PET-CTとMRIとそして | トリプルネガティブ乳がん+糖尿病

トリプルネガティブ乳がん+糖尿病

2013年5月に乳がんと診断され、
1ヶ月後に糖尿病と診断される。
57才にして2つの大きな病気を抱える、
りん。の日常をたまーに更新。

PET-CTの結果、あきらかな他臓器への転移はなかった。リンパ節への転移はなしに?マークが付いていた。

MRIの結果、しこりの大きさ3cm、
乳管内進展++

よって私の乳がんのステージは2a(進行がん)とのことだった。リンパ節への転移は疑わしいけど、最終的には手術してみないと分からないと言われた。少し楽観的に2aと言ってくれている気がした。

そして細胞診の詳しい結果、充実腺管がん、トリプルネガティブで抗がん剤しか効かないタイプ、MIB-1〈 70%で増殖能が高いということが分かった。

今後については、
①術前化学療法→手術
②手術→術後化学療法
のどちらかを選択できるとのこと。
予後はどちらも同じ。

①の利点は、手術が縮小できること。抗がん剤の効き目を確かめられ、完全奏功した場合予後良好が確認できること。
②の利点は、早く目に見えるがんを切除できること。しかし、手術の範囲は大きくなる。

O先生は①を勧めたいようだった。
また、セカンドオピニオンも示唆された。

私は①の方法をお願いした、と思うが記憶がはっきりしない。

ただ、治療の流れは術前化学療法を受ける方向に進んで、次の予約を取ったから。

この日は、娘のように思っているMちゃんが付き添ってくれ、先生の話をメモしてくれた。今もそのメモを見て、じんわりとありがたさが心にこみ上げてくる。

帰宅してネットでトリプルネガティブについて調べてみて、予後が良くないという記事しかなくて、さすがに落ち込んだ。
しかし、それを夫に言うと「一番抗がん剤が効くタイプなんだよ」と慰めてくれた。
いつの間にそんなこと調べていたんだろう。

次の週に、化学療法の説明があった。
タキソール(パクリタキセル)毎週12回+FEC3週ごと4クール
いろいろな選択肢のある中で、この組み合わせが一番がんが消える(完全奏功)場合が多いとのことだった。パクリタキセルの代わりにドセタキセルでも良かったが、パクリタキセルの方が毎週点滴なので、一回分の投与量が少ないため副作用が軽いらしい。

一週間あけて、いよいよ抗がん剤初投与の日が来た。しかし、直前の血液検査で、良くない項目(B型肝炎の既往あり)があって、さらに詳しく調べるためにまた一週間待たなければならなくなった。O先生も私も出鼻をくじかれた気持ち。

一週間毎にいろんな検査を何度も繰り返して、その間にがんはどんどん成長していくのではと不安だった。

この日には、初めての抗がん剤投与ということで、MちゃんとNさんがつきそってくれた。

そこで、2人から、私が糖尿病境界域でかかりつけ医にかかっているのを、S病院で診てもらったら、と提案された。その方が専門的に診てもらえるし、今後の抗がん剤治療と連携できるからと。たしかに副作用止めに血糖値の上がる薬が使用されると書いてあった。

S病院の内科を受診すると、血液検査の結果を見た主治医のM先生は病棟とO先生に電話をしてから、私に向かって「糖尿病ですね。今日から入院して下さい」と突然の入院宣言をされた。その日のことは以前の記事で「糖尿病歴」に書いた。

この日から、私は乳がん患者+糖尿病患者として生活して行くことになった。めまぐるしい変化だった。