ここ数年の公務員試験は、全般的に筆記試験が簡素化される傾向にあります。その中で「教養論文」については、新傾向の問題が出題されるケースが増えており、その対策に頭を悩ませることも多くなってきます。
これまでの教養論文では、
「急速に少子化が進む中、◯△県が取り組むべき施策について、あなたの考えを述べなさい」
といった、短い問題文で単一の論点のみ書かせる問題が数多く出題されてきました。したがって、事前に用意した模範解答あるいは論点構成をそのまま再現すれば、ほぼ完璧な答案となり、合格点を取ることができていました。
しかし近年、公務員試験の教養論文は大きく変わりました。
今年の公務員試験では、複数の資料や新聞記事などとともに、自ら論点を抽出して、各自治体で実施されている施策も踏まえつつ、複数の論点にまたがった内容を書くことを求めたり、また、住民とのやりとりを事例化し、それについてどのように対応するのかを具体的に書かせるロールプレイング的な内容が出題されています。
また、各自治体の最新の施策を前提とした問題も多く、受験先の省庁や自治体が実施している各種施策についての確固たる理解が求められることも多くなっています。
一口に言えば、問題文が長文化し、書くべき論点を自ら探し出して設定することを要求するケースが非常に増えています。
このあたりについては、
に詳しくかいてありますので、ぜひご一読ください。
このような問題が出題されている現在、合格点を確保するためには、従来型の対策が通用しないことは明らかです。
しかしこれは、「論文試験の難化」ではありません。
従来型の問題で試されていた「暗記力」とは異なる別の能力が試されているだけです。その能力を身につける新たな対策を丁寧に実践していけばむしろ従来型の問題よりも合格点は取りやすくなるともいえるのです。
次回以降、より深く教養論文の傾向を探りながら、具体的な対策について書いていきたいと思います。
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