの人たちの顔が浮かんだ 。みんな良かった!!!
テレビでは、程なくカメラが左の司会席へパーンされる。 徳光さん、木佐さんにスタッフがゴニョゴニョ。
まさか!
徳光「え~、ここで皆さんにお知らせがございます。りなちゃんが、オープニングには間に合わなかったんですけれど、こちらの会場に来たと、たった今、そういう情報が入りました」
涙するたかみな、驚きのさえちゃん、不安そうなこじはる、彩ねえ、まゆゆ・・・
徳光「川栄李奈さんです、どうぞーーー」
ステージ袖からピンクのレインコートを着た小さな小さなりっちゃんが、深々と頭を下げ、表情を崩して泣き顔で登場した。 これには驚いた。傍から見たらここまでやるかね?そう思っても仕方のないところだけれど、全くそうは思わなかった。彼女が出てきてくれてうれしかった。出てきた瞬間、オイオイ嗚咽してしまった。 間違いなく、嫁さんにはバレていただろう。
会場は割れんばかりの歓声。
徳光「李奈ちゃん、よく来てくれたね、ちょっと心を落ち着けて、ちょっと話をしようか、体の調子は?」
りっちゃん「大丈夫です(涙)」
徳光「すごいね、16位だよ、ついに選抜メンバーに選ばれました。今の気持ちを、御礼を述べようか?いけるか?」
りっちゃん「今回はみなさんにすごいご心配をおかけしました」 深く一礼。
会場拍手。
りっちゃん「私は今、すごく元気です。こんな素敵な場所を用意して待ってくれたファンの方に本当に感謝しています。正直、速報が45位で、その日から毎日毎日ずっとくよくよしていて、毎晩毎晩泣いていて、もう、この1年、自分は何をやってきたんだろうと思っていて、どうしたらいいのかなと思っていた時に、今回のことが起きて、私は、神様がこんなクヨクヨしている自分に喝をいれてくれたんだと思うようにしました。そしたらすごい自然とやる気が出てきて、こんなところでは立ち止まっていられないなと思いました」
会場歓声。
りっちゃん「私のピンチをみなさんがチャンスに変えてくれました。なので、私はこの1年、また大好きなAKB48で、何があっても、何にも負けず頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました」
会場歓声。
徳光「李奈ちゃんだけが私服だよね?至福でこの喜びを噛みしめた(駄洒落だな)、正直なところ大変だったな、怖かったろう?」
りっちゃん「全然怖くないです!全然大丈夫です。はい大丈夫です(強め)!皆さんが、応援してくれる皆さんや、ファンやメンバーがいる限り私は絶対に負けません。大丈夫です(強め)」
徳光「16位の中に入った、すごいことだよ、これは。ねぇ?」
りっちゃん「速報がああいう順位で、正直、今回は順位はどうなってもいいと思ってたりしたんですけど、ファンの方がこんな素敵な私を、素敵な私をじゃない!素敵な居場所を(徳光「よく気がついたね」)素敵な居場所を作って待っていてくれたので、私はここに戻ってくることができました。本当にありがとうございます。」
徳光「でもあれでしょ、この一年間振りかえると、自分自身も、充実していた活動をしてたんでしょ?」
りっちゃん「本当に1年間楽しくて、やりたいこともたくさんやらせてもらって、だからこそ今回はすごく総選挙が怖くて、でももう何も怖くないです。」
徳光「もう大丈夫?さっき入山さんからも電話があって、お互いに連絡を取っているの?」
りっちゃん「お互いに連絡はとっていて・・・あんにんはまだ治療をしているので。」
徳光「またスタッフの人も大変だったわけで、そういった人のことも考えると、この16位は大変な快挙だし、勇気づけられると思います。じゃあ、李奈宣言をしようか?今年、川栄はこういうことを目標にすると?」
りっちゃん「えーなんだろ、でも、今回選抜に入れたのは本当に心配してくださったファンの方や期待を込めて入れてくださったファンの票だと思うので、来年は何事もなく選抜メンバーに入れるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いしまーす。」
(メンバーの方へ振り向いて) りっちゃん「すみません!ただいまぁ!(強め)」
コメントも(強め)(強め)で素晴らしかった!
前向きな意志がはっきり感じられた。
川栄ヲタの方々よりもずっと歴史が浅く、短い間ではあるけれど推していて本当に良かった。
2010年から推しが定まらず、48グループをなんとなく応援していたけれど、2012年秋に週刊AKBの「りっちゃんのひとりでできるもん」辺りからりっちゃんファンになって、1年8か月。
総選挙で選抜入りするという目標を達成したというだけでなく、正直、ここまで活躍するとは思っていなかった。
運営が推しているだのという意見はあれど、ネガティブな状況でも諦めず、限られたチャンスをものにする、やはり本人の生来の気質、努力と才能によるもののところが大きいんじゃないだろうか。彼女の出演したメディアでは随所にそういったところを見る事ができる。りっちゃんの場合は、ファンの力以上に本人の力に依るもののほうが大きい。
つい最近の番組でりっちゃんの部屋が写真で紹介されるのを見た。ついこの前まで、実家の居間の床にテープでステージの立ち位置を記していた彼女が、今では立派な部屋に住んでいるのを見て、これはもう大丈夫だろうと思った。
総選挙、選抜入り、本当におめでとう。
去年で終わりにしようかと思っていたけど総選挙の結果に悔しさを覚え、ここまできた。
これで私もりっちゃんから卒業できる。
これからは陰ながら、個人としてりっちゃんの活躍する姿を見届けよう。
このブログのタイトルも選抜までの軌跡だからね。
って、今までとそう変わらない気もするけど、この結果を持って区切りをつけたいと思う。
りっちゃん、本当にありがとう。