医者に求められる能力が何なのか、まだよく分からないけれど、人間性は大事だと思う。でも人間性を点数化したり競争させたりするのは違うとも思う。
入試で高々数十分の面接に何百点もの配点を配分するなんておかしいと思う(経歴を見て落とすなんてことは論外)。
人間性とか、倫理観とか、責任感とか、そういうのは実習や研修や交友関係を通じて、その道の先輩方から言葉で、背中で教えてもらうことなのかな、と思う。
医学部に入って、ぼくらが6年間で学ぶのは医学。医療も学ぶけど、医学は学問。何がどう医学に繋がり発展の扉を拓くのかは誰にも分からない。
医学は発展途上。では、医学者の端くれとして一生勉強を続け、より良い医療を追究するために身に付けるべき、学問の方法とは?
真に正しい方法があるのかどうかもぼくは知らないが、長く続けられてきた方法論はあって、それは、幅広い知識を身に付けること。色んな考え方の枠組みを知ること。真剣に課題に取り組むこと。課題を探したり作り出すこと。倫理観、好奇心、精神力を涵養すること。幅広い交友関係を築くこと。
一応、大学のカリキュラムはそういう風になっている。
大学の、カリキュラムも含めた運営が、理念どおりに行われているかどうかに疑問を抱くことは大事なことだけど、うまくいかない時は自分の課題に取り組む姿勢や方法が適切か見直してみることも大事だと思う。
いくつも再試を抱えている同級生を見ていると、甘えがあるんじゃないかなーと。自分もどちらかというとストイックにやってる方ではないから、来年度以降ぽつぽつ再試にかかることはあるかも知れない。むしろ来年の自分の姿のように思える。
だからこそ言ってしまおう。
苦しい入試を突破したら楽ができると思った、は甘え。
…最近自分も含めて周りが単位、とか進級とかの話題が盛り上がっているので、自分の学生生活を振り返って改めて自戒の誓いを立てておこう(前の大学では3回留年、1年休学という前科持ち)。遊ぶこと、怠けることに心奪われず、将来のために努力する!!(モンハンは買わない!!)
でも経験上、ゆっくりやって留年したり、たまには怠けたり休んだり、寄り道するのも悪くはなかった。それもまた人生。それもまた勉強。