最初から↓
http://ameblo.jp/takuyakubaku/entry-11217134640.html
愛の巣にたどり着いた僕は、玄関を開け、すぐにクーラーのスイッチを付けた。
ウィーン……
僕「あ、設定温度が21℃だ」
まだ、彼女は家に帰っていなかった。
僕はクーラーの温度ボタンを連打し、設定温度を28℃まで上昇させた。
暑がりな彼女は、とにかく強いクーラーじゃないと浴びた気がしないらしい。
おまけに暑いとイライラし始める。生理が重なった日などは最悪だ。
でも僕は、とにかく節約がしたかった。将来の為に。
××× ××× ×××
ペラ……ペラ……
居間のソファーに寝っころがりながら、僕は買ってきたゼクシィを読みふけった。
雑誌には煌びやか(きらびやか)な結婚式場の写真や、ウェディングドレスなどが多数掲載されていた。
『なぜ僕は、彼女と結婚したいのだろう?』
雑誌を読みながら、ふとそんな事が頭によぎった。
そして、彼女の事を、改めて振り返った。
彼女は可愛い。料理も上手い。笑顔が素敵。
ただ、怒りやすい。たまにオッサンくさい。言葉遣いが汚い。
でも、大好きだ。
一生、一緒にいたい。
そんな彼女が、この雑誌に載っている様なウエディングドレスを身にまとい、皆に祝福されながら、バージンロードを歩く。
考えただけで、胸がときめいた。
そして結婚すると、何が変わるのだろう?
この当時の僕が考える理想の結婚論とは、マンガやドラマで培った(つちかった)様な、浅はかな妄想話だったのだ……。
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