銀行が、バブル崩壊の後始末で赤字決算を出していた頃(1990年代半ば)、最高益を更新し続けていたのが、「日栄」と「商工ファンド」の、中小企業金融(商工ローン)2社でした。
 
 そして、マスゴミ各社は、この2社を絶賛し、大手銀行を批判する記事を書きまくっていました。(経営手腕が良いなど)
 
 大手銀行は、大口債権者なので、この会社達の利益を出す仕組みが、強引な貸付と、「肝臓(腎臓)売れ!」に代表される過酷な取立てにあることを知っていましたが、事を荒立てて自分の債権が焦げ付くのも嫌なので放って置いたという経緯があります。
 
 そして、見事に2社とも多額の負債を抱えて倒産・・・・
 
 
 毎日新聞より --------
 
 [ロプロ]更生法を申請 商工ローン、負債2500億円超か
 
 商工ローン大手のロプロ(旧日栄)は2日、東京地裁に会社更生法の適用を申請した。
 
 貸金業法改正で、利息制限法の上限を超える「過払い金」の返還請求が急増したほか、金融危機で貸し倒れが相次ぎ、資金繰りに行き詰まった。
 
 ロプロによると、過払い金の返還請求分を含めた負債総額は2500億円超に膨らむ可能性がある。
 
 商工ローン大手では、今年2月の「SFCG」(旧商工ファンド)に続く、経営破綻(はたん)。前田正宏社長は2日付で引責辞任し、後任には家田孝常務が昇格した。
 
 同社は70年、日栄として設立。中小企業向けの手形貸し付けや商業手形割引などで規模を拡大したが、「腎臓を売って金をつくれ」などとする脅迫的な取り立てが社会問題化。
 
 02年11月に現在の社名に変更し、経営再建に取り組んだ。だが、06年12月の貸金業法改正後、高利融資で収益を上げる仕組みが成り立たなくなった上、格付け会社の格下げなどで、資金調達が難しくなっていた。(以下省略)
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 個人的には、東証一部上場で最悪の金貸しというイメージの2社ですが、必要悪だったのかどうかの判断は未だ付きかねています・・・・・



  

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