友人が予約しておいてくれたのは「相撲茶屋 大塚」。というのもワタクシが博多に行く前、友人に
何が食べたい?
と聞かれたので、力強く
クエが食べたいなり
と答えておいたところ、有り難いことに予約しておいてくれたのです。なお、クエは正式名称ですが、クエハタ、モロコなどの呼び方があり、四国や九州ではアラと言います。
「相撲茶屋 大塚」のホームページにも記載がありますが、美味しんぼで山岡さんがアラ料理を、魚の骨まわりなどの要らない部分と勘違いしたエピソードは有名ですね。一緒に行ったN響さん(仮名)もこのエピソードを知っていたため、初めにアラと聞いた時はこちらの方を予想しておったようです。
【大塚】
写真では分かりにくいですが、左の黒い箱のようなものは水槽です。中をのぞき込むと60~70センチはあろうかというアラや、トラフグが悠々と泳いでいます。正直、美味そうです。
【襖】
予約していたこともあり、お座敷に通されました。相撲茶屋・・・ということもあり、襖には色々な力士の四股名が。また、食後に案内されたのですが、別の部屋には北の湖、千代の富士、若乃花、白鵬など誰でも知っている名横綱の写真も。
女将さんに聞いたところによれば、特に横綱はお店に来ても箸をつける程度で、あまり食べないそうです。タニマチが一晩に何軒も連れ回すためだからとか(笑)
【美味しんぼ】
美味しんぼの話に何度も登場すると言うことで、作者のサインも飾ってありました。
【仲居さん】
ワタクシ達の部屋を担当してくれた仲居さん、髪型がソックリ(笑)アレなヘア・ジェルを使ってなければいいのですが(爆)
と言うわけで、ワタクシ達が注文したのは「あらコース」。15,000円/人。あらを食べ尽くすコースであります。
【あらコース】
【小鉢】
【あら刺し】
【あら塩焼】
【あら唐揚げ】
【しゃぶしゃぶ】
出汁は昆布と大根で。
【あらしゃぶ】
【あらのはら身】
見た目も質感も圧巻。
【お鍋の具】
【雑炊】
【つけもの】
【フルーツ】
ここまであらを本格的に食べたのは初めてだったのですが、刺身、塩焼、唐揚げ、しゃぶしゃぶとどんな調理法でいただいても絶品の一言。基本的に捌いてすぐの提供で、鮃や鯛のように一晩寝かせて熟成させると言ったことはしていないとの話ですが、そうは言っても身の歯ごたえ、甘味、旨み、そして十分な脂の乗り具合。
サカナの王様といっても過言ではないくらいの存在感でした。これ食べちゃうと、暫くは他の魚が食べられないですな(笑)
お店のおばちゃん達は最初はとっつきにくいのですが、話しているうちに打ち解けてきて、とっても心温まるサービスぶり。
東京から来マシタ
妻の名前はパチ(仮名)
という話をすると
今度はパチ(仮名)も連れてらっしゃい
と言いつつ、館内を案内してくれました。何で呼び捨てなのかは置いといて。
最後、お店を出る時に女将さんから
今後もご縁がありますように
と、五円玉が手渡されました。そんな心遣いに、ほっこりしてしまった今日この頃であります。
なお、ここのお会計、ワタクシの友人にゴチになりました。博多まで来て歓待するつもりが、逆に歓待されるとは・・・いや、ホントにありがとう。ご馳走さまでした。m(_ _)m
お会計:不明
相撲茶屋 大塚 (ちゃんこ鍋 / 渡辺通駅、薬院駅、西鉄平尾駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
◆相撲茶屋 大塚
住所;〒810-0011 福岡県福岡市中央区高砂1丁目19-3
電話;092-522-5777
営業;17:00~22:00 ほぼ無休