今日の言葉 -145ページ目

坂 No.1895


******************************

上り坂と下り坂は、

一つの同じ坂である。


ヘラクレイトス

******************************

人生には3つの坂があると言われています。

上り坂、

下り坂、

そして、「まさか」。


上り坂は運気の上昇とも考えられるし、負荷が高くなってくるとも言えます。

下り坂は運気が下降するとも、ここから勢いがついて楽になるとも言えます。

まさかも、「まさかこんなはずじゃなかった」とも

「まさかこんなラッキーがあるなんて」とも使えるでしょう。


同じものを見ても考え方、見方は自分次第ということ。


エデン・フィルポットの言葉に

『不思議なことに、他人の仕事は自分の仕事より楽に思える。

しかも他人がいい仕事をするほどそれは楽に見えるものだ』

とあります。

これも見方の違いを表したものでしょう。

まさに見方を変えれば自分の見える世界が変わるのです。


目標 No.1894


******************************

嫌なことが頭から離れず、イライラしたり、悩みすぎたりするときには単純作業をすると良い。

無意識に頭が整理されるからだ。

手芸や編み物は材料費が比較的安く手軽なのですすめている。


単純作業だからとオンラインゲームなどをする人も多いが、それは間違い。

ゲームは人が設定した到達点をクリアするという擬似達成感に過ぎず、

疲れだけが残ってしまいがちだ。


桝渕 彰(青山桝渕クリニック)

******************************

名言ではなくお医者さんの具体的アドバイスなのですが、

後段の言葉がなるほどと思ったのでご紹介します。

人が設定した目標をクリアしても達成感が少ない。

与えられた目標ではなく、自ら「これがやりたい!」と思う目標が大事ということですね。


そのまま人生に当てはまると感じます。


料理もマルチタスクをこなす必要があり、

また必ず短時間で結果が出るため、

脳の気分転換にも良いようです。


元プロボクサーの坂本博之氏が目標について、

『夢や目標に向かって一所懸命取り組んだことは、

たとえ最終的にそれが叶わなくても何か得るものがある。

見返りを求めず、とにかく熱を持ってやればいつか自分に返ってくるのです。

大事なのは「明日から」じゃなく

「今から」やっていくこと。

そうすれば必ず道は開けると思います。』

と語っている言葉が背中を押してくれます。

主義 No.1893


******************************

悲観主義者は風に恨みを言い、

楽観主義者は風が変わるのを期待し、

現実主義者は帆を合わせる。


ウィリアム・アーサー・ウォード

******************************


この言葉を見ると、悲観主義者も楽観主義者も自分以外のものに期待をしている。

自分の人生において、現実に物事を動かすことが出来るのは、自分しかない。


本来楽観的とは、絶望の暗闇の中にあっても一筋の光を見つけられる力です。

そしてその光に向かって一歩を踏み出すのが現実的な行動。

さらにその道程においてリスクは何かを考えるのが悲観的アプローチ。

どれも必要な考え方なのです。

一つの主義にハマりすぎず、それぞれの役割に応じて上手に使い分けることが大事ですね。



感性を磨く No.1892


******************************

たとえば、

「『桜』というテーマで何か語って下さい」

と言われると、

感性の貧しい人は、ネット検索して「桜」に関する知識を集め説明を始めるが、

感性豊かな人は「桜」にまつわる思い出を語り出す。

歳をとればとるほど、思い出はその時々の出会いや風景と相俟って濃厚になる。

体のいろんなところが減退していく中で、感性だけは歳を重ねた分だけ磨かれていくのだ。

上手に年を取りたいと思ったら、それを磨かないでいいはずがない。


清水 克衛(かつよし)(本のソムリエ)

******************************

みやざき中央新聞2018年5月14日号の社説からのご紹介です。


清水さんはそのためにも「感性の読書」を薦めているそうです。

本の読み方を変えて、知識を得るためではなく、著書の思いや経験に寄り添い、

その本質を掴んで肝に落とし込む。

それが「感性の読書」。


磨くとは余計なものを取り払うこと。もともと持っている素質にたどり着くこと。

そう考えると、外部からの素材で着飾るのではなく、

自分の内面を深掘りしていく作業が大事ということ。

もっと言えば、一人一人が磨けば光る素材をもともと持っているということでしょう。


「感覚を研ぎ澄ます」とも言いますが、研ぐことも引き算。


誰もが内面に無限の可能性を秘めているということです。



聴く No.1891


******************************

料理人に会ったら料理のこと、

運転手に会ったらクルマのこと、

坊さんに会ったらあの世のことでも何でも、

知ったかぶりせずに、素直な気持ちで聞いてみたらいい。

自慢話なんかしているより、ずっと世界が広がるし、何より場が楽しくなる。

たとえ知っていたとしても、一応ちゃんと聞くんだ。


北野 武

******************************

会話を続けるテクニックの本なども売れているようですが、

会話は話し手と聞き手がいて成り立つもの。

どっちがなりやすいかを考えたら、まずは上手な聞き手になれば良い。


沢山自分の話をする人と沢山人の話を聞く人はどちらが可愛がられるかといえば後者でしょう。

良い聞き手は相手に対して興味を持つことから始まる。

そして良い質問をいくつか持っていることでスムーズに会話を動かしていくことが出来る。


「知っていることでも一応ちゃんと聞く」

というのも大事なポイントですね。


口は一つで耳が二つあるのは、

「自分が話すよりも二倍、相手のことを聞きましょう」

ということです。


主人公 No.1890


******************************

言われたからする、言われなければしないというのでは、しょせん義務にしか過ぎない。

自ら、「こんな風にしてあげたい」と思った時、そこに主人公意識が芽生えてくる。

******************************

義務でやらなければいけないことは、効率を上げて、品質を保ちながらどんどん進めてしまえばいい。

そこにプラスαをすることで、付加価値が生まれる。

その付加価値がその人の個性となって行くのでしょう。


稲盛和夫氏がJAL再建の中でこのような姿勢で取り組んだそうです。

『会議の場も真剣勝負でした。

幹部から個別の案件について提案を受ける時、私は資料の中身はもちろんのこと、

その人間の心意気もよく見ていました。

気迫や情熱のない者に対しては、最初の数分で

「もう帰りなさい。君の話には魂がこもっていない。

私と刺し違えるつもりで来なさい」と突き返すこともありました』


気迫と気概を持って自分事と捉えることが最初の一歩ですね。

次へ No.1889


******************************

もしあなたが失敗しても、決して諦めてはいけません。

なぜなら、失敗(FAIL)とは、

First Attempt In Learning
(学びの中での最初の試み)

だからです。


そして「END」は終わりではありません。

なぜなら、

Effort Never Dies
(努力は決して無駄にならない)

という意味だからです。


もし「No」と言われても、これを覚えておいてください。

NOとは、

Next Opportunity
(次のチャンスがある)

という意味だから、ポジティブに捉えていきましょう。

******************************

もともとは英語で書かれた格言です。

行動するから失敗も経験できる。

失敗とは次にもう少し上手くやるための経験。

成功するまでやり続けたら、失敗は失敗ではなくなる。

成功の秘訣は、『成功するまで諦めない』こと。

非常にシンプルな言葉ですが、とても重要な教えです。

そして成功のコツは、『コツコツとやること』ですね。


最後に原文を載せておきます。


If you fail, never give up because F.A.I.L means 

“First Attempt In Learning”.

End is not the end, in fact E.N.D means

“Effort Never Dies”.

If you get No as answer, remember N.O. means 

“Next Opportunity”.

So let’s be positive.


日常の五心 No.1888


******************************

ハイという 素直な心

すみませんという 反省の心

わたしがしますという 奉仕の心

おかげさまという 謙虚な心

ありがとうという 感謝の心

******************************


中学校で配られたプリントの中に書いてあった言葉です。

子供たちに教えているこの言葉。

実践出来ている大人はどれくらいいるでしょうか?


でもこれが実践出来ている人を見ると「素敵だな」と感じられます。

人が行うべき基本は変わらないのですね。


ある研究では「素直さ」が年収に比例するとの結果が出たものもあるそうです。


いいなと思ったら、実際にやってみることが大事ですね。



読書 No.1887


******************************

私の母は、

「読書とは本を書くほどの偉い人と二人で向き合っていることだよ。

分からないときはもう一回めくり直してみれば分かるよ。

本を書くほどの立派な人が、おまえのペースに合わせて話をしてくれるのが読書だよ。

だから読書を好む人になりなさい」

とよく言っておりました。


野村 芳江(元日本ガールスカウト連盟宮崎支部代表)

******************************

読書はそこに書かれている文字や情報を得るための行為ではなく、

著者との対話と捉える感性が素敵だなと思いました。

論語でも、

「学びて思わざれば、即ち罔(くら)し」

という言葉があります。

「教えを受けただけで、自ら思索しなければ、真理に辿り着くことはできない」

という意味ですが、


まさに読書をするときの姿勢にも言えるでしょう。


読書にまつわる言葉をいくつか紹介します。

『21世紀に重要視される唯一のスキルは、

新しいものを学ぶスキルである。

それ以外はすべて時間と共に廃れていく。』

(ピーター・F・ドラッカー)


『何にしびれるかによって、その人は決まる。

中江藤樹は『論語』と王陽明にしびれていた。

人間は本物にしびれなければならない。』

(安岡正篤)


脳を刺激する読書法として、種類の違う本を3冊同時並行で読むと良いというものがあります。

一つはフィクションや学術書、

もう一つはノン・フィクション、

最後に娯楽。漫画でもOK。


皆さんが読んで面白いと思った本や、自分に大きく影響を与えた本があれば、是非教えてください。





本当の失敗 No.1886


******************************

成功の反対は失敗ではなく、

本当の失敗とは

「何もしないこと」です。


栗城 史多(のぶかず)(登山家)

******************************

先日5月21日、8度目のエベレスト登頂挑戦の途中で惜しくも還らぬ人となった栗城さん。

私が「今日の言葉」を書くようになったかなり初期の段階で、

その講演を直接聴き影響を受けた方の一人でした。

8回のアタックの中の4回目のときには、

凍傷で右の親指以外の9本を切断するほど壮絶な経験もされました。


誰かが自分の夢を諦めないように自分も挑戦を続けられていた栗城氏。

山頂を目指す苦しい足取りを一歩一歩進める力は、

『ありがとう』『ありがとう』

と言いながら進むことだったそうです


世界7大大陸最高峰のうち6つまでは登頂に成功。

そうした何千mを越える山々へ登ることは、決して一人で成し遂げられるものではない。

資金を出してくれるスポンサー、登山をサポートするシェルパ、

同行するカメラマン、医療スタッフなど、助けてくれる人々が大勢います。

何度かの挑戦の中では同行スタッフが亡くなることも。

そうした人々のサポートに対して、一歩ずつ『ありがとう』を言いながら踏み込むことで

前に進む力が湧いて来たそうです。


私たちの普段の生活もどこかで誰かが支えてくれていることを忘れずにいたいですね。