第3回は【セキスイハイム】です。 

 

第2回記事はこちら→【住友林業】 

 

第1回記事はこちら→【積水ハウス】 

 

 

 

1 概要

 

 ユニットと呼ばれる箱型の鉄骨部材を組んでいく工法。

 

 作業工程の多くを工場で製作するため、現場作業による質のブレを抑えることができる。

 

 →私はココに魅力を感じました。

 

  屋内のラインで主体構造部が作られることは、均質化に大きく寄与していると考えたからです。 外壁タイルがイメージとして強いですね。

 

 

2 商品(一部)

 

・スマートパワーステーション

 

 災害時に活躍が期待される、エネルギー自給を目指した商品。 大きな片流れ屋根に一体型ソーラーパネルを搭載することで、たっぷり発電、売電が可能。(蓄電池設置でさらに高効率!)

 

 これ、住宅検討し始めた際はとても惹かれました!

 私が目指す、「実用的で効率重視」の家に合致していたためです。

 

 ただ、最終的に採用には至りませんでした。

 

 というのも、太陽光発電とそれに伴う売電を勉強すればするほど、売電に依存するリスクが気になりました。

  周知のとおり、電力買取単価は毎年下がっており、10kw未満の買取保証期間は10年。となると、11年目からは「買取停止」を想定しておくべきだと私は考えます。

 (昨年大型事業者向けの電力買取を一時停止した電力会社もありましたし・・・)

 

 さらに、太陽光パネルの経年劣化(一定の能力保証はあります)、パワコンの更新等々、メリットとデメリットを総合的に検討しました。

 

 

 ・BJ(ビージェイ)

 

 キューブ型の特徴的な外観。

 私はこちらを検討しました。

 

 ハイムの中では比較的安価で良いのですが、軒がない事が引っかかりました。

 というのも、ある分譲地の南向き区画で見た光景なのですが、夏の昼時、窓のシャッターを上から4分の1くらい閉めている家を複数目にしました。

 おそらく、日差しを避けるためだと思います。

 その光景を見て、軒または庇の重要性を感じました。

 

 

 ・グランツーユー

 

 木造枠組工法。柱という点ではなく、面で支える工法です。 

 円弧状の外壁ラインに沿って施工される縦長窓「ボウウィンドウ」がオシャレです。

 

 

3  価格帯

 

 BJが安価といっても、やはり良いお値段します。。。

 値引き・オプションサービスはそれなりにして頂きましたが、もう少し安く抑えないと競合他社と戦えないのでは・・・と思うのは私だけでしょうか。(理由は以下)

 

 

4 その他特記事項

 

 一番の特徴はなんと言っても「ユニット工法」でしょう。

 メリットは上述のとおりですが、何事にもデメリットがあります。

 

 それは、【(軸組工法以上に)間取りに制約が生じる】ことに尽きると思います。

 

 規格化されたユニットの組み合わせですから、軸組工法のように自由度はありません。

(といってもその規格は何種類もあるので、希望通りに間取りを実現できる可能性は十分あります。)

 

 私の場合は、こちらから詳細に間取りを指定する方法をとっていましたので、この点が引っかかりました。

 

 以下は私の体験に基づくものです

 

●どうしても邪魔な柱を動かそうとすると、ユニットごと組み替えるため、家の形(面積)が変わる等、他の部屋に大きな影響が生じる。

 (軸組工法と違って、耐力柱を別の箇所に振れない)

 

●ユニットの組み合わせの関係上、梁がくる位置には階段設置不可

 (ちなみに階段も規格化されており、数パターンから選択するようになっています)

 

●床面積を指定の位置に少し増やしたい(減らしたい)ことは不可

 (これもユニットごと組み替えるため)

 

 

 

 ★総括★ 

 

 上記のとおり、【間取りの制約】により私は契約には至りませんでした。

 

 家づくりにかけることができる時間が少なく、ある程度メーカーのお任せで良い(こだわりが少ない)方には向いていると思います。

 

 このように制約が多い割には、なぜか価格的に他社より優位ではありませんでした。

 

 軸組工法以上に規格化されているのですから、他の鉄骨メーカーより低価格を実現すればさらに販売棟数を伸ばすことができるのでは・・・と個人的には思います。

 

 

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