昨日は母の日でもあり、嫁さんのハーフマラソン大会の日だった。前の日から、出る、出ない、気分が乗らない、やってみる…といったり来たり。
 当日の朝も雨が降っていて、先に起きた嫁が「今日は出ない」との事で、息子とゆっくりするつもりでした。息子の大好きなキューレンジャーが放送される時間帯に嫁は、私たちを起こしに来ました。

 息子がテレビを見ているとハーフマラソンのパンフレット片手に「もし見に行くとしたらどこらへん?」と聞いてきたので、三回は通りすぎる場所(1キロ、15キロ、20キロが一ヶ所で応援できる場所)を指定した。
「そこまで走れないかも知れない…」と返された。
 ………????日本語の使い方が分からないのかと思ったら急に「走る」と言い出した。へっ??寝耳に水とまではいかず…承知して、応援場所も指定された…(笑)
 そっからがバトルなんだよ!!!俺が

 生憎の雨のためまずは、交通手段の選択。最寄り駅まで徒歩で15分…自転車で行くと早いなと思って、嫁を見送ったあと、息子と俺はカッパ姿になり自転車にて最寄りの地下鉄駅まで。自転車を置いて、駅に向かおうとした瞬間、息子から「オシッコ」…

 息子のオシッコ発言する頃は、リミットが極限に近いことを知っていたので、仕方なく野に放ってやる事を決意した。息子にとっては初めての立ちショーン・コネリー…。
 要領を得ずにしゃがもうとしてしまい、放水ホースは在らぬ方向へ……orz
 パンツ、ズボン…両方濡れた…
 仕方なく家にもどり、着替えさせ、予備の着替えも持ち、マラソンに向かうも、既にスタートは切られている時刻だ。車でいこうかと車に着替えの入ったリュックを乗せてみたが、交通規制が敷かれるので車は無理だなと思い直し、またチャリンコで最寄り駅まで走った。着替えを車に忘れてきた事を気がついたのは、地下鉄に乗ってからだった。息子はわくわくしていて、見ているこちらも楽しまされた。
  指定した応援場所に向かおうとしたけど、辿り着く頃には、既に通過していそうな時刻だ。急遽変更して、地下鉄の駅がコースの近い場所に陣取る。
  息子は「ママは?」と何度も聞いてくるけど恐らく、三キロ手前を走っている頃だな…と説明しても分からないだろうから、まだまだだよ、もうそろそろだよ、あとちょっと、お母さん探して…と時間的感覚で教えてあげた。
  雨の降るなか嫁は、俺と息子に気がついて走り抜けていった。
 マラソンコースは殆んどが地下鉄沿いなので、次の地点を検討、地下鉄に降りていって切符を買おうとしたところ、会社からの業務連絡…。
 
 俺の隙を見て、いつのまにか飽き始めた息子がどんどん駆けていく…どんどんどんどん…。流石に不味いと思った俺は猛ダッシュして捕まえた。飽きて暴れるモードに入っていた息子を、ガッチリ押さえ込み、次の地点を目指した。
  次の駅からは観戦地点まで500m位歩いたでしょうか…。19キロ地点の跨線橋の上で待っていたのですが、待てど暮らせど、嫁の15キロ通過タイムが出てこない…。リタイヤかな?と思っていたところ、急に更新されていて、15キロは8分前に通過していた。リタイヤしてない!!すでに向かい側(16km地点)を通過しているはず…
  暫く息子と待つことにした…。
「ママは??」と聴く息子に「ピンク色の服を探して」と教えてあげた。
  途中、見ず知らずのおば様ランナーが息子に「小さいのに応援ありがとう」と頬っぺたを撫でていった。

 どうやら跨線橋のてっぺんが一番きっつい場所らしく、皆、必死な形相のなか、小さな息子を見かけて、少しだけ笑顔を取り戻しているようにも見える…が嫁は来ず。
  暫く待っていたところ、10m先に嫁さん発見。息子も「ママ~ママ~、お母さん~」と応援。
 「海翔~」と旦那と息子を発見し、頭を撫でて嫁はゴール目指して突き進んでいった。
 息子はママに会えた喜びなのか、ママの力走を見て感動したのか、涙を浮かべていた。
  そっからの帰りも一苦労…。地下鉄に乗り、自宅の最寄り駅まで向かう。そこからは自転車に乗る。多少疲れたのか息子は無口。「どっかでご飯食べていこう!!」と声をかけながら走ったのだが、だんだん返事が遠のく。息子は船を、俺は自転車を漕ぎなから。
  幾度となく後ろに乗った息子を起こしながら進むが、途中、猛烈に嫌がられ、飯を食べる事を断念しました。家に着いて自転車から下ろすと途端に「ご飯どっかで食べたかったよー」と泣きわめく…。
  眠さのせいでイライラが募り、疲れも相まってグダグダモード。何回も「海翔が寝ていたから帰ってきたんだよ」って教えてやってもイライラとれず、「ママ~」連呼。嫁は打ち上げだから来ないよと伝えても連呼。
   泣きわめき、だだをこねた挙げ句「そういうこと言うからオシッコもらしたー」だそうです。見るとカッパの中からフローリングに繋がる湖が出来ていた。

  その後、ご飯たべて昼寝をして起きたら機嫌は良くなり、自分が寝ていて外でご飯が食べられなかった事も理解してくれた。

 その晩に、疲れきった嫁は先に就寝して、息子と風呂に入る前「父さん、トイレ行くね」とトイレに入っていたところ息子が「電気がくらい…オシッコしたい」と扉の向こう側でわめき始めた。しかたなしに、扉をあけたところ息子のズボンは500円玉サイズで濡れていた…orz  三回目(笑)
  寝床に就いたときに息子が小声で「今日は、お父さんと海ちゃんとで、お母さんを応援し、会えたことが嬉しかった」と喋ってくれました。自分の疲れもブッ飛びました