黒夢 FC限定LIVE | 働くくっさん劇場

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ドラマー,作曲家,作詞家の楠瀬拓哉のブログです

恵比寿ガーデンホールに黒夢のFC限定ライブ「in the dark room」を見させてもらいに行って来た。



箱も、FC限定という環境も毎回違うのだけれど、今日の「後遺症」と「Sick」の破壊衝動っぷりったら無かった。
凄まじいまでの音爆撃で思わず感嘆の声が出てしまった。



「楽曲が育つ」とよく言うが、これは勝手になんて育つものではなく、アーティストとファンが一緒になって、時間と愛情をかけて少しずつ練り固めて行くような地道な道程だ。

黒夢は後期のほとんどをツアーで過ごしたライブバンドだから、そういうファンと一緒に育てて来た楽曲が多く、成熟度もそれぞれすこぶる高い。



楽曲と同じようにミュージシャン自身も、経験と知識を重ね、それぞれに表現力を増してゆく。

そしてそのミュージシャンの集合体であるバンドも、同じメンバーが同じ曲を様々なシチュエーションで最高の形でパフォーマンスしようと切磋琢磨するので、研かれてゆく。つまり、「バンドも育つ」



黒夢は再び歩みを始めたころからサポートメンバーは流動的であったけど、今日の演奏メンバーで踏んで来た黒夢としてのバンド力が、当時手塩にかけて育てた楽曲力とかけ合わさり、あの場所にいたFC会員の元へと帰結してゆくという様を体感できて本当に感服した。

清春さん、人時さん、GOさん、K-A-Zさん、ヒデちゃん
本当にありがとうございました。

ステージに居た5人と、フロアに居た大勢のファン達、そしてそこに居合わせることを許された僕ら取り巻き全てが黒夢だった夜。


愛と縁に感謝しながら。










自分の作った楽曲にも、当時ファンのみんなに相当育ててもらった曲もあれば、スッピンピンの真っさらな楽曲もある。
今度のライブは初ライブではあるけれど、バンドとしての誠意を怠らずに、瑞々しさを解放したいと思っている。もちろん当時から応援してくれている人はもちろん、初めて僕達を見る人達にも一緒の気持ちで味わって欲しい。これから楽曲を育てて行く歓びを。