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タコの再受験

研究者を志望して○大理学部→遊びすぎて落ちこぼれ。卒後ホワイト~グレーな仕事を渡り歩くうち、医師になろうと思い立って無職に。2年目に国立医学科合格。半年だけ駿台に通った。
センター得点推移→
最初の模試607
1年目本番719
2年目本番833

1年生をノー再試で乗り切り、評定も3.4だしまあまあというところ。


医者に求められる能力が何なのか、まだよく分からないけれど、人間性は大事だと思う。でも人間性を点数化したり競争させたりするのは違うとも思う。
入試で高々数十分の面接に何百点もの配点を配分するなんておかしいと思う(経歴を見て落とすなんてことは論外)。

人間性とか、倫理観とか、責任感とか、そういうのは実習や研修や交友関係を通じて、その道の先輩方から言葉で、背中で教えてもらうことなのかな、と思う。


医学部に入って、ぼくらが6年間で学ぶのは医学。医療も学ぶけど、医学は学問。何がどう医学に繋がり発展の扉を拓くのかは誰にも分からない。
医学は発展途上。では、医学者の端くれとして一生勉強を続け、より良い医療を追究するために身に付けるべき、学問の方法とは?

真に正しい方法があるのかどうかもぼくは知らないが、長く続けられてきた方法論はあって、それは、幅広い知識を身に付けること。色んな考え方の枠組みを知ること。真剣に課題に取り組むこと。課題を探したり作り出すこと。倫理観、好奇心、精神力を涵養すること。幅広い交友関係を築くこと。

一応、大学のカリキュラムはそういう風になっている。
大学の、カリキュラムも含めた運営が、理念どおりに行われているかどうかに疑問を抱くことは大事なことだけど、うまくいかない時は自分の課題に取り組む姿勢や方法が適切か見直してみることも大事だと思う。

いくつも再試を抱えている同級生を見ていると、甘えがあるんじゃないかなーと。自分もどちらかというとストイックにやってる方ではないから、来年度以降ぽつぽつ再試にかかることはあるかも知れない。むしろ来年の自分の姿のように思える。
だからこそ言ってしまおう。

苦しい入試を突破したら楽ができると思った、は甘え。

…最近自分も含めて周りが単位、とか進級とかの話題が盛り上がっているので、自分の学生生活を振り返って改めて自戒の誓いを立てておこう(前の大学では3回留年、1年休学という前科持ち)。遊ぶこと、怠けることに心奪われず、将来のために努力する!!(モンハンは買わない!!)


でも経験上、ゆっくりやって留年したり、たまには怠けたり休んだり、寄り道するのも悪くはなかった。それもまた人生。それもまた勉強。

キャンパスライフについてと、合格者の得点率について

 

医学部キャンパスは古墳の上にあって、最寄駅まで車で10分(歩いて40分)最寄りのスーパーまで車で15分(歩いたら1時間?)という鬼畜立地である。

古墳の周囲は田んぼが広がり、民家と学生アパートがぽつぽつと建っている。陸の孤島とはよく言ったものだ。飲み屋は11時に閉まる焼き鳥屋が一軒あるのみ。

医学部・薬学部の学生の7割がこの集落に住み、村民と呼ばれる。2割が実家生で、1割が街にアパートを借りて車やバスで通う。

 

ところが。再受験生13人のうち、村民は確か4人。やっぱりね、他所の大学に通ったり社会人経験を持ったりしてると、「こんなところで生活できるかよ」という感想にどうしてもなっちゃうよね。

しかし富山はご存知雪国ですからして、キャンパスを離れることはそれはそれでややこしい。

 

富大医の偏差値を下げてるのは明らかにこの立地でしょうね。1年生の95%が冬までに免許を取る。富山全体が車社会で、一人一台が当たり前だから公共交通網が発達しないという事情もあるんだろうね。車を持たずに6年間をまっとうする人もいます、参考まで。

 

ちなみに、再受験が多い大学なので本人が気にしなければ溶け込むのは容易い。流石にアラフォー以上は浮くが。それは仕方ない。

でも努力の甲斐あって多くの人はタコのことをタコと親しみを込めて(?)呼んでくれます(笑)

 

 

記事に書こうと思ってたんですが、質問も頂きました。

合格者は各科目どれくらい取ってるんですか?

 

ざっくり言うと、どの教科も差が付きます。得意があれば他をカバーできるって感じ。

センター87%で785/900

面接65/100

二次英数理7割500/700

計1350/1700が平均、最低点は1300なので、センター85%取ってて理科9割なら英数は5割でいいし。

センター90取って理数8割なら英語25点で受かるし。

 

実際には理科8割、英語5~6割、数学は5~7割くらいの人が多いんじゃないかな。英語が得意な再受験のA君は英語170数学40くらいだったらしいけど( ゚Д゚)

面接の心配をするよりセンターで1点でも多くとることを考えろ、と人は言います。

 

しかし、たった数分から数十分の面接で合否が左右されてしまう現実がある。

そんな面接で受験生の何がわかるのか。甚だ疑問、というよりは憤りを感じるところである(こんな制度導入した責任者は減給されたうえで受験生の前で謝ってほしい)。

精々第一印象と人間関係の器用さが大雑把に分かる程度だろう。面接に200も300も配点している大学は狂気だ。

 

再受験・多浪生や、現役・一浪生でも面接が苦手な人は面接は死活問題だろう。

 

おそらく、どの大学でも一発アウトはあり得る。某サイトで寛容とされる滋賀医でも奈良医でも名市でも近年は面接落ちがいるらしい。また聞きなので噂の域を出ないが。琉球医は寛容と言われているが、実際には多浪再受験で受かっている人はセンターが89%~だそうなので、約10%分(約100点)くらいのハンデを負っていると考えて良さそう。富山でも一発アウトはあってもおかしくはない。

逆に京府医や福島は厳しいとされているが、実態は再受験生がゴロゴロいるそうな。

確度の高い情報を得たければ、その大学の学生に聞くのが一番だと思います。

 

さて、我が富大はと言うと、ハンデは、「あります」。再受験生の多くが50点(開示していない人が意外に多い)、現役・一浪生の多くが67点。時々50、稀に40や90の人も。

経歴による減点はないと思われるが、再受験や多浪は厳しめに見られると考えて良さそう。ただし線引きがどこにあるかは分からない。よほど悪い印象でない限りは15~30点程度のハンデで済みそう。

面接配点が無い難関校か少しハンデのある地方駅弁か。

 

ちなみに、私立ですけど日医を経歴で落とされた(自称)人がいます。