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原宿でやってる横井軍平展に行ってきた<後編>

吉ダム横井軍平展のレポート続きです。
トークショー「私たち、僕たちの横井軍平」
出演:岩井俊雄(メディアアーティスト)田中宏和(株式会社クリーチャーズ代表取締役社長)
真鍋大度(メディアアーティスト)牧野武文(『横井軍平ゲーム館』共同著者)

$古ゲー玉国ブログ-トークショー
トークショーの風景。
最初に、『横井軍平ゲーム館』共同著者の牧野武文さん(写真中央)
と約14年、任天堂で横井軍平さんと一緒に仕事をしてきた田中宏和さん(写真右)
(任天堂では音源開発やバルーンファイト、レッキングクルー、メトロイド
ドクターマリオ等、多数のサウンドデザインを手掛ける。メガネハナーンでもおなじみ。
当日は、自分と同じグリーンハウスTシャツを着ていてお揃いに。)
の軍平先生についてのお話。

ライターの牧野さんが
「横井さんにインタビューしている時は、いつも楽しい朗らかな人だったけど
社員じゃない外部の人間だからそうなのであって、実は社内の部下には厳しかったりするんですか?」
と聞いたところ、田中さんの証言では
「『横井軍平ゲーム館』の本を読んでうける横井さんの印象と会社の中でも同じだと思います。
いつも遊んでるような雰囲気。」だったんだそうです。
当時は20人位の開発部で基本的には、納期に追われてあくせく働くというよりも、
皆で遊びながらゲームや玩具を作ってるような雰囲気?だったという。
「横井さんはひたすら遊ぶ。Dr.マリオの開発をする前には横井さんはテトリスをひたすら遊んでいた。」
「ただコストについては、細かく言われた。」そうな。しかしサボる人とか出そうなもんですが
「手を抜くなんてあり得ない。そういう空気はいっさいいなかった。」ということ。
一体どんな会社なんだ!任天堂ぅぅっ!

「トランプと花札が売れてれば大丈夫。みたいな所もあって、
お金と開発が切り離されていることが任天堂のビッグバンにつながったんじゃないか。」
う~むそうか~。そういうことだったのかもしれない。うらやましい。

今は、会社がデカくなってどうなってるかわかりませんが、昔はこういう雰囲気の仕事場だったんですね。
人を楽しませる娯楽商品を作ってるんだから、それが基本正解って気がします。
なかなか理解されないことかもしれないけど。普通そんな悠長な感じでやれないし。(笑)
それと横井さんってやっぱ「遊ぶ才能」が凄い人なのかも。
「アイデアが連鎖することを重視していた。」ということも言ってました。

なんかこういう任天堂の中の話ってなかなか聞けないのでオモシロ~。
まあ、やっぱり公にはしゃべれない話が多くて、かなり制限して話してました。
ちょっとした発言で色々影響が及びますもんな。なかなか微妙な感じで!


岩井俊雄さん(メディアアーティスト:ファミコンでは、オトッキーを開発。)
が持ってきた横井さんと開発した幻のスーファミソフト「サウンドファンタジー」も紹介されました。
$古ゲー玉国ブログ-サウンドファンタジー1
カートリッジ、パッケージ、マニュアル。ここまで出来てたのに…!

$古ゲー玉国ブログ-サウンドファンタジー2
むき出しの開発ROMをスーファミに差して実際にプレイの図。
うわ~。これ任天堂スペースワールドで見たことあるわ。
任天堂って結構お蔵入りしたソフト多いよね…。


オトッキー。当時遊んだ時、正直なんだかよくわからなかった…。まあ今もだけど。
エレクトロプランクトンとかも、自分がやるより人のプレイを見てる方が楽しかったりするな~。
ゲームていうか楽器、アート、ツールより?いわゆる音ゲーでもない。ゲームだと思って遊ぶと
ちょっと違うぜ!勘違いするぜ!岩井さんは映像楽器とも言ってました。

岩井さんの一連の作品の集大成とも言えるのが、テノリオン。

作曲とか全然できなくても、色々いじってたらなんか曲っぽいものができそうな感じがします。
ワンダースワン版を経て、今までで一番良い形で商品になった気がします。凄い高いけど…。
グンペイイズムでコスト下げられなかったですか~!

最後に、それぞれ軍平作品で一番好きなものを挙げてもらってました。
かなり悩んで、田中さんはレフティRX。牧野さんはバーチャルボーイ。
バーチャルボーイに関しては、牧野さんは横井さんらしくない作品だと感じていて
苦悩がにじみ出ている商品。まだ掘り下げ切れてなく一番気になっているとのこと。
そう言われたら自分もそれほどきちんとバーチャルボーイを遊んでないし、
気になってきてしまった。あれは何だったのか…。今更ながら中古かなんかで買おうかな。

$古ゲー玉国ブログ-ドクマリにサイン
トークショー終了後に、牧野武文さんに「横井軍平ゲーム館」と「ゲームの父・横井軍平伝」
にサインしてもらい、田中宏和さんにはゲームボーイのDr.マリオのパッケージにサイン
してもらいやした!ありがとうございました!


おわり


横井軍平展 -ゲームの神様と呼ばれた男-
期間:2010年8月18日(水)~29日(日)
時間:平日13:00~21:00, 土日12:00~21:00(最終日の29日のみ18時までとなっております)
定休日:8月23日(月)
入場料:300円

27日(金)に違う面子で
緊急開催:トークショー「私たち、僕たちの横井軍平2」やるそうです。
平日ですけど、興味のある方は是非。

横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力
横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力

ゲームの父・横井軍平伝  任天堂のDNAを創造した男
ゲームの父・横井軍平伝 任天堂のDNAを創造した男


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原宿でやってる横井軍平展に行ってきた<前編>

吉ダム8月18日(水)~29日(日)に開催しているVACANT-EVENT「横井軍平展 -ゲームの神様と呼ばれた男-」
に行ってきましたよ。しかし考えてみたら原宿の竹下通りとかオラ初めて通っただよ。
$古ゲー玉国ブログ-軍平展入り口
トークショー「私たち、僕たちの横井軍平」
「出演:岩井俊雄(メディアアーティスト)田中宏和(株式会社クリーチャーズ代表取締役社長)
真鍋大度(メディアアーティスト)牧野武文(『横井軍平ゲーム館』共同著者)」

の時間まで少しあるので、展示物を眺めるのら~。撮影OKだったので色々写真撮ってきたのら~。

$古ゲー玉国ブログ-ウルトラハンド
軍平先生の一発目の作品。「ウルトラハンド」120万台以上も売れた。当時パクり商品も出まくったらしい。
凄い綺麗な状態の物が展示されてました。任天堂コレクターの山崎 功さん主催の任天堂アーカイブプロジェクトとか
こういった保存、展示する活動は、ファンがやっていかないとダメなのかねえ。
(あとで「横井軍平ゲーム館」の著者の牧野さんに伺った所、任天堂は、こういった昔の玩具やゲームは
全然保存してないそうです。任天堂に限らずおもちゃメーカーは大体そうなんだそうです。
売ったらお終いみたいな。え~!)


$古ゲー玉国ブログ-ウルトラマシン、ドライブゲーム
幻の第2作(?)と言われる「ドライブゲーム」。量産してみたら不良だらけで量産化失敗したらしい。
色々謎が多い作品。実物見てるとわりとやってみたくなるんだけど。
「ウルトラマシンDX」は王と田淵にチャレンジしよう!とパッケージに書いてある。
こんなもん子供は絶対欲しくなるわ~。やりたいわ~。

$古ゲー玉国ブログ-レーザークレーフライヤー
$古ゲー玉国ブログ-フライヤー2
レーザークレーのフライヤー(実写版ゴルゴ13こと千葉真一やないですか!)から、
ミニレーザークレー、ワイルドガンマン(アーケードの方)。
他にもゲーム&ウオッチ、ラブテスターやらのフライヤーが多数展示。なんたるコレクター魂。

$古ゲー玉国ブログ-ウルトラスコープ
ウルトラ3部作の最後「ウルトラスコープ」。スマートにのぞきができる。今こんなん作ったら
怒られそうな一品。電動式でミラーが伸びる時の音がうるさくて、実際にのぞきで使ったら
バレバレな所が逆に良く出来ているらしい…。しかし横井さんウルトラとか特撮好きだったのかな?

$古ゲー玉国ブログ-エレコンガ
$古ゲー玉国ブログ-チリトリー
時代先取りしすぎシリーズ。リズムボックスの先駆け的アイテム「エレコンガ」。
最近見かける全自動掃除機のルンバを彷彿とさせる「チリトリー」。
横井さんがもしまだ生きていたら、現在の技術で何を考え出すんだろう。

$古ゲー玉国ブログ-ファミコンロボット
「ファミコンロボット ジャイロセット」。昔、友達の家で何故かロボットがない状態で遊んでたなあ。
ロボットないとゲーム進行しないのに。いつかちゃんと遊んでみたいものよ。

$古ゲー玉国ブログ-ゲーム&ウオッチ
$古ゲー玉国ブログ-ゲーム&ウオッチ2
「ゲーム&ウオッチ」国内外で結構種類出てますよね。約60機種?マルチスクリーン合わせると
いくつ位なのか。超流行ったもんな。色々原点だぜ~。全部集めようと思ったらいくらかかるかな…。
十字キーの偉大すぎる発明。この人がいなかったらマジでここまでゲームが発展しなかったかもなあ。
本質を見直すために、やっぱ一回今のゲーム機全部白黒に戻した方がいいんじゃなかろうか。(無茶)


後編に続く


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3年F組 マリオ先生 第35話

$古ゲー玉国ブログ-マリオ先生 35話




太鼓の達人のマッピー音頭の歌詞で、18歳のマッピー、30歳のマッピーって
言ってるのは、どゆこと?

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