77 『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』  日 2013

アリス2


『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』を観る。あらら…なんか期待外れかな。ストーリーの本筋自体は攻殻そのもの。56分という短い尺のため、若干展開が早過ぎて自分の処理速度がオーバーヒート寸前だったが。とりあえず、展開が丸見えなのである。そんな正直陳腐な展開の中でファンが喜びそうなお馴染みのキャラが出て来るが、それもまた微妙。サイトーのチャラけっぷりはともかくとして、バトーの熱くなさすぎが許せない。ただの筋肉バカのようになっている。イシカワは踏襲しつつ良いキャラに。副題のGhost Whispers、いわば「ゴーストのささやき」も最後の最後でサラッと流される悲しさ。誰もまったくもって“ささやかれていない”のだ。border:1はそこそこ面白かったのに今回は実に残念な作品になってしまった。

《解説》
士郎正宗のSFコミック「攻殻機動隊」をスタッフ、キャストも新たに全4話でアニメーション化する「攻殻機動隊ARISE」シリーズ第2話。「501機関」から独立を果たし、軍内部で自由を得た草薙素子は、独自の部隊結成を考えていた。しかし、そんなある時、自立型支援車両ロジコマのAIがハッキングされる事件が発生。素子は調査のためロジコマを研究所へ輸送するが、その途中で元レンジャーのバトー、ボーマ、元陸軍情報部のイシカワらに襲撃される。彼らは難民虐殺の罪で法廷に立たされている元上官ソガ・カズヤ大佐の無実を証明するために政府に対し電子戦を仕かける準備を進めていたが、それを阻止しうるコードが何者かによりロジコマのAIに隠されていることを知り、ロジコマの破壊を狙っていた。かつてバトーらと行動をともにした元英雄ソガ大佐、素子の協力者となる米軍情報部エージェントのヴィヴィーなど新キャラクターも登場。第2話監督はアニメーターでメカデザイナーの竹内敦志が務めた。

総監督:黄瀬和哉
監督:竹内敦志
脚本:冲方丁
製作:「攻殻機動隊ARISE」制作委員会
出演:坂本真綾
    塾一久
    松田健一郎
    新垣樽助
    壇臣助
    中國卓郎
    上田燿司
    中井和哉
音楽:コーネリアス
編集:植松淳一
    濱宇津妙子
    村上義典

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