2月8日発売の℃-uteの新アルバムが好感触なんだけど | So What?

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2月8日発売の℃-uteの新アルバム「第七章「美しくってごめんね」」のアルバム曲が、ラジオなどでオンエアされてきております。

良いですよ♪ 良い!

元々歌唱、パフォーマンスが売りのユニットなわけですが、さらにそれぞれのメンバーが日増しに成長してて、他のアイドルグループが追従できないとこまで来てる感があります。
今ここまでできるアイドルはBerryz工房ぐらいじゃないかな。メンバーが若返ってるモー娘。でも無理。他事務所でもちょっと見当たらない。

二人のフロントメンバー(元からダンス歌唱ともに圧倒的だった鈴木愛理、リーダーで℃-uteの核である矢島舞美)は勿論ですが、後列メンの3人もものすごい勢いで伸びてます。岡井千聖は歌唱メンとして愛理とツートップを取れるようになったし、中島早貴は得意のダンスに加えて苦手だった歌唱面で吹っ切れたとこがあるようです。個性的なケロケロ声を武器に出来るようになった。最年少の萩原舞は中学生時代にやや迷いが見られたことがあったけどそこから抜け出して成長した。ビジュアルが大人になり綺麗になったし元々上手かった歌でも安定感が増して個性的な声にますます磨きがかかってきた。

まずはアルバム曲からこれ。
ズンタカマーチ


冒頭の「あぁ~」ではじまるパートは、俺の推しである岡井ちゃんのパートです。
Aメロは岡井ちゃんの良さを100%生かしたメロディになってて、ハッキリいってこの部分で言えば愛理を凌駕してます。こういうある種蓮っ葉な表現については愛理はまだ手探りなとこがあるようですが、負けず嫌いな彼女のことですから、今後ライブで歌いこんで伸びていくでしょう。
この二人の競い合いが今の℃-uteの売りのひとつです。
曲は、クレイジーキャッツや古の歌唱ショーのような展開。決してオチャラケに終わらせず視線の先は未来にあることがわかる内容。歌詞も絶妙です。
例えば、Bメロの

 労をねぎらい 感謝の気持ち
 分かち合うしかない毎日さ
 赤ん坊もいる 年寄りもいる
 生き物たちが生きてる ホッ

の歌詞。「分かち合うしか『ない』」と表現することで、この手の曲にありがちな説教臭さを消してます。また「分かち合うしかない」だけだと愚痴になるんですが、その後の「赤ん坊~」で喜びに転換してしまってるという巧みさです。
決してアートとして高尚な詞ではないかもしれんけど、エンターテイメント、歌謡曲としては最高なんじゃないかな。

楽曲としてとても良いんですが、大事なのは、最終的に作品として成立させてるのは5人の力とこの歌との向き合い方かなと。メンバーの個性や力が楽曲の成否の鍵を握るというのがハロプロらしさじゃないかなと思います。
※その個性はアイドルにありがちなキャラ付けみたいなもんでなしに内面からにじみ出るものね。

幸せの途中


なんというか、こういうベタな曲になんで感動しちゃうのかねと。
結局のところ人の行動の原動力のひとつである青臭さみたいなのをこういう形でひょいと表現して、幸せのあり方について再考させちゃうつんくという男は、失敗もあるけど単純に凄いなと思います。

また個性の違う5人がそれぞれ自分の持ち味を良い方向に出してくれてて、曲に広がりと説得力を与えてくれてますね。歌が上手い子が一人二人いるだけでは表現できないものだと思う。個性が違うメンバー全員がキチンと歌えるから出来ることだよなと。

ということで、今年こそはググーンと伸びていって欲しい℃-uteですが、幸先良いスタートになりそうで嬉しいです。