地上60mからの風景 | ■まるごと博物館た~い! NPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ ブログ

地上60mからの風景

中野です。

諏訪川の河口に三川坑跡と諏訪公園を結ぶ位置に通称がたがた橋がかかっていますが、その近くに有明海沿岸道路の諏訪川橋梁が現在建設中です。平成23年度中の三池港インター開業を前に、今年度いっぱいの工期で橋は完成だそうですが、橋の骨格は7月ころにはできあがるそうです。

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この橋はローゼさんの提案した、橋桁の上側にそれと同じくらいの太さの弓なりのアーチがかかる橋に、ニールセンさんの提案したように、橋桁とアーチを斜めのワイヤーでつなぎ止め、バスケットのハンドルのようにアーチの最上部の間隔が狭くなっている。そんなバスケットハンドル型ニールセンローゼ橋と呼ばれる形式の橋なのだそうです。ネットの情報によると割合景観的にもすっきりしているので、橋脚を設けない橋としては最近ではよく採用されているようです。

さてこのような橋脚がない橋を建設するために、少々特殊な工法が採られています。まず川の両岸に門型の鉄塔を立てて両者の間にケーブルを張りわたし、そのケーブルから吊り下げられたクレーンで部材を運搬して両岸から橋をのばしています。

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またこのケーブルを張り渡すための鉄塔は60mもの高さになるそうですが、これも橋の完成の暁には解体されます。

ところで先日この上に昇る機会がありました。そこから撮影した写真のいくつかを紹介します。

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南方向に沿岸道路が建設されています。かつての鉄道敷の土手もいったん崩されて新たに土盛りが行われています。

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立ち入りのできない三川坑跡ですが、第2斜坑口の近くを沿岸道路が通ります。道路建設にともなって解体された施設もありましたが、まだまだ関連の建物が残っていることがわかります。一方、閉山から10年以上がたって建物の傷みも目立ってきています。

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三池港のかつての貯炭場にかなり広いプールができていました。後で聞いたところによると、現在行っている三池港航路の浚渫土の一時貯留のための場所として使われているのだそうです。

追記5月31日 写真が不鮮明だったため差し替えをしました。