老犬の介護 | 田辺獣医科病院スタッフのブログ

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田辺獣医科病院は、福井県敦賀市にある動物病院です。
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今回は、老犬の介護について書いてみたいと思います。

犬も生き物である以上、老化から逃れることは出来ません。人と同じように、耳が聞こえなくなり、歯が悪くなり、足腰が弱ってきます。ずっと一緒に生活している飼い主の方ほど痛感されることでしょう。歩けなくなり、立てなくなれば、やがて、『介護』をしなくてはなりません。『介護』の言葉はやや重く感じるかもしれませんが、明るく楽しくワンちゃんのお世話を続けたいものです。

写真の飼い主さんは、敦賀市出身のお笑い芸人T2として活躍なさっている竹本正人さんです。一緒に暮らしている犬のサンタ君は、最近立てなくなり介護生活が始まりました。

日々の介護のポイントは、後日当院ホームページの『たいせつなおはなし』ページに掲載予定です。寝たきりになった場合、もっとも注意することは『床ずれ』です。床ずれとは、長時間同じ姿勢を続けることで、体表の血行が悪くなった部分が壊死してしまうことです。特に、大型犬は体重があるために一か所に圧がかかり、床ずれが出来やすいので要注意です。

低反発のマットを体の下に敷いたり、こまめに体位変換をしたりして、骨がでっぱている肩や腰部分に負荷がかからないように、気をつけてあげましょう。

サンタ君は後肢が立てなくなり、腰をささえてもらって散歩に行きました。お手製の車椅子も作ってもらいました。大型犬ですので、床ずれ予防にも、十分気を配ってもらいました。このように手厚い介護を受けていましたが、残念ながら5月30日に天国に行きました。 スタッフN