前回記事の続き…
 
今回でようやく、第3回目の復習記事が終わります。
 
最後の五臓は、『心』です。
 
心には、全身に血液を循環させる機能があり、
 
精神や理性をコントロールし、意識と精神を司っています。
 
接に関係しているのは、小腸・舌・顔・汗・脈です。
 
心の状態によって、汗の出方や顔色、舌の色が変わってくるそうです。
 
(確かに、ドキドキして汗をかいたり、動悸を感じたり顔色が赤くなったり青くなったり…しますね…)
 
心が変調すると・・・
 
 
・動悸、息切れ、胸の痛み
 
・顔や舌先が赤い
 
・舌がまっすぐ出せない、舌を出したときに変な動をするなどの下の異常運動
 
・睡眠異常(気持ちが落ち着かない不眠、夢をたくさん見る)
 
・精神異常
 
などの症状が見られやすいそう。
 
そわそわと落ち着かなかったり、不安が強い、起きてもいない事態におびえる、心配しすぎる、また、異常な喜び方や興奮状態、パニックやキレ症なども、心の不調と思われます。
 
心が正常だと、血が体の隅々まで行き渡り、顔色がよくつやがあり、精神も落ち着いて穏やかに過ごせるのでしょう。
 
心の変調は危険なことも多く、不調が出る前に養生しておくことも大切です。
 
心は五行でいうところの『火』 『赤』 『苦』 『夏』
 
夏に不調をきたしやすく、それを補うには、赤いもの、苦いものを食べればいいんです。
 
例えば、苦瓜、しし唐、ハスの実、ラッキョウ、ウリ類、トマト、緑茶、プーアール茶、ナツメ、クコのみ、ベリー類、ナッツ類、にんじん、梅干し、牛肉、など。
 
それ以外にも、山芋や魚、豆や果実類なども夏に食べたい食材です。
 
夏のオススメ食材、過ごし方は、こちらの記事もご覧になってみてください。
 
あと、ひとつ気を付けたいのが、心は身体の血と栄養を体の隅々まで送り届けますが、どの機関にどのくらいの血量を送るのかを決めているのは『肝』の役目とされているそうです。
 
と、いうことは…心を養生するためには、肝もしっかり養生しなければならないということ。

肝の養生記事は、こちらです。


五臓はそれぞれ関連し合い、バランスを保ち、健康を維持しているということ。
 
1年を通してバランスよく五臓を補い、季節によって少しずつ選ぶ食材を意識してみましょう~^^



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次回に続く…
 
野口 加純