ヒューストンのMD アンダーソンで診察を受けてきました。
全米でも1位2位を争う癌の研究のメッカです。
世界中から患者が来ることで有名で、日本人も相当多いようです。
正直、MDアンダーソンに来ることによって、特別な治療をほどこしてもらえるという期待はあんまりなく、セカンドオピニオンとして今の治療方針が間違っていないか?また、この化学療法が終わったあと、どのようになるのかを聞くのが目的です。
メディカルレコードは既にこちらのお医者さんから送付済みで、レントゲンやCT SCAN、PET SCANのフィルムを持参しました。
12時にレジストで13時にお医者さんの診察の予定です。
まず、12時に受付に行くと、事務員さんの部屋に連れていかれ、いろんな情報の確認と診察券の発行など。
あと治療に関するいろんな契約書のサインなど、事務作業を終わらせました。
13時10分ごろ、看護婦さんが呼びにきて、診察室に通されました。
まずはお決まりの血圧、血流、体温の測定です。
その後また10分程度またされて、Advanced Practice Nurse さんが来られました。
私ははじめての経験ですが、こういう大病院にはこういう地位の高い看護師さんがおられるらしく、問診票に関する質問や、心音を聴診器で聞いたり、まるでお医者さんのように簡単な処置をする方でした。
いよいよお医者様の登場と思いましたが、それから永遠と2時間待たされました。
どうも別室で、私のメディカルレコードと照らし合わせて、レントゲンとCTのフィルムを見て検討されてるようです。
お医者さんは30代の半ば。東洋人で肺専門の準教授という方でした。
落ち着いた様子で全部説明してくれました。
結果として、今の診断と治療方針は間違ってないことと、小細胞癌の進展型だから、治らないこと。
一旦腫瘍が小さくなっても、再発が転移がはじまり、その治療には抗がん治療しかないこと。
要はがんと上手につきあって、延命するしかないことをはっきり言われました。
これで3回目の告知のような感じです。
世界的な権威でもどうしようもない状況というのがはっきりわかりました。
あとはできるだけがんと戦って、1分1秒でも長く生き延びるだけです。
前向きにいきましょう。