トラビアン -2日目- 10/2
◆2日目 10月2日
今日も「Onslaught」のIRC.chに入る。
19:06 (Talking-H) まいど、三河屋でーす
19:06 (Blunero) こんばんわ
19:06 (books) こんばんわ
19:06 (takedx) こんばんわ~
19:06(hide1111) こん
19:06 (Blunero) で、輸送についてなんですけど
19:07 (takedx) うん
・
・
・
さっそくスベったようだが
心の強い俺は気にしない。
しかしそれにしても
和気藹々と言うか、雰囲気のいいchだ。
真人間が沢山いて実に居心地がいい。
俺にはこういうふいんきがあっている。
ほんとみなさん礼儀正しくて、いい感じだ・・・。
ってか落ち着いてる。
俺の知ってるIRCはもっとカオスだったんだが、これが普通なんだな。
目からウロコが落ちる。
とりあえず、「www」とか「バロスww」などの2ch語が多くて
乱暴な言葉遣いの俺はここでは浮いている希ガス。
ちょっと自重しよう。
うん。
反省。
3日目が終わった直後からPK解禁なので、略奪用の兵隊を作る為
今日はひたすら畑と森と鉱山と粘土の増産に励むことにする。
そんな最中、俺はついつい
ヒマにあかせて
よせばいいのに
愚かにも
19:19 (Talking-H) なぁブルネロ
19:19 (Blunero) はい?
19:20 (Talking-H) これ、人数多いほうがいいよな?
19:20 (Blunero)当然ですね。数はそのまま戦力です。
19:19 (Talking-H) 昔 一緒にPKしてた連中に声かけてみようか?
19:19 (Blunero) あー、いいですね。んじゃそっちはお願いしますね。
19:20 (Talking-H) おk
今考えれば、ここが最初の大きな分岐点だった。
もう、普通のゲームには戻れない。
そんな瞬間だった。
そしてヤツラがやって来た
トラビアン -1日目- 10/1 其の二
◆10月1日 その2
携帯電話を切った後
Bluneroに、IRCへ呼ばれる。
IRCなんて起動するのは何時ぶりだろう・・・。
UltimaOnline(以下、UO)で PlayerKiller(以下、PK)をしていた時以来だ。
あの頃一緒に圏外を走り回り
一緒に殺したり、殺しあったりした連中。
煽りも粘着も何でもござれ
味方を2chに晒すのなんて朝飯前
味方をフザケて攻撃するのは日常茶飯事
したらばと2chが、彼らの新聞
最低にして最高な連中だった。
そんな奴らだったが、今度の人たちもそんな感じなのだろうか。
ドキドキしながら、同盟『Onslout』のIRCに入ってみる。
21:54 (Talking-H) こんばんわー、よろしくですー
21:54 (kaomoji2) こんばんはー
21:54 (Blunero_) あ、きた
21:54 (JH__) こんばんは
21:54 (takedx) こんばんは
21:54 (Sho___) こんばんわ
素晴らしい。
挨拶のあるギルドだ・・・。
PKしてた頃とは大違いだよ。
というか、これが普通なんだよな。うん。
そうそう。
そうなんだよ。
深く心に感ずるものがあったが
とりあえずそれはさておきゲーム開始。
我が同盟『Onslout』は、足並みをそろえて21時30分より、一斉に登録。
南西の各地に初期配置されて散らばっていった。
初ゲームで何が何だかよく判らないけど
チュートリアルクエスト通りにやればいいらしいので
その通りに開墾と建築を進めていく。
何度も言うようだが、部族はチュートン。
序盤からイケイケの攻め攻めで、近隣を荒らしまわって
周辺にプレッシャーを与える速攻タイプの部族らしい。
ほんとはこういうタイプは苦手なんだけれど(個人的には、晩成タイプのガウルが好き)
開幕から荒れ狂うタイプのプレイヤーがいないらしく、Bluneroに
「先輩、チュートンね ^^ 」と強制される。
覚えとけよ。
くsg
とにかく、開墾できるだけして寝る。
その手間、時間にして10分無い程度。
後はチャットしつつ、建物や資源タイルが育つのを
ひたすらボーーーっと眺めるだけ。
これ、まったりしたゲームなんかなぁ
すごく・・・ヒマで ダルいです・・・
新手のサンシャイン牧場か何かかですか?
退屈すぐる。
PK解禁(保護期間解除)まで@2日。
トラビアン -1日目- 10/1 其の一
◆10月1日
はじまりは
或る、秋の夜だった。
晩御飯を食べていたら、突然 携帯電話が鳴る。
大学の後輩であるBluneroのようだ。
それはjp1鯖のサーバー解禁30分前の出来事。
まだ引き返すことの出来た頃の話。
漏れ:「ん?どうした。俺は今 晩メシ食ってんだが・・・」
ブル:「トラビアンしましょう! とりあえずググって登録ボタンをクリック!」
漏れ:「まぁ待て、時に落ち着けって」
ブル:「はやく ^^ はやく ^^」
漏れ:「いや、だからトラビアンってなに?」
ブル:「はやく ^^ はやく ^^」
かなりイラッとするが、理性で我慢。
なにを慌ててるんだコイツは・・・。
よくわからないまま軽目の殺意を抑えつつ「トラビアン」とググる。
すると中世SLGっぽいブラウザゲームのTOPが出てきた。
漏れ:「んー、これかなぁ。 で、これがどうした?」
ブル:「今から登録して下さい。もう時間無いんですよ。21時から始まるんですよ!」
漏れ:「え、いや。・・・はぁ?」
ブル:「だからサーバーは1鯖で、方角は南西を選んで、部族はチュートンで」
漏れ:「よくわからんが、わかったにゃー」
ブル:「はやくして下さいよ。ほんとに。」
唐突に電話を切られる。
とりあえず軽目の殺意が、心の中で本格的な殺意に変わるのを確認。
カタカタと怒りで震えるマウスを握り、ゲームを開始する。
次にリアルであったらボコるだけじゃ済まさないよ!
ゆっくりし(ry
この時、俺はなんで拒否しなかったんだろうか。
ほんとうに今もそう思う。
これが13ヶ月に亘るトラビアンとの付き合いの始まりだった。