「相手が思い描いている理想にも興味を抱く時です」
-アッシジの聖フランチェスコー
強引な人がいて困っていますか。
その人は、あなたと同じように考えてくれない人のようです。
あなたは、自分と同じように行動するよう、相手に求めているかもしれません。
100歩譲って、相手の気持ちを考えてみる時です。
他人の心まで支配することはできません。
自分の考えを他人に押し付けることは誰にとっても困難です。
たとえ、あなたの言う通りに行動してくれたとしても、相手は喜んでそうしているわけではありません。
「あなたは間違っている。私の方が正しい」と言われると、相手は全否定された気分になり、面白くなくなります。
「私と同じように考えて」と言われた人は、反発を感じるものなのです。相手は、どんどんあなたを嫌いになっているかもしれません。
「うれしい」、「楽しい」、「幸せ」を感じるポイントは皆、同じなのです。
相手が喜ぶことをして、絆を深めてみてはいかかでしょうか。
意見が食い違う相手を喜ばせることは案外、簡単だと知ってください。
人は、自分を幸せな気分にしてくれる相手の言うことは聞きたくなるものなのです。
自分の心まで、支配してくる人には、逆らいたくなって当然かもしれません。
気の強い人は特に、頑なに心を閉ざしがちです。他人の助言を受け入れるまでに時間がかかる人には、あなたの方から心を開いていきましょう。
もちろん、相手が好き放題しているなら、「黙って受け入れろ」とは言いません。
ただし、相手が思い描いている理想の世界にも興味を抱き、それに理解を示すことが大事です。
誰よりも先に、あなた自身が、狭い価値感から出ることで、相手の価値観を広げることができるでしょう。
価値観の相違を前にしてどうしたらいいかわからない時は、どうか、違いを受け入れてみてください。
道理や理屈は横に置き、相手の気持ちに寄り添ってみましょう。
強引な相手でも仲間に入れることができるかもしれません。
※この記事は、5月19日にホームページのブログに掲載したものです。