今は役目を終えた「旧・参礼揚水場(サムネ・ヤンスジャン)」。1920年(大正9年)に作られた水道施設で、登録文化財に指定されています。
参礼とお隣の益山(イクサン)地域の上水源が目的で作られたそうです。どこから水を引いて、どのように流してたのか知りたかったのだが、資料が見つからず。
裏手に回ってみたら先ほどのは裏側で、こちらが表でした。玄関ポーチがかわいい。
中にはパイプが。どこから入ったのか、床に水がたまって湿気が籠もり、天井の木部が傷み始めていました。このままでは朽ち果てそうだわ。
建物、脇からのショットも一枚。うーん、いちいちかわいい。たかが水利施設、実用的であればいいようにも思うけど、こだわって西洋式のデザインを取り入れたところに当時の人々の本気さが感じられます。
揚水場から山を上がる石段が残っていました。これも当時作られたものなのかしら?神社の階段みたいです。
そして、この階段を上がりきった高台には給水塔とカフェがあります。給水塔と下の揚水場の関係はやはり分からなかったけど、想像するに万景江の水を揚水場のポンプでくみ上げ、このタンクにためていたのではないかしら?そして、目的はやはり農地への配水か?見当違いだったらすみません。
給水塔の周りには階段が巡らせてあり、いい感じの展望台になってます。後ろ左手にちらっと見える水色は元事務所だった建物。今はビジターセンターになっているようですが、私たちが訪ねた時は開いていませんでした。
給水塔展望台からの眺め。遠くに見える川が万頃江(マンギョンガン)。益山、群山を通り、黄海に注ぐ川です。右奥に見える橋は全羅線の新万頃鉄橋。KTX山川もここを通りますよ。
茶色い建物が「カフェ飛飛落雁(ビビナガン)」。
農家レストランの姉妹店で、コーヒーなどの他に伝統茶やスイーツもいただけます。この時はお腹いっぱい、席もいっぱいで断念しましたが。次回はここでお茶を頂きながら美しい風景をぼーっと眺めていたいですね。
カフェは午後のみの営業で、午前中は予約があると韓紙や押し花などの体験ができるようです。そうそう、カフェの名前「飛飛落雁(ビビナガン)」の由来は次に行った場所と関係があるのでそちらでご紹介しますね。
揚水場と階段と給水塔とカフェ、地形と文化財と既存の施設をうまく利用し、手を加えすぎない再利用の仕方がとてもよく、好感が持てました。是非韓国中の文化財担当者に視察に行ってもらいたい場所ですねぇ~。視察団の方々が参考にしていただけるよう、事務所の前に掲示してあったビビジョンマウルの見取り図をw
さて、次にご紹介するのは私がとーーーーーっても感動した場所です。ヒントは上で紹介したの写真にありますよ。もうおわかりかな?
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