Perfumeはもはや敵なし!? | So What?

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どんなに忙しくても音楽の傍に居たいものです

今日は午前中、1時間ほどサポート仕事。また夕方4時ごろから2時間ほどサポート仕事に出かけて、夜9時にまた大船の客先に行かねばならんという中途半端な日になってしまいました。

なんもできない(笑)

タイトルは、サイゾーさんの記事から。
http://www.cyzo.com/2009/05/post_2023.html

Perfumeがヒットした理由を音楽性だけに求めようとしても難しいですね。そもそも、プロデューサー中田ヤスタカのプロジェクト"capsule"自体、音楽的評価はさておき、ビジネス的な面ではずっと低迷してますしね。といって、彼女たちのルックスがヒットの理由のすべて、というわけでもない。様々な要因が複雑に絡み合った結果のブレイクであり、音楽業界お得意の模倣ビジネスには適さないのかもしれません。


うーん。どうなんすかね?
確かにPerfumeは模倣ビジネスには適さないという点には同意なんですが、その理由については、考えがだいぶ違うようです。
Perfumeは成功しました。しかし、いまでもその認知度は限定的でしょう。
PerfumeのアルバムGAMEは確か売上は30万枚くらい?だったと思います。
ネットでちょっと調べただけでも、Perfumeへの評価は今だに賛否あるわけで(吟味した上で「否」ならまだしも、興味なしという人も多い)、宇多田さんとかEXILEさんのように認知されているかというと、到底そういうレベルではない。
そのレベルまで行った人の美味しいとこを上手くいただいて、パクリならパクリなりにキチンと味付けをして作らないと、二番煎じ的成功って厳しいのではないでしょうか。
おそらく今なら、柳の下のドジョウ狙いの音楽ビジネスは、模倣対象のアーティストのCD売上が最低100万枚を超えるくらいでないと厳しいんじゃね?と。ダウンロード数にすると「そばにいるね」がひとつの基準になるのかな?何万ダウロードか忘れましたが。
柳の下的ビジネスモデルで大成功したことで有名なのは倉木麻衣でしょう。宇田多ヒカルのFirst Love (売上764万枚)の成功後、delicious wayというアルバムを353万枚売ってしまったわけです。
もう売上枚数が圧倒的に違いますよね。

今は100万枚売り上げるアーティストってほとんどいません。よって、柳の下的ビジネスモデルは成功する確率がかなり低いのではといわざるを得ないと思います。

最近フォロワーが多いジャンルというとやはり宇多田もそうですがR&B系の音楽になりましょう。歌手、ラッパーなどの「人」の力がしめる割合が大きなR&B的な音楽って、日本的な解釈やアレンジがしやすく、市民権を得やすいジャンルだよなと思います。

R&B的、レゲエ的、あるいはラップ的J-POPみたいな路線には嫌になるくらい人がいますが、似通った音楽性の人たちが、それぞれ、それなりに成功しているのを見ると、この手のジャンルは日本人の中に根付いたんだなと思わされます。二番煎じだろうが、成功する確率が高い。
ただし、あくまで歌うなりラップするなりの人が主役であることが条件です。

だが、歌以外のトラックが楽曲の大きな部分を占めるエレクトロやテクノというジャンル自体、R&B系のJ-POPと違って、パイの数って限られてると思うんですよね。しかも、Perfumeが成功する前からガールズエレクトロとか乙女ハウスみたいなPerfume的な路線はあったわけです。パイの数が限られている上に既にライバルが多いわけです。

ホント、厳しいと思いますよ。

考えていくと、Perfumeの今の成功ですら奇跡的だよなあと改めて思わざるをえません。まあ、今後Perfumeがエレクトロの敷居を下げて裾野を広げて行かれればとも思いますが、とにかく日本人は本当に歌ものが好きなんで、キッチリ根付くってのは大変だろうなとは思いますね。

現時点で、Perfumeの成功から学べるとすれば、

・音楽のジャンルを絞り込むこと
・とにかく楽曲製作の手を抜かないこと
・最低3年は路線変更せず続けること

ぐらいかと。
あと、テクノとかエレクトロといったジャンルで勝負するのはリスクが高いと思うので、これは掟ポルシェ氏も語ってましたが、誰もやってないジャンルに目を向けることしかないのではと思いますです。

【訂正】
アルバムGAMEの売上は今43万枚行ってるそうです。
100万に至らないということで、上記論旨は変わりませんが、次のアルバムでもしかすると・・・という予感はありますね。