『イントゥ・ザ・ワイルド』@10月のフロントランナー。 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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10月は全国ロードショー系を軒並みスルーしたので12本しか観賞しませんでした。12本の評価平均は4.49点!どれだけレベル低かったんだ当月。因みに、4.49点の次に低いのが、1月の平均5.44点。当月の平均がどれだけ低いのか分かっていただけるというものだろう。ともあれ、本月も8点以上評価の作品は2本あり、その内の一本は今年を代表する出来映えでした。そんなおいらが選ぶ10月のフロントランナーは、ショーン・ペン監督の待望の最新作「イントゥ・ザ・ワイルド」でッす。




おいらは最近、コミュニティに少し間をおいて短文感想を書きに行くようになったけど、本作を観賞した際は、何はともあれ書きに行ってしまった。賞賛したいエナジーが充満して出所を求めたのだと思う。というわけで、特別書き加えることがないので、今回はその短文をそのまま引用してみることにする。手抜きじゃないんだから。手抜きじゃないんだからね!!




(いかこぴぺ)

撮影、編集、構成、様々な要素が際立っていないが、主人公の物語が体感できるほど鋭く映画のフォーマットに落とし込んである。つまりはこの手法こそがベストだということ。人間関係つまりは社会、そして家族、ことの正否、別の監督だったら論に付されてしまう映画になったかもしれない。しかし監督は本作において、論に付されては結局霧散してしまい描くことができなくなる相反する矛盾した二面性ということを理解している。そこがとても嬉しかった。出しゃばらず、でも寄り添うだけでなく、同化しているというか監督は青年の眼を共有してくれた。ドキュメントに落とし込んで傍観を決め込むだけでなく、終盤のシークエンスに監督個人としての見解がきちと描かれ、映画としての主張と正しい導きがあった。そこがとても嬉しかった。非常に敏感でライブ感のある心の旅路。スクリーンと対峙して、おいらはすべて受け取った。(*相反する矛盾は誤用です。) 9.4




1月のフロントランナー。 『ジェシー・ジェームスの暗殺』

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080803.html

2月のフロントランナー。 『ファーストフード・ネイション』

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080804.html

3月のフロントランナー。 『4ヶ月、3週と2日』

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080805.html

4月のフロントランナー。 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080807.html

5月のフロントランナー。 『パリ、恋人たちの2日間』

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080808.html

6月のフロントランナー。 『ぐるりのこと。』

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080904.html

7月並びに8月のフロントランナー。 『崖の上のポニョ』(前編)

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080905.html

7月並びに8月のフロントランナー。 『崖の上のポニョ』(前編)

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080906.html

7月並びに8月のフロントランナー。 『崖の上のポニョ』(考察)

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080910.html

7月並びに8月のフロントランナー。 『崖の上のポニョ』(こばれ話)

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20080911.html

9月のフロントランナー。 『ひゃくはち』

http://ameblo.jp/tama-xx/day-20081110.html

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