マネージャー兼ディレクターが綴る最新アルバム『wordwide』ライナーノーツ

2曲目『おしごと』

今回のアルバム収録曲のなかで1番コメントを頂くのがこの曲です。

たむらさんの魅力が詰め込まれたこの曲は、
とにかく制作期間が長かった曲でした。
はじめてたむらさんからデモを聴かしてもらったのは2010年1月です。
そのデモを聴き直してみると現状以上にカオスなもので、
たむらさんの変態っぷりが伺えました。

ずっと作り続けていた訳でもなく
予算の都合やらタイミングの都合やらで飛び飛びで制作してきました。

たむらさん以外に関わって頂いたミュージシャンの人数も多く
たむらぱん至上最も制作費がかかった曲です・・・・・

曲の展開が激しく変わるので、
いくつかのパートにわけてレコーディングは進められました。
この曲を弾きこなしたたむらぱんベーシックサポートメンバーは
本当にすごいと思います。
ライブでの表現も彼らでないと出来ないと思ってます。

アレンジはデモの段階でかなり完成されていました。
すべてのアレンジをたむらさんがこなしましたが、
すごい労力だったと思います。

この曲のストリングスは弦一徹ストリングスに演奏してもらいました。
落合(弦一徹)さんには『new world』『ぼくの』
でも参加して頂きましたが、レコーディングでのやり取りを見ていて
二人の相性の良さが本当に伝わりました。
落合さんとご一緒するたびにたむらさんは
アレンジャーとしても成長している気がします。

この曲ではコーラスのアレンジでもたむらさんのこだわりがみえます。
たむらぱんの楽曲にはたくさんのコーラスが入ってますが、
今までのレコーディングでは、
たむらさん自身がそのすべてのコーラスを歌って来ました。
自分の声だけではこの曲を完成させる事ができない
と言うたむらさんの指示のもと
今回は初めて男性2人、女性2人、
合計4人のコーラス隊に参加して頂きました。
それでも人数感が足りなく、コーラス隊のみなさんには
何度も声を重ねて頂く作業に付き合って頂く事になりました。
おかげさまでたむらさんのイメージに近づける事が出来たと思います。

サビの歌詞
「おしごと しなさい しなさい 働け 働け 人生なんだかんだ」

の部分、デモの段階では

「おしごと しなさい しなさい 働け 働け 人間なんだから」
でした。

いろんな議論もありこの部分を修正することになったのですが、
「なんだかんだ」と言うフレーズがたむらさんから出て来た時に
たむらさんのそのセンスに嫉妬しました(勝手に)。
絶対「なんだから」より「なんだかんだ」の方が良いと思いました(勝手に)。

写真はストリングスの落合さんと。